南葛城山(林間歩道)


- GPS
- 07:14
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 772m
- 下り
- 781m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林間歩道は荒廃がひどくかなり危険です。 |
写真
感想
久しぶりに林間歩道を歩きました。一昨年の秋に行ったときに比べて、そのときも十分に(?)荒れてはいましたが、今の荒廃ぶりは酷いものです。写真で見ていただければお分かりと思いますが、ヤブが繁茂してルートが全く分からなくなっていたり、路面が崩壊したり土砂が堆積したりして斜面と通路とが完全に面一になっていたりする個所がいくつもあります。もはや、前のときのような「面白い」と思えるレベルを完全に超えており、かなり危険なルートに変化していますから、とても人には薦められません。
なお、写真の中に出てくる71番鉄塔まで直登できる小沢(ほぼ直線状に71番鉄塔がある尾根に達している)と、ノゾキ谷とは前から関心があったので、ホンの入口付近ですが、写真を撮ってみました。小沢はふだんは水が涸れているので、ただのゴロゴロ石だらけの登りがきついだけのルートであると思われ、直登は難しくなさそう、ノゾキ谷も、ふだんは水量が少ないし、右手側に作業道らしいものがあるので、これを伝えばかなり上流まで行けそうではあります。しかし、いかんせん、どちらも危険な林間歩道経由でないとアプローチできず、万一、引き返す場合も、やはり危険な林間歩道経由になってしまうというのが何とも困りものです。いずれ探検してみたいと考えていたのですが、今ではちょっと躊躇してしまいます。
下山路は、林間歩道をもう一度引き返すのは怖いし、かといって千石谷まで下りて徒渉するのは嫌なので(これまで靴に浸水しないで渡れたことがない)、いったん関電道を経由してノゾキ平まで登り、69番鉄塔経由で下りましたが、このルート選択は失敗でした。このルートを登るときは上へ上へと行けば何とかなりますが、下山するときは、あのノッペラボーなノゾキ平(の少し手前)からルートを探すのが大変です。それに、69番鉄塔から野谷林道まではゴム階段が設置された関電道になりますが、千石谷から72番鉄塔までの関電道に比べて歩かれていないらしく、落ち葉などの堆積物が積もって、ゴム階段が見えなくなっています。そのため、うっかりしてルートを外すとすぐに転んでしまいます。このルートは下山路には不向きであることが分かりました。
ちなみに、林間歩道と称されている道の実体は「使われなくなった導水路の敷地」です。それなら上流に取水設備があるはずなのですが、この日観察した限りでは、滝しか見当たりませんでした。思い切って滝に近づけば、おそらく、滝の落ち口に何かあるのではないかと思いますが、今回は、道が細く怖いので、滝の落ち口までは行けませんでした。なお、滝のさらに先にも、千石谷に並行して、踏み跡があるようなないような感じではありました。
蛇足として、この日は林間歩道の関電道交差よりも先にも少し行ってみましたのと、府道の林間歩道の終点らしいものを少し観察してみましたので、写真に載せてあります。
後者について説明しておきますと、府道の脇に林間歩道の延長らしい徒歩道があります。そこから石川の下流に向ってしばらく府道と林間歩道らしいものとが並行しています。よくよく観察してみましたら、導水路に使われていたと思われるコンクリート製の土管が観察できました。いずれ、こちらの道も探検してみたいと思っています。
(令和2年10月16日追記)
河内長野市教育委員会発行の「自然の恵み 水の力 電気が通る道 瀧幹」というパンフレット(上記教育委員会に申し込めば、代金を振り込んで入手可能です)を入手しました。これによると、林間歩道はかつて存在していた水力発電所の導水路の一部であるもののようです。休憩舎の建物の下にあった受水桝様のコンクリート構造物は、まさに受水桝そのものです。
千石谷の取水口は、もっと上流の地形図367m標高点の少し先にあったもののようです。ですから、上記のとおり、千石谷に平行して踏み跡様のもの(導水路の痕跡であると理解できます)があったのは不思議ではありません。
いずれ、これらの「産業遺跡」ともいうべき導水路跡を探検してみたいと考えています。
※ 後日、林間歩道の上流を更に探検して、取水口らしいものを発見しました。その記録は以下のとおりです。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2945668.html
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する