岩手山
- GPS
- 26:45
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 1,888m
- 下り
- 1,751m
コースタイム
8/15 5:15八合目避難小屋−6:15お花畑−6:35御苗代湖−8:20姥倉山−9:30網張温泉
天候 | 曇りのち晴、晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂付近神社付近、姥倉山付近 火山ガス注意 |
写真
感想
8/14
前日は天気が悪く平泉&盛岡の観光♪
盛岡の友人二人と夜に焼き肉&冷麺をいただいて道の駅道の駅「にしね」にて車中泊。
時々たたき付ける様な雨の音で目が覚める。
同行の山友は大きないびきをかいて爆睡だったらしい。羨ましい(笑)
早朝はまだ雨が降っていたが予報では晴れだったので登山口の馬返に向かう。
駐車場は半分くらい埋まっている。ナンバーを見ると遠くからの車が多い。
今日は上に泊まるので雨がやんでからゆっくり出発。
最初は樹林帯の登り。風もなく蒸し暑くて汗びっしょり(^^;)
昨日盛岡のまゆさんに教えてもらった通り旧道を行く。新道より展望が効いて良いらしい。
登山道はよく整備されていて歩きやすく、0.5合目毎に標識がある^^
標高基準なのだろうが最初は距離の割に中々進まない(^^;)
こういう地名は宗教登山が盛んだった事を物語っている。
岩手山は上に行くに従い、里人と山の神様の関わりを感じさせるものが増えていく・・・
麓の盛岡市から見上げる姿を見れば神の山として信仰の対象になるのは当然である。
登りはこの山を側面から見ても分かるように最初緩やか、徐々に急角度となっていく。
樹林帯もいつしか火山らしい砂と砂利の斜面になっていくが意外と花も多い。
見た目は浅間山にも似ているがこの山は少しおとなしめの活動だからかな?^^
お馴染みのチングルマ以外では他では見たこともない花もあった。
ザレザレと灌木の斜面を交互に繰り返して7合目に出ると視界が開けて岩手山本体が見えて
きた!同時にガスが晴れてきて風を受けると汗が一気に引いていく!
前方にはもう8合目避難小屋が見えている♪ ここからは外輪山と岩手山本体の間の
火口原で斜度も緩やかに♪ 天気はどんどん回復傾向だ!
8合目の小屋は素泊まり(1700円)のみ。毛布は有料(1枚500円)で提供される。
私はマットとシュラフカバー持参なので不要。
小屋の前の広場には水場があって助かる。
さて山頂に行くか!見た目は浅間山に似ていて距離感がつかめないが意外と近い。
8合目から10分ほどの不動平(9合目)にも避難小屋がある。こちらも良い感じ^^
山頂のお鉢巡り?は時計回りで行ってみる。本体に取り付くと砂の山と言った感じで
ズルズル後ろに戻される・・・(^^;)
それも稜線に出ると安定する(笑)等間隔に石仏が並んでいて信仰の山だと実感。
下から見ると人が歩いてる様に見えるが動かないので変だなと思っていた(笑)
右側は中央火口丘と火口が見えていて観察しながら歩くのは面白い!先日の鳥海山と
は全く違うタイプの火山だ。外側から見ると浅間山に似てるけど内側は全く違う。
火口の底まで見えている♪左側は緑が濃く御苗代湖のグリーンが印象的。
山友とこんな地形が出来上がったのはどうしてか?などと議論しながら歩く(笑)
御苗代湖はたぶん単成火山?一回こっきりドカンときて終わってしまったのだろうね。
南の方角には去年登った秋田駒ヶ岳が見えている。西から北西には裏岩手の稜線。
そして八幡平の膨大は山塊が横たわっている。遙か北の方角は八甲田だろうか?
この辺りはずーっと火山が並んでいるのだねえ・・・
山頂付近にはコマクサが沢山♪あとイワブクロ♪
コマクサは山頂付近にもあるって知らなかったのでちょっとしたサプライズな気分。
イワブクロは鳥海山にあったものより小さめの株だがコマクサと同じくパイオニアなんだ。
山頂(薬師岳)には何時間いたかな・・・雲がどんどん晴れていって景色が広がる。
麓には雲の影を落としている♪ 盛岡の街も見えてきた〜
西の方角には森吉山の大きな山容。
内輪山の縁に沿って道が付けられているが途中で火口原に降りる様になっていたので寄り道。
岩からは噴気が出ている〜(写真じゃ分かりにくいけど)
噴気の横には岩手山神社奥宮があるのでお参り。鳥居が倒れているのは地震の影響だろうか?
内輪山をぐるりと一周すると眼下に今日の宿が見える。
一旦小屋に戻って自炊。ここは寝床の横でも火気の使用は可能なのがありがたい。
他の宿泊者は外でやっていた。私は今日もグリーンカレー^^
食事後、山友はそのまま就寝。これから夕日が綺麗なのに勿体ない。
8合目の小屋は窪地なので夕日が見られないので私はカメラを持って再び駆け上がる。
今度は岩手山本体ではなく鬼ヶ城方面の稜線へ・・・
行ってみると大正解(笑)昼に見えなかった鳥海山が秋田駒ヶ岳の横に見えていて感激。
盛岡の街、その向こうには早池峰が!東北のスターが勢揃いだ。
そして東には岩手山の影が姫神山の右に見えている!これはここまで来た甲斐が
あったというものだ。山友、来れば良かったのに〜
日は森吉山に沈んでいった。あの山もいつか行きたい。樹氷や花や紅葉も綺麗だと
言う。昨日の晩に盛岡の山友さん達に夜景撮ってきて〜と言われたのでギリギリまで
いて小屋に戻る。夜は凄い星空!小屋の前で数枚撮ったあとは寝床に戻って窓から楽
ちん撮影であった(笑)
8/15
3時起き。快晴! 凄い星空。速攻で朝食を済ませて小屋の外に出る。
薄明の空に月と金星。
眼下の北上盆地には雲海が広がっている。
その雲海の上に島の様に早池峰山が浮かんでいる。
早池峰に行ったのはもう7年も前になる。また行きたい山♪
http://www.azuminot.com/050806/050806.htm
太陽は雲海の奥に見えている太平洋から昇る!山から見る太平洋ってかなり久しぶり
である。今まででも南アルプスか関東の山でしか見たことがないかもしれない。
さあ、今日は昨日とは違う緑が多い領域に入る♪
頭上には鬼ヶ城の岩が板状に並んでいて面白い^^
これは岩脈と言われるもので地層の割れ目に溶岩が貫入して固まったものだ。
同じ様なものが菅平の四阿山にもあったなあ。
不動平から御苗代湖方面へ下るとすぐに樹林帯に入る。
岳樺帯→針葉樹林帯と中央高地では普通に見られる垂直分布がここでは珍しい?
林床にはサンカヨウの実が沢山♪
下り坂もやがて緩やかになり目の前がパッと開けるとお花畑が現れる!
ここにはアザミやトウチソウ、オオバギボウシが咲いている。チングルマの穂も沢山
ある♪振り返ると岩手山から日が昇るところだ。この緑の多さはどうだ?火山の岩手
山のイメージが180度変わった。こっちに来て良かった。
300mほど奥にある御苗代湖と御釜湖にも当然行ってみる。ここに来るのが目的だった
んだ。道は木に覆われているけれど噴火口の縁とかの地形が歩いてみて良く分かって
面白い♪ そんな話題も普通に出来る山友とは高校の頃からの付き合いだ(笑)
湖畔に出てみる。ここは誰もいなくてとっても静かな別天地だ。とても噴火で出来た
なんて想像も出来ない。
ここからは沢沿いに下る。何故か大地獄谷と言う。理由はすぐに分かった。
沢の水は最初は飲めそうなくらい綺麗だったが途中から硫黄臭がする様になり沢の水
も白く濁ってきた。温泉が沢のあちこちから出ている♪ 湯気は出ていないので温度
は低いのかな?
少し下ると木が生えていない所に出た。今は噴気は確認出来ないが植物の進出を阻む
ほどの活動があるらしい。
後で調べたら大正9年に水蒸気爆発とある!噴火は何も岩手山本体周辺だけではない
のだ。
ここから僅かに登って尾根に上がる。枯れ木があってまるで奥秩父か北八ヶ岳の様な
景色。黒倉山を過ぎると草原の尾根道になる。
左側から雲が押し寄せてきてガスの中になってしまったのが残念だが晴れていれば気
持ちのよい尾根歩きだっただろう。前日泊まった田沢湖の宿の女将さんにはこのまま
縦走して三ツ石山まで行けば?と勧められたが今回はこんな天気なのでまたの機会に!!
姥倉山付近では噴気が見られるらしく、注意書きも!地面が80℃を超える所もあるんだ!
そう言えば昨日夕暮れ時に湯気が立ち上っている尾根が見えたな・・・
ここらで登ってくる人たちとすれ違う様になる。朝一の網張スキー場のリフトだろう。
我々も下りにリフトを使う。そりゃあれば使うわな。3本乗り継ぎで1000円だった。
下りリフトで下の駐車場に向かって手を振る♪
ここからタクシーで馬返まで戻るつもりだったが何と盛岡の山友のまゆさんが送って
くださると言う。ありがたや〜m(_ _)m 感謝感激です!!!
北アルプスにいらした時は是非お世話させてくださいね!^^
春子谷地湿原から岩手山を振り返る。残念ながら山頂は雲の中。また来たい山が増え
てしまった。
同行の山友はもう一度田沢湖の宿に泊まってそのまま東北の山をいくつか登ると言う。羨ましい。
ま、私と違ってフリーの身だからなあ・・・ 混み合うお盆に付き合ってもらってありがとう。
さて私は一人帰路につく。明日も休みなので自由気ままに日本海側を南下。この日の
夕方は再び山形のBUNさんにご挨拶(関所?)東北遠征の写真を見せながら報告して
お別れ。そのまま帰るつもりだったが道の駅しゃりんで沈没(爆)夜窓を開けて寝て
たら蚊の襲撃に遭う(泣)
夜明けと同時に鳥海山を見にいつもの場所に行く。
また来ますね。ありがとうございます。
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