栃木の大小山・妙義山・三毳山へ。自転車で180km+ハイク
- GPS
- 12:07
- 距離
- 181km
- 登り
- 540m
- 下り
- 554m
コースタイム
- 山行
- 11:08
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 12:07
天候 | 快晴(0〜11℃) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
三毳山…北端のカタクリ公園に無料の駐車場20台分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■ハイキング ・大小山、妙義山 万人にオススメできる。 大小山のすぐ北隣の妙義山の方が展望が素晴らしい。 妙義山は嘘偽りのない360°の大展望。 行って後悔はない(晴れていれば)。 コースはいくつもある。 見晴らしコースは鎖場、急登、ハシゴがある。危険ではないが三点支持をしっかりと。 低山ながら登りごたえがある。 また来たい。 ・三毳山 北側から登るにはカタクリ群生地の施錠に注意。 群生地を迂回しても登れる。 落ち葉で滑りやすい箇所があるが、全体的に至って容易なハイキングコース。 山頂からは西側の視界が開けているが、電線が邪魔。 他の方角は電波塔や雑木に阻まれている。 ■自転車 ・r7(柏〜関宿) 深夜は交通量少なく快適。路面の荒れも少ない ・利根川左岸CR(境〜古河) やや狭い。 R4付近で護岸工事のため、約3km工事中→迂回 ・渡良瀬川左岸CR 広くて路面なめらか。 おすすめ。 ・渡良瀬低水右岸CR 路面綺麗。走りやすい。 越水堤防は迂回500m ・渡良瀬川右岸CR 極めて広い、新しい、なめらかの3拍子そろう。 3車線分くらいの箇所もある。 ・r67(両毛線に並走) 通勤時間帯は交通量が激しい。 ダンプ、トラックも多く、車のスピード40km/hに乗れないなら歩道の方が安全。 ・渡良瀬遊水地(右岸CR) 補修のつぎはぎが多く、ガタガタの路面。狭くて走りにくい。 土手上を行くべき。土手下は途中で行き止まり。 ・利根川右岸CR 通行止め区間が多い。 左岸の方が走りやすい。 ・江戸川右岸CR 北部は路面につぎはぎがあり、ザラザラしている。 橋との交差はアンダーパスになっていない箇所が多い。 |
写真
感想
深夜に出発して栃木の山をめぐり、午前中に帰宅、昼から大学に行こうという意欲的な計画である。
せっかく遠出するので、時期が限られるカタクリを見に行くことにしよう。
ざっと調べたところ、栃木県佐野市の三毳山が有名らしい。
でも、行き先が1箇所だけというのは寂しい。
展望の良さそうな山を探す。
山と渓谷社の分県登山ガイドによると、足利市にある大小山が良さそうである。
これで決まり。
行き先が決定できれば、あとは準備するだけである。
前回の銚子217kmライドでは、睡眠時間を削って挑んだ結果、途中で眠くて力が出なかった。
この反省を生かし、今回は3時間の睡眠をとることにする。
0:00にアラームが鳴り響き、飛び起きる。
あらかじめ炊飯しておいた米3合からおにぎりを量産する。
夕食を食べておらず腹ペコだったため、このうち1合はすぐに食べた。
体全体が糖質を欲している。やばい。
これからロングライドでどんどん燃焼させるぞ。
食事込みだと準備に40分かかるのが通例である。
今回もそうだった。
0:45、すべての準備が完了。出発。
外は3℃。寒さが骨の髄まで染み込む。
冬山ではそれほど寒さを感じないのに。
下界には下界特有の寒さがある。
利根川CR(柏〜野田)は不通の箇所が多いので、おとなしく一般道を走る。
深夜だと車も少なくて本当に走りやすい。
反射タスキを身にまとって、新しいリアライトをガンガン照らしたおかげで、どの車も大げさに幅をとって追い越してくれる。
ありがたい。
いつも思うが、関宿まで意外と遠い。
千葉県を脱出できなければこの旅は始まらない。
境で利根川左岸CRに移る。
完全に真っ暗なのでフロントの光量をMAXにする。
見よ、これが800ルーメンの力だ。
空にはたくさんの星が散らばっているが、名前がわからない。
天文の勉強もやり直す必要があるな。
はるか後方では下弦の月が輝いていた。
利根川に出てからというもの、冷え込みが一段と厳しくなる。
しかも北風が吹き出した。
なに、SCWはそんなこと言ってなかったぞ。
耳はもげそう。
足先は感覚がない。
指先も凍りそう。
気温は0℃まで下がっていた。
知らぬ間に渡良瀬川左岸CRに誘導される。
毎度思うが、本当に気づかない。
これでいいのだ。
接続がいいとはこういうことだ。
暗闇の渡良瀬遊水地を走り抜けて、今度は渡良瀬川右岸CRへ。
ここから先は初めての道。
あまりに寒くて、腹も減ったので休憩。
モンベルのゴアを取り出すが、寒さで手がかじかんでファスナーが閉まらない。
太ももで手を温めて、なんとか着られた。
やっぱりあったかい。もっと早く着用すればよかった。
寒い時は食べれば、暖かくなる。
取り出したおにぎりは冷たくなって固まっていた。
コンビニで温かいカップ麺を食べたいとなんども思った。
それは甘えだとはねのける。
時間に余裕がありそうなので、ゆっくりめのスピードで先を進む。
初めての渡良瀬川右岸CRは3車線分の広さでおまけになめらか路面とくる。
今までで最高の道だ。
暗くてもそう感じた。
こんなに環境がいいのだから、近所の人はみんなランニングや自転車を始めるしかない。
順調に前進するのだが、快適すぎて行き過ぎてしまった。
登る山を変えるという選択肢もあったが、おとなしく戻る。
今日は大小山の日だ。
このタイムロスが後に響いて山頂からの日の出崇拝はできなかった。
仕方ない。
さて、肝心の大小山である。
まず周りの町並みがいい。
こじんまりした里山の風景といった感じだった。
老後はこういうところで暮らしたいなと本気で思った。
大小山はかなり人気の山らしく、案内板が大量に設置されているので、初見参でも迷わない。
駐車場は何箇所かあり、かなり広い。埋まることはないだろう。
最奥の阿夫利神社には水場もあった。至れり尽くせりである。
簡単な里山気分で登り始めたが、コースは登りごたえ十二分。
最初はコンクリ舗装と綺麗な階段が続いたと思ったら、いきなり急坂、岩場、鎖場、ハシゴ…。
100km走った上に、片手にサドルバッグを抱えているためふらふら状態の私だが、覇気は十分。
なんでも来なさい。
見晴らし台は朝日に照らされて神々しささえあった。
岩壁にデカデカと書かれた白い「大小」の主張が激しい。
あえなく山頂に到着。
足利百名山の一つらしい。
一つの自治体だけで百名山を作るとは、すごいことである。
それだけ山が多いのだろう。
静岡市葵区ならまだわかるが。
足利市に好印象を持った。
さて、ここから妙義山に行くには軽く降って登らなければならない。
パッと見た感じだと、妙義の方が標高が高いし、展望もさらにひらけていそうなので、早速向かう。
ほんの数分で到着。
先客が2名いた。
大きなカメラを構えている。
常連なんだろう。
山頂で朝日を浴びて、綺麗な風景をフィルムに収めて。
素晴らしい人生だ。
そして、私は朝からチャリを漕いでいるしがない大学院生である。
いやいや、来てよかった。
心からそう思える山だった。
関東平野の周縁に位置しているため、平野方向には遮るものなく、大展望がひらけている。
さらに特筆すべきなのは、北方向もはるか遠くまで見渡せる点である。
那須〜男体〜日光白根〜浅間まで全て見える。
カメラマンのおじさんによると、浅間の北に光っているのは四阿山らしい。
もう、最高である。
1時間たっぷり過ごしても退屈しないだろう。
また来たい。
すっかり満足しきった。
さらにおにぎりを1個半頬張る。
あとのことを考えると少し食べすぎたがまあいい。
銚子ライドも後半140kmを無補給で走ったのだから、今回もなんとかなるはず。
帰りは別ルートでサクッと降って、三毳山に向かう。
時刻は7時半。一般道は通勤の車で混雑していた。
排ガスで空気は汚れ、非常にストレスが溜まった。
栃木は車社会である。
自転車がいかに弱者かということを思い知った。
かたくりの里に行きたいが、標識を見逃して、3kmオーバーラン。
慌てて戻って、群生地に入場。
扉は8:00〜17:00のみ解錠されているらしい。
ちょうどよかった。
斜面にはカタクリがいっぱいに咲いていた。
これ本当に自然に生えているものなのか。
保護活動をした結果なのだろうか。
カタクリの知識が乏しいことに気づいたので、帰ってから調べておこう。
客は他に一人しかいなかった。
群生地から山頂まで行けるようなので、そのまま上がる。
チャリで走ったあとの登山は意外と疲れやすいことに気づいた。
もっと鍛える必要がある。
そうしないと、「海から富士山」は達成できない。
三毳山山頂は電波塔が立っていて味気ない。開けた西側も電線が景観を損ねている。
特に感慨もないのでサクッと降りる。
この時点で9:03。
こりゃ、やばい。
12時までに家に着かんぞ。
ムムム、今日の実験は遅くまで伸びそうだ。
帰りはCR中心に爆走。
できればよかったが、思ったより出力が出せず、さらに向かい風も手伝ってAV 23.6km/hだった。
川沿いは菜の花が満開。
ちょうど今が見頃といったところだ。
菜の花の蕾を集めている人がたくさんいた。
自分も、和え物作りたい。
などと考えながら走る。
CRは風が吹くので、利根運河で一般道に逃げる。
ここは信号や追い越し車がいるので、競争心に火がついてついつい無理をする。
結果的に速く走れる。
勝手知ったる道。
自宅まで13kmのインターバルトレーニングが続いた。
帰宅後はシャワーを浴びたあと、納豆・キャベツとともに、鶏胸肉を300gかきこんで幸せな人になった。
本当は風呂に浸かりたかったが時間がないので、そのまま学校へ。
特に眠気も感じず、バリバリ実験をしつつ、今後のサイクリング計画を練った。
ひとまず、
• チャリ脚を鍛える
• ロングライド耐性をつける
これを念頭に置きたい。
おしまい。
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