笠取山


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 827m
- 下り
- 823m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨のち晴れ。 登頂の前後約1時間は強い霧雨に見舞われた。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な場所はありませんでした。 |
写真
感想
この山を目指す者の多くがそうであるように僕も「多摩川最初の一滴」を求めて登山道に入った。
さすが水源地の山。常にどこからか川のせせらぐ音が聞こえてくる。足元は深い苔に覆われる特異な植生。倒木も切り株も石も何もかもが苔に覆い尽くされている。入山から下山まで苔の姿が視界から消えることはほとんどない。これほど多種多様な苔を見たのは銀閣寺以来だった。
それとともにやはりその姿が視界から消えることがほとんどなかった白いヤスデ。水のあるところにヤスデあり。原因はわからないがとにかく大量発生していて山頂に至るまで彼らから逃げ切ることはできなかった。
もちろん水場にも事欠かない。あちこちで清流を目にするものの、そこには群がるヤスデの先約があり、そのたびに水を汲む気を見事消し去ってくれる。それでもヤスデに荒らされていないポイントがたくさんあるので大丈夫。結局笠取小屋直下の水場で昼食用の水を補給した。
分水嶺を後にし、もう少しで山頂というあたりで急激にガスが立ち込めてきて霧雨はやがて雨に変わった。本来なら今のサッカー日本代表のユニフォームの中心にある赤い一本線のような登山道をその山容に認めることができたはずだがそれも叶わず、このルートで唯一キツい最後の直登は風雨に見舞われた。
帰りは水干を経由。週末と今日の雨のおかげで念願の最初の一滴を見ることができたが、ここにも群がるヤスデの大群・・・。疫病神なのか守護神なのかよくわからないが、その全身から発せられる不快感がこの水源地の森を合法的に占拠している。生態系の中でヤスデがどういう役割を果たしているのだろうか。
登山道の各所では鹿の落し物が各所で見られた。黒槐尾根付近で突然甲高い鳴き声が聞こえたかと思うと、深い熊笹の中を駆けていくメスのニホンジカを発見。また、姿は見えなかったがクマの痕跡もあった。
多摩川最初の一滴を見に行った笠取山だったが、僕の印象は「苔とヤスデの山」となった。特に苔がこれだけ豊かな植生を見せる山は個人的に初めてだったので深い感動を覚えた。是非また好天の日に再挑戦してみたいと思う。今度は雨男を伴わずに。
お疲れ様でした。私は今だかつて雨男と呼ばれたことはありません。 たまたまですよ。 晴れてる時にもう一度リベンジですね。 クマの話は?で語るのかと思いましたが、同行者談と軽く人にフルあたり、流石ですね。
でも、水の豊かさを感じる事が出来た、いい登山でしたね。 ありがとうございました。
嵐を呼ぶ男からコメントを頂戴し歓喜にうち震えております。今度は台風
どうかお手柔らかにお願いいたします。
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