磐梯山。東壁左方ルンゼ〜ダイレクトルンゼ
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 1,027m
- 下り
- 1,027m
コースタイム
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 9:30
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況 駐車地点〜東壁下1472m地点 雪の無い管理道を終点まで歩きその後ゲレンデをトップまで歩く、この上から雪道を登り登山道に合流、微かな踏み跡が続いている。沼の平コースに進み途中から雪原を横切り東壁下1472m地点でアイゼンを装着する。 東壁下1472m地点〜山頂 左方ルンゼを登り中央稜末端の岩峰のコルに出る急傾斜だが特に難しくは無い、コルから雪壁を右にトラバースしてダイレクトルンゼ中間部に至る、雪のルンゼをロックバンド下まで登りシュルンドに気を付けながら左にトラバースしロックバンドの端から雪壁を左上し更に雪壁を直上し雪庇下を右上して稜線に出ると山頂まで10m付近に飛び出す。 山頂〜東尾根〜東尾根下降点〜東壁下1472m地点 出だしは雪稜だがすぐ藪尾根になり下り続けると再び雪稜になる、藪交じりの尾根を1588m下降地点より雪面を東壁下1472m地点まで下りアイゼンを外す、後は自分の踏み跡を辿り駐車地点に戻る。 東壁ルンゼの雪質は締まった雪の上にここ数日で積もった湿った雪が足首程度まで有りアイゼンの爪をしっかり食い込ませながら登る。 |
写真
感想
磐梯山、東壁左方ルンゼ〜ダイレクトルンゼを登る。
好天の中磐梯山をバリエーションルートから登攀出来満足。
宮城県白石市の自宅を出発してから福島市までは霧雨、国道115号線安達太良トンネル前までは濃いガス、トンネルを抜けるとガスは晴れたが曇りで磐梯山は見えない。
天候に不安を抱えたまま駐車地点を出発、沼ノ平コースの入り口辺りから青空が見えて来る、山頂にはまだガスが掛っている、1472m東壁ルンゼ下まで来てガスが晴れ上がり東壁全容を見ることが出来た。
ここでアイゼンを装着、ルンゼに向かう、予定ではダイレクトルンゼを下から登るつもりでいたが中央に見えた岩峰(これは中央稜末端)を右稜の末端と思い込み左稜との間の左方ルンゼを登ってしまう、急傾斜だが難しくは無く締まった雪の上の湿った雪にしっかりとアイゼンの爪を立てながら登る、中央稜末端の岩峰のコルまで登り初めて左方ルンゼを登った事に気付く、コルの向こう側にダイレクトルンゼが見えた。
ここまま中央稜を登ろうかとも考えたがやはりダイレクトルンゼを登りたいと思いコルから雪壁をトラバースしてダイレクトルンゼ中間部に移ることが出来た。ここから雪のルンゼをロックバンド下まで登る、ロックバンドはクレバスに注意しながら左にトラバースしバンド左端から雪壁を左上する、ここの傾斜が一番きつく高度感もあり緊張する。この上の雪壁を直上、最後に雪庇の下を右上し稜線に出ると10m先に山頂が有った。
好天の山頂からは360度の展望、飯豊、朝日連峰や吾妻、安達太良連峰、眼下に猪苗代湖が良く見えた。山頂で二人の単独行の男性と会う、一人は山頂下の山小屋(まだ営業はしていない)の管理人の方で山頂付近の偵察の為に登って来た、一人は兵庫県から長期出張で白河市に来ている方だった、登って来たルートの事を話すと信じられないと言ってビックリされた。山の話や世間話などをしながら休憩し一足先に東尾根を下り出す。
下り始めて直ぐに上から声がかかる、私が頂上に忘れた手袋を持って山小屋の管理人の方が少し降りて来てくれた、こちらも登り返して手袋を受け取る(ありがとうございました)。仕切り直しで下山開始、藪交じりの雪の尾根を下り1588m付近より東壁側に下降し1472mの取り付地点に戻る。ここでもう一度青空が眩しい東壁ルンゼをまじまじと眺め充実感に浸る、アイゼンを外し一息ついて後は登って来た踏み跡を辿って駐車地点まで戻る。
*中央稜や左方ルンゼなどと記述してしまったがそれが正しい名称かどうかは定かではない。
コメント
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東壁は賞味期限切れ?と
思ってましたが、まだギリギリ行けるんですね!
自分は今シーズンの東壁成績悪しです(-.-;)
リフトトップまで車で上がる発想は無かったです。
あそこの作業道歩いた事ありますが
かなりボコボコだったと記憶してます。
四駆じゃないと厳しいですかねー
マイナーな磐梯山バリエーションですが
東壁や火口壁、櫛ヶ峰北面など
可能性のあるルートがまだまだ有りそうで
面白いですよね!
macoyan様 コメントありがとうございます。
賞味期限切れ直前のバナナも美味しいけれどキンキンに冷えたビールも飲みたい。しかし山はそういうワケにもいかず今回は自分の技量にはちょうど良い賞味期限だと思っております。
macoyan様が登ろうとしている右稜はずいぶん難易度が高そうですね、いつか登られた時のレコを楽しみにしております!
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