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記録ID: 229076
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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

上高地の古道を往く@徳本峠登山道レポート2012

2012年09月29日(土) 〜 2012年09月30日(日)
 - 拍手
GPS
24:50
距離
22.8km
登り
1,618m
下り
817m

コースタイム

−1日目(島々宿〜二俣〜徳本峠小屋)−
(7:25)島々宿バス停(徳本峠登山口)…(9:10)二俣(9:25)…
(11:50)岩魚留小屋(12:35)…(15:25)徳本峠小屋(テント泊)
歩行時間:6時間
歩行距離:16km

−2日目(徳本峠小屋〜上高地バスターミナル)−
(5:50)徳本峠小屋…(5:55)徳本峠分岐…(7:10)明神(7:30)…
(8:15)上高地バスターミナル
歩行時間:2時間5分
歩行距離:7km

累積標高差:+1,902m、-1,120m
天候 9/29 (朝)晴 (昼)晴 (夕)雨
9/30 (朝)曇
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
■電車・バス
アルピコ交通上高地・乗鞍地区
http://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/shinshimashima/
松本〜上高地
片道運賃:2,400円
往復割引:4,400円
コース状況/
危険箇所等
【トピック】
・静かな山旅
・島々宿からの林道歩き
・上高地クラシックルートを歩く
・岩魚の渓流釣り
・徳本峠からの明神岳眺望
・ガラガラの上高地

【要注意箇所】
・島々谷林道は落石頻発
・徳本峠登山道は崩落箇所の通過を慎重に
徳本峠入口
島々宿バス停で下車します
(新島々〜島々宿:運賃270円)
徳本峠入口
島々宿バス停で下車します
(新島々〜島々宿:運賃270円)
島々谷川沿いの道路を歩きます
島々谷川沿いの道路を歩きます
渓流釣りの方々
ゲートを越えて林道を進みます
クルマも入って行けます
ゲートを越えて林道を進みます
クルマも入って行けます
東京電力の島々谷変電所
東京電力の島々谷変電所
山ノ神が祀られています
案内標識は鉄塔巡視道です
山ノ神が祀られています
案内標識は鉄塔巡視道です
林道歩きが続きます
林道歩きが続きます
右側斜面からの落石頻発
休憩場所は安全な場所で行います
右側斜面からの落石頻発
休憩場所は安全な場所で行います
砂防ダム
雨量不足で渇水しています
砂防ダム
雨量不足で渇水しています
ゲート
関係者以外の車輌は入れません
ゲート
関係者以外の車輌は入れません
ゲート前の駐車スペース
落石が多いのでオススメ出来ません
ゲート前の駐車スペース
落石が多いのでオススメ出来ません
林道を緩やかに登っていきます
林道を緩やかに登っていきます
鉄塔巡視道への吊り橋
一般者は立入禁止のようです
鉄塔巡視道への吊り橋
一般者は立入禁止のようです
工事関係者が走り去っていきました
乗せて行ってくれ〜!
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工事関係者が走り去っていきました
乗せて行ってくれ〜!
折口信夫の歌碑
二俣分岐
二俣トンネル
何か出てきそうです
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二俣トンネル
何か出てきそうです
二俣(標高:930m)
公衆トイレが整備されています
二俣(標高:930m)
公衆トイレが整備されています
登山道復旧工事中です
ご迷惑だなんて、とんでもない!
心から感謝します
登山道復旧工事中です
ご迷惑だなんて、とんでもない!
心から感謝します
長い林道歩きを終え、
いよいよ徳本峠登山道です
長い林道歩きを終え、
いよいよ徳本峠登山道です
緩やかな登りが続きます
よく踏まれた歩きやすい登山道です
緩やかな登りが続きます
よく踏まれた歩きやすい登山道です
崩落箇所
特に問題ありません
崩落箇所
特に問題ありません
ところどころ木道整備されています
ところどころ木道整備されています
秀綱夫人遭難の碑
秀綱夫人遭難の碑
まだ新しい木道です
濡れていると大変滑ります
まだ新しい木道です
濡れていると大変滑ります
南沢左岸を歩きます
南沢左岸を歩きます
崩落箇所を迂回します
テープに従い河原を歩きます
崩落箇所を迂回します
テープに従い河原を歩きます
トラロープの補助があります
トラロープの補助があります
再び右岸を歩くようになります
再び右岸を歩くようになります
炭焼き釜
木炭を生産していたようです
木炭を生産していたようです
崩落箇所
特に問題ありません
崩落箇所
特に問題ありません
崩落箇所
高巻きに迂回します
谷底まで10m切れ落ちており、
通過の難所と思われます
崩落箇所
高巻きに迂回します
谷底まで10m切れ落ちており、
通過の難所と思われます
登山道に穴が空いています
登山道に穴が空いています
崩落箇所
補助ロープを介して通過します
崩落箇所
補助ロープを介して通過します
崩落箇所
特に問題ありません
崩落箇所
特に問題ありません
ベンチが整備されています
ベンチが整備されています
木道を歩きます
瀬戸下橋
左岸を歩きます
崩落箇所
ステップの切られた倒木を登ります
崩落箇所
ステップの切られた倒木を登ります
離れ岩
徳本峠の中間点にあたります
離れ岩
徳本峠の中間点にあたります
瀬戸上橋
右岸に戻ります
瀬戸上橋
右岸に戻ります
崩落箇所
テープに従い河原を歩きます
崩落箇所
テープに従い河原を歩きます
崩落箇所
木道を歩いても問題ありません
崩落箇所
木道を歩いても問題ありません
廊下状の桟道を歩きます
廊下状の桟道を歩きます
桟道の崩壊箇所
桟道の左側を巻いて、鉄梯子を登ります
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桟道の崩壊箇所
桟道の左側を巻いて、鉄梯子を登ります
木道が自然に還ろうとしています
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木道が自然に還ろうとしています
テープに従い歩いていきます
テープに従い歩いていきます
石炭窯跡
崩落箇所
倒木を回避していきます
崩落箇所
倒木を回避していきます
ワサビ沢を渡ります
ワサビ沢を渡ります
岩魚留橋と岩魚留小屋
岩魚留橋と岩魚留小屋
岩魚留小屋(標高:1,260m)
営業休止中です
団体の予約があれば営業するそうです
岩魚留小屋(標高:1,260m)
営業休止中です
団体の予約があれば営業するそうです
渓流釣りの方も登ってこられました
一帯の急流は岩魚留と呼ばれている事から、
岩魚釣りのスポットなのかもしれません
渓流釣りの方も登ってこられました
一帯の急流は岩魚留と呼ばれている事から、
岩魚釣りのスポットなのかもしれません
岩魚留小屋のキャンプサイト
焚き火の跡がありました
岩魚留小屋のキャンプサイト
焚き火の跡がありました
本流沿いに歩いていきます
本流沿いに歩いていきます
木の橋が多くなってきます
木の橋が多くなってきます
中ノ沢
水はまったく流れていませんでした
中ノ沢
水はまったく流れていませんでした
崩壊した橋
右側に迂回します
崩壊した橋
右側に迂回します
渡渉点・その1
渡渉点・その2
緩やかな傾斜が続きます
高度を稼ぐのはまだ先です
緩やかな傾斜が続きます
高度を稼ぐのはまだ先です
崩落箇所
特に問題ありません
崩落箇所
特に問題ありません
渡渉点・その3
渡渉点・その4
右に折れると本流から遠ざかります
徳本峠まで本格的な登りが始まります
標高差は約300mほどです
右に折れると本流から遠ざかります
徳本峠まで本格的な登りが始まります
標高差は約300mほどです
ちから水
水量は細くなっていました
ちから水
水量は細くなっていました
藪笹のジグザグを登ります
しっかり刈り取られています
藪笹のジグザグを登ります
しっかり刈り取られています
徳本峠小屋(標高:2,130m)
水場はありません
歩荷された水が200円/Lで販売されています
1
徳本峠小屋(標高:2,130m)
水場はありません
歩荷された水が200円/Lで販売されています
趣深い建家です
2010年に増築されました
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趣深い建家です
2010年に増築されました
徳本峠分岐
大滝山へ至る中村新道は
小屋の裏から抜けていきます
※大滝山周辺は熊の出没が多い
徳本峠分岐
大滝山へ至る中村新道は
小屋の裏から抜けていきます
※大滝山周辺は熊の出没が多い
徳本峠キャンプ場
全部で15張程度のスペースがあります
今回は5張
1
徳本峠キャンプ場
全部で15張程度のスペースがあります
今回は5張
展望台まで歩いて45秒
計測した結果、45秒でした
1
展望台まで歩いて45秒
計測した結果、45秒でした
展望台より明神岳を望む
後方に天狗ノ頭が確認できます
ジャンダルムは隠れています
4
展望台より明神岳を望む
後方に天狗ノ頭が確認できます
ジャンダルムは隠れています
翌朝
台風の影響で雲が多い朝です
風は静穏、降雨はありませんでした
翌朝
台風の影響で雲が多い朝です
風は静穏、降雨はありませんでした
平坦な登山道を緩やかに下ります
平坦な登山道を緩やかに下ります
徳本峠分岐
黒沢に沿って下ります
黒沢に沿って下ります
橋を渡ります
広い樹林帯に出てくると
緩やかな下りになります
広い樹林帯に出てくると
緩やかな下りになります
林道歩きのようです
距離は約1kmほどです
林道歩きのようです
距離は約1kmほどです
白沢・黒沢出合
完全に渇水しています
白沢・黒沢出合
完全に渇水しています
白沢出合・徳本峠入口(標高:1,530m)
徳本峠までの標高差は600mです
白沢出合・徳本峠入口(標高:1,530m)
徳本峠までの標高差は600mです
再び明神岳を望みます
1
再び明神岳を望みます
あとはいつもの遊歩道歩き
人が少ないので、違和感たっぷり…。。
1
あとはいつもの遊歩道歩き
人が少ないので、違和感たっぷり…。。
河童橋
やっぱり空いています
2
河童橋
やっぱり空いています
清流・梓川から吊尾根を眺望
上高地の紅葉はもう少し先です
清流・梓川から吊尾根を眺望
上高地の紅葉はもう少し先です
台風の影響だと
ここまで人が減るんですね
台風の影響だと
ここまで人が減るんですね
上高地バスターミナル
いつもの喧噪が嘘のようです
上高地バスターミナル
いつもの喧噪が嘘のようです

感想

毎年のように精力的に行われている、徳本峠登山道整備。
上高地へ至る古きルートを維持しようと、
有志ある方々が毎年整備を続けられています。
今年も地元紙に取り上げられていました。
地元民なのだから、これは是非歩いてみよう!
そんな機縁から山旅のはじまりです。

今回は自家用車を一切使用せずに、
公共交通機関のみで山行きを終えました。
松本電鉄・上高地線に乗る機会があまりなかったので、
そのような計画を立てました。
これで帰りの運転を気遣う事なく、山歩きを楽しめます。
そして好きな時にいつでも酒が呑めます(笑)

新島々発の始発路線バスはかなり空きがありました。
皆さん勿論上高地行き…途中下車は私だけでした。
島々宿バス停が徳本峠入口となっています。
そこから二俣まで、6.3kmの林道歩き…これがかなり辛い道のりでした。
延々と面白味のない林道歩きが続きます。これは一種の拷問かも(^^ゞ
少し前までは二俣まで自家用車で入れたのですが…。
すれ違った地元の方から、
「気を付けて行ってらっしゃい!」と声を掛けて頂きました。

二俣より徳本峠は距離にして10km、長い距離を歩きます。
崩落箇所が多く、慎重に通過しました。
献身的な整備の甲斐あって、安全に通過出来ます。
迂回路にはトラロープやテープの目印がありますので、
登山道で迷う箇所はありませんでした。
ここまで整備の行き届いた(?)登山道は他にはないでしょう。
徳本峠を守りたい!という強い意志が伝わってきます。
そんな有志に見守られながら、
静かな山歩きを楽しむ事が出来ました。

地図上、徳本峠までは急坂に見えますが
長く緩やかな道を歩いてきたため、まったく苦になりませんでした。
徳本峠小屋は噂通り、アットホームな雰囲気でした。
30人も泊まればパンクする程の山小屋ですが、
そういった環境が登山者への気配りに繋がっていると思います。
気さくな小屋番さんは温かく出迎えてくれて、
とても親密になりました。
雰囲気の良い山小屋って、なかなかありませんよね。

やはり懸念したのは水不足。
雨がほとんど降っていないため、渇水が続いています。
飲み水は歩荷頼りで、水の確保に苦労しておられました。
可能な限り担ぎ上げて行く事が望ましいです。

山小屋宿泊は3組、15名
テントは5張りと余裕のある宿泊人数でした。
夜は強風と強い雨が降っていましたが、それも短い時間のみ。
翌朝は静穏な朝で、雨も降りませんでした。
ただ南から湿った風が吹き込んでいたので、蒸し暑い日曜でした。
明神まで下山してもあまり人はおらず。
横尾方面に歩いて行かれる登山者は、ほんの数組でした。
上高地方面にすれ違う人も少なめでした。
中途半端に人が多いと、挨拶攻撃が厳しいです…(笑)

あれ?ここって河童橋だっけ?
と思えるほど空いており、いつもの喧噪が嘘のようでした。
台風来るんだからしょうがないよね…
と運転手さんが仰ってました。
その反動が、10月3連休・涸沢紅葉狩りに集中しそうです(^^ゞ

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コメント

(^-^)g""
上高地にはまだ1回しか行ったことがないんですが、その時と比べると「今日はお休み?」って感じですね(*^_^*)
徳本峠もこんなところがあったんだっていうゆったりしたくなっちゃう道ヽ(´▽`)/

でもやっぱ憧れちゃうのよ明神岳(≧∇≦*)
かっこいい〜
2012/10/3 7:02
(`ー´)
まぁそこそこ混んでるだろう…と思ったのですが、
河童橋を渡ってる人が10人ほどでした

明神岳カッコイイですね
隆々たる主峰と明神槍
技術が備われば、誰もが登りたいと思う山でしょうね。
2012/10/3 12:44
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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