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Yamareco

記録ID: 230195
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アルパインクライミング
ヨーロッパ

【ツェルマット マッターホルン】リッフェルホルン

2012年09月07日(金) [日帰り]
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コースタイム

zermatt 8:00 - 8:30 rotenboden 9:00取り付き - 11:10 peak - 12:30 rotenboden
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
zermatt〜rotenboden:登山電車
コース状況/
危険箇所等
ルートは南壁側に多数あり
スタート地点にグレード、ルート名などのパネルが打ちこまれている

下山はrotenboden側に、やや北壁寄りをクライムダウン
あるいはマッターホルン用のテストとなるロープあたりで懸垂、そこからriffelbergに降りていけるのかも
zermattから、朝のマッターホルン
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zermattから、朝のマッターホルン
何度も通ったゴルナーグラート鉄道、ローテンボーデン駅
何度も通ったゴルナーグラート鉄道、ローテンボーデン駅
いわゆる逆さマッターホルン
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いわゆる逆さマッターホルン
リッフェルホルンへ
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リッフェルホルンへ
スケール感が狂うが、これでも200m〜300mあり
1/10ぐらいに見える
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スケール感が狂うが、これでも200m〜300mあり
1/10ぐらいに見える
東側からアプローチ
東側からアプローチ
背後にはゴルナーグラート氷河
背後にはゴルナーグラート氷河
徐々に壁に入っていきます
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徐々に壁に入っていきます
ガイドしてくれたbuchmann
ガイドしてくれたbuchmann
ここらで装備開始
ここらで装備開始
ザイルを結んで、いよいよヴァリエーションへ
ザイルを結んで、いよいよヴァリエーションへ
3ピッチ目ぐらいだったかな?
少し安定したテラスでようやくカメラを出せる
3ピッチ目ぐらいだったかな?
少し安定したテラスでようやくカメラを出せる
ダイナミックな氷河
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ダイナミックな氷河
buchmannの頼りになるリード
buchmannの頼りになるリード
快適なクライミング
快適なクライミング
スラビーなトラバース
スラビーなトラバース
ピッチ終了
ここからもうちょい登ります
ここからもうちょい登ります
ここがピーク
360度全開
クライムダウンして安全地帯に戻ってきました
クライムダウンして安全地帯に戻ってきました
今日はモンテローザもはっきり
今日はモンテローザもはっきり
"too modern"と噂のモンテローザヒュッテ、わかります?
"too modern"と噂のモンテローザヒュッテ、わかります?

感想

最終日はいよいよメインイベント、リッフェルホルンのクライミング。
この上ない最高の天気で、3000mながら暑い一日。


ガイドとzermattの駅で待ち合わせ、一緒にrotenbodenまで電車で上がる。
今日初めて会うのだが、ホントにこんなんでいいんだろうか。
なんせこちらの力量なんて、メールで自己申告してあるだけで・・・


リッフェルホルンはマッターホルンの入山判定に使われる山のひとつ。
その中ではしっかりとクライミング寄り。
今回はその中の、なんてルートかは忘れたけどピッチグレード4bだったかな?
5.7〜5.8といったところだろうか。
とはいえ、フラットソールではなくビッグブーツ。
これぐらいだといつもフラットソール出してたよなあ・・・
ということで、今回初めてまともにsportivaのtrango S EVO GTXの実力を思い知った。
なんせプロ曰く「special boots」とのこと。


システムは、ガイドがトップ、そこから1ピッチ分(ジャスト!全く余裕なし)で中間に妻、そこから3mの末端に自分。
一応ランナーは取っているが、それが有効なのは中間の妻まで。
一応掛け替えて進むが、ほぼ無意味だろう。
自分が落ちたら・・・中間はそのままダイレクトに下に引っ張られるので、状況次第では・・・指や足を下手に残すと逆に危険じゃん!?
なので、末端の自分は何があっても落ちれない・・・フラットソールだったらなあ・・・なかなかのプレッシャー


全6ピッチで、1ピッチ目が微妙なホールドで最も悪く、その後は基本的にしっかりと硬い岩でかかりのいい安定したピッチ。
ピークではなく東側の肩に上がって全ピッチ終了。
そこからピークまではもう1ピッチあるが、何気にこのピッチは微妙。
皆が同じスタンスを使うからか、ツルツルに磨かれた悪い手足を進むことになる。


ピークは例によって十字架が設置され、360度全方位の眺望が楽しめる。
西側にはマッターホルンテスト用の20mほどの、ハングを伴った1ピッチに綱引き並の太いザイルがフィックスされている。
テストをしてもらったが、これはクライミングではなく、ゴボウで綱を上がる体力テストといったところ。

マッターホルンはクライミング技術ではなく体力が重要だ。
スピードが重要かと聞いたが、そうでもない。
今は全員が決められた時間にダッシュで取り付くので、そこまでは競争になるだろう、とのこと。
そこでトップでもない限り、まあもう、焦っても仕方ないのだろう。


下山は懸垂かと思いきや、ロープなしにはやりたくない、急峻な岩場のクライムダウン。コンテで進む。後ろを向くな、って怒られる。
とにかく前を向いて降りるが、ザックがひっかかると本当に怖い。
落ちたら、ホントに止められるのかな・・・ほどほどの距離は流れるだろうし、怪我は避けられないだろう。

最後は40度?ほどのスラブを、靴のフリクションだけで歩いて降りる。
確かにtrangoは、しっかりと食いつく。
ここまでしっかり効くのは、これだけ長い間履いていて信頼できていなかった。
全然靴の性能使えてないもんだなあ・・・


安全地帯でザイルを解いて終了。
快適なマルチピッチを堪能できました。

次にzermattに来るときは、やはりもうマッターホルンに登るしかなくなった。
でも混んでて殺伐とするの、本当にイヤですね。





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1日目:ロートホルン〜フリューアルプ〜スネッガ(雪山ハイク)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-229702.html
2日目:リッフェルアルプ〜リッフェルベルグ〜ローテンボーデン(ハイク)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-229849.html
3日目:ヘルンリ小屋(雪山トレッキング)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-229857.html
4日目:アイガー:メンリッヒェン〜クライネシャイデック〜ヴェンゲルンアルプ(ハイク)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-230004.html
5日目:マッターホルングレッシャーパラダイス・シュヴァルツゼー〜シュタフェル〜フーリ〜ツェルマット(マウンテンバイク)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-230028.html

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