黒松内岳 739,8m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2007年10月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
桑園7:45――8:50中山峠――豊浦――10:15長万部10:30――11:15黒松内岳登山口11:30――11:554合目ーー12:15稜線――12:408合目ーー12:50黒松内岳山頂13:05――13:50黒松内岳登山口13:55――14:40長万部――15:20八雲16:35――16:45鷲の巣駅ーー長万部――倶知安――小樽――21:30桑園 |
写真
感想
桑園7:45――8:50中山峠――豊浦――10:15長万部駅10:30――11:15黒松内岳登山口11:30――12:30稜線――13:05黒松内岳山頂13:10――14:05黒松内岳登山口14:15――14:40長万部――15:20八雲16:35――長万部――倶知安――小樽――21:00桑園
出発がちょっと遅れたが道路は連休にしては空いていた。途中豊浦への近道の入り口がちょっとわかり辛いが無事クリア、順調に10:15長万部駅到着。礼子を降ろし、摘み食いなどして10:30出発。国道5号線を西進する。ここは羊蹄国道というらしい。途中、自動速度測定路線の標識があった。約15kmで蕨岱、ここで左折、寿都黒松内線に入る。約1km行くと左に黒松内岳登山口入り口の看板がある。登山口まで5kmとある。砂利道だが登山口へのアプローチとしては、傾斜も緩く走りやすい道である。11:15登山口に着く。
マイクロバスが2台、普通車2〜3台で駐車スペースは満杯である。端っこの半ば笹薮の中に車を停める。それにしてもそんなに人気のある山だとは、驚きである。
車道は行く手にやや降って続いている。後でわかったことだが900m先に「しげ滝」という滝があったのに見に行かなかったのが残念だった。
マイクロバスの運転手と思われるつなぎを着た高年の人がキノコを探している。
準備をして11:30出発。草ぼうぼうの車道を進む。前述の高年の人が降りてくる。「みんな駐車場の所の急な坂を登って行ったよ」
逆戻りしてよく見ると駐車場の横・登山口の看板の所に急斜面を斜めに登って行く細い登山道がある。あの人に早くに出会ってよかった。幸運だった。
針葉樹林の中に急な坂が続いている。
やがて分岐点があり右手に「ブナ林コース迂回路」の看板がある。時間があれば帰りに通ってみることにして真っ直ぐ登って行く。辺りはブナの林となる。
やがてまた右手に「ブナ林コース迂回路」の看板がある。ここへ出るのだ。
「3合目」と書いた木札がブナの樹に打ちつけられている。1合目、2合目はなかったが見逃しただろうか。ここの木札は以後ずっとそうだったが、丸太を斜めにスライスして作ってあった。
4合目の辺りも急な坂道でロープが下がっている所もあった。
5合目に来ると木の隙間から山頂が見えた。間もなく傾斜が緩み、笹薮となってブナの樹は疎らとなる。ここで道端の藪の中に水を入れたペットボトルをデポする。やや急な坂を登ると稜線に出た。
寿都方面だろう、平野が見渡せた。平坦で落ち葉が積もった道が続く。
稜線は平坦でブナの木も疎ら、束の間の高原漫歩である。行く手に黒松内岳が見え隠れしている。
かたくなに黒松内岳聳えけり 稜線進めば見え隠れして
やがてブナの樹がなくなってブッシュだけとなり黒松内岳が全容を現した。ピラミダルな少しごつい感じの独立峰である。少し降ってコルから山頂までは標高差200m強の急登である。
仰ぎ見ると途中の斜面を多くの人が列をなして下りて来る。
急坂にとりつくとすぐ「8合目」の木札があった。「6合目」と「7合目」は見逃したようだ。
20人ぐらいの団体が降りて来た。リーダーが「登る人がいるから空けてあげて!」と叫ぶ。
「登り優先」が山のルールなのだ。譲ってくれた所では遠慮なく登って行ったが、適当な待避場所がある所では僕の方が待機した。
気を使いながら急いで登るより精神的肉体的に楽なのだ。一息入れながらすれ違う1人々々を観察するのも楽しい。
ただこちらが降りの時、大勢の団体が「登り優先」だからと次々と登って来て、しかも登りだから間隔をあけてゆっくり、こちらは10分近くも待つことになる、こんな事態は辛い。
一昨年磐梯山に行った時下山途中120人の団体に出くわしたことがある。幸い途中で途切れたり、譲ってくれたりしたのでそれほど待つことなくやり過ごした。
最近はツアー登山がブームで100人、120人の団体も珍しくない。リーダーや引率者は十分配慮して欲しいと思う。
間もなく9合目、下から仰ぎ見た高さの割には早く着いた。ここまで来ればもう一息だ。
間もなく傾斜が緩み、低い笹の中の道を緩やかに登って行くと黒松内岳山頂の標識があり、その周りに20人ぐらいの老若男女が屯して昼食休憩中である。狭い山頂は足の踏み場も無いほどである。
藪の中にザックを下し、ヤッケを出して着る。天気は良く、山頂からは360度の大展望で羊蹄山、ニセコ連峰がよく見えた。だがゆっくり展望を楽しむという状況ではない。
辛うじて山頂標識と一緒に写真を撮る。手を伸ばして自分で撮っていると、中年のおんなのひとが「撮ってあげて!」と言った。近くにいた中年の女の人にカメラを渡す。彼女は「自信がない」と言って隣にいた若い女の人に渡した。僕は、山頂標識が低かったのでしゃがんでいたが、彼女がはじめ立ったまま上から見下ろす角度でカメラを構えたのにはびっくりした。
添乗員と思しき人が「5分後に出発します」と言った。この団体のあとになったら大変である。早々に下山することにした。
左手に隣の尾根が見えた。長い尾根でそこに林道が曲線を描いていた。
植物は最盛期を過ぎ、かろうじて、名前はわからないが紫色の花が咲いていた。
礼子とは長万部駅3時と約束していたので、ブナ林コース迂回路は割愛した。
結局登り1h35m、降り55m、ほぼ標準タイムだった。タイムを競っている訳ではないが、タイムは体力の目安になる。標準タイムで登り、降り出来たことで少し自信を取り戻した。
駐車場では、9合目ですれ違った団体がバスの周りで帰りの準備をしていた。
ザックと杖を積んですぐ出発した。バスが後を追いかけるようにバックミラーに写った。
途中「大栄金山の想蹟」と言う立派な石碑があった。こんな所に鉱員600人の金山があったとは・・・
小学校もあったのだ。
「大栄鉱業所見取図(S18当時)」もあった。はっきりは読み取れなかったが、当時一大集落または街といってもいいものが存在していたのだ。
その昔金の鉱山ありという 看板かすれ草木茂れり
長万部駅には2時40分に着いた。
間もなく駅員が来て「西山さんですか?」「はい」「奥さんが八雲駅で具合が悪くなって八雲総合病院へ運ばれました」と。早速八雲へ。
八雲市街へ入ったが地理がよくわからない。床屋に寄って訊く。八雲総合病院は、街の中心部を過ぎて端っこに近い所だった。病院は閑散としている。
礼子はベッドに寝て点滴を受けていた。運転しながら最悪の事態まで想像していたがたいしたことないようでホッとした。3kmの道を往復したことで脱水症状になり意識を失ったようだ。それにしても場所が駅でよかった。
帰路、分譲予定地の最寄駅である鷲ノ巣駅に寄ってみた。道路から200mぐらい入った所で原野の林の中である。無人駅でホームは架設である。丁度1両編成のディーゼルカーが来て停まった。
道路に戻り長万部を目指す。雨がぽつぽつと落ちてきた。
長万部からは、定山渓の渋滞を想定して5号線にした。
雨が本降りとなり路面が濡れて、道も狭いので運転し辛い。対向車が結構多く、殆どが遠目のまま来るのでまぶしくて前がよく見えなくて辛かった。
余市を過ぎると道も広くなり運転しやすくなった。
桑園に着いたのは9時だった。八雲から4時間半かかった。
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