記録ID: 23005
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積雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山
母狩山の支尾根
2006年03月09日(木) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 700m
- 下り
- 697m
コースタイム
10時自宅ー10:40谷定ー11:15(205m)ー12:15(415m)−12:50(540m)−13:10(600m)稜線直下ー13:25(670m)稜線ー13:45母狩山山頂ー14:12高見台ー稜線ー15:10堰堤ー15:40谷定
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
春夏秋冬でいちばん楽しい山行の季節が到来した。雪崩とスノーブリッジそして読図に注意すればどんな登路をとることができる。(山行は年がら年中楽しいのだが)。 3月9日(木)は快晴で鳥海山,月山は純白の美しさを披露していた。どうしてこんなすばらしい日和に山に行かないんだ,と悔しい思いにかられた。 翌10日(金),もう鳥海山,月山は霞んでいるが前日の悔しい思いをしたくないので,湯ノ沢岳か母狩山かを決めあぐねながら車に乗った。昨年のいまごろ,湯ノ沢岳の350m付近の尾根で,日向ぼっこをしている十数メートル先の熊と目線がバッチリ会い逃げてきたことを思い出し,母狩山に決めた。前から母狩山と金峰山との主尾根から発する未踏の支尾根を残雪期に登ることを決めていたので,今日はそのチャンスである。 10時40分,谷定(標高55m)からすぐスノーシューを履き出発。約10分も歩くと谷定川の橋を直角に渡り,平坦地からすぐ尾根(100m)にとりつく。はじめは竹林になっているがまもなく雑木林で雪面から出ているマルバマンサクの黄色の花が咲いている。11時15分(205m)五葉松の大木で休み。熊避けに鈴を鳴らしながらの山行はいやなので,爆竹を鳴らした。この時期の熊は餌のない高山より,木の芽を探しながら低山に出ると予想される。歩きながら時折ホイッスルを吹く。無風で体調も良好。歩きやすい尾根である。12時15分(415m)昼食。昨年登った堰堤から高見台の尾根が見え,スノーシュウーを脱いで登った五葉松の林立が見える。12時50分(540m)ここから壺足で歩ける。途中崖崩れの激しいところがある。稜線の雪面が割れている。そこを避けながらブナ林の中を行く。13時10分(600m)稜線直下,大きな雪庇が崩れブロック雪崩になっている。13時25分(670m)主尾根のピークに着く。万歳三唱。目の前に三方境が見える。時間は十分にある。天気は相変わらず無風で晴れている。山頂を目指す。急斜面に夏道のロープが雪面から出ている。 13時45分母狩山に到着。東側10mに吹き溜まりができ夏の頂上より高くなっている。湯ノ沢岳からの尾根が延々と連なっている。5,6分休んでいるとき,昭和48年2月を思い出す。暴風雪警報などすべての警報が出ていた。稲泉眞彦氏から指導を受けながら山スキーで登り,雪洞を掘り一泊二日かけて二人で山頂に立った。そして下山時,山頂の大きな雪庇を踏んだ瞬間,亀裂が走りいっしょに雪崩そうになった。あの雪庇はもう崩れている。三方境で,もと来た道を戻るか,高見台コースにするか迷ったがワカンのかすかなトレースをみつけたので高見台に下りた。わずかのトレースでもそれを踏みながら歩くと労力は半減する。左側の急斜面に注意しながら14時12分高見台通過。ここから再びスノーシュウーを履く。堰堤まで続く尾根をひたすら下りる。途中,ナラの木がほとんど枯れている。私の発する音を聞きつけたのか,歩いたばかりのカモシカの足跡がついている。 15時10分堰堤を通過する。ここで一安心したのかスノーシュウーが重く感じ疲労感が出てきた。たいした距離でもないのに,いくら歩いても到着しないのではないかという気持ちになる。15時30分,橋の手前で登りはじめたスノーシュウーのトレースに届き,15時40分車に着く。あとは温泉,そして晩酌,明日は休日。 反省,無線機を忘れる。登山届を書かなかった。昼食はおにぎりだけでなく漬物などが欲しかった。そしてビールも。 |
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