記録ID: 2303108
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
道南
日程 | 1975年12月30日(火) ~ 1976年01月01日(木) |
---|---|
メンバー |
|
天候 | 1日目:曇り一時吹雪 |
アクセス |
利用交通機関
町営八雲温泉(現在:八雲温泉 おぼこ荘)の駐車場に停めさせて頂きました。
車・バイク
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地図/標高グラフ


標高グラフを読み込み中です...
コースタイム [注]
12月30日:八雲温泉7:50→標高500m13:00→標高670m付近BC14:00→割岩の基部付近まで偵察15:00→BC15:20
12月31日:BC6:05→スキーデポ8:10→雄鉾岳北峰12:00→12:20雄鉾岳12:50→スキーデポ14:45→BC15:45
1月1日:BC9:35→八雲温泉11:40
12月31日:BC6:05→スキーデポ8:10→雄鉾岳北峰12:00→12:20雄鉾岳12:50→スキーデポ14:45→BC15:45
1月1日:BC9:35→八雲温泉11:40
感想/記録
by yamakichi
メンバー:SL.Y山さん、K藤さん、OG原さん、yamakichiことプチ山キチ。
12月30日
温泉は営業していなかったが、除雪されていて町営八雲温泉まで車で行くことが出来たのはラッキーだった。割岩尾根をスキーで登って行くが、年末ではまだ積雪量が少なく根曲がり竹が出ていて歩きにくかった。
途中、吹雪になったがそれほど悪くはならず、標高500m付近からは雄鉾岳が雪をまとって鋭く聳えた立って見えた。美しい山だ。
割岩の手前にテント場に良い所があった。今日は割岩付近までと頑張っていたが、時間的に割岩への急斜面を登ってテント設営地を探すには遅くなってしまうので、ここをBCに決めテント場とした。
テント設営組と偵察組に別れ、プチ山キチとOG原さんで先へ進む。
割岩への急斜面は、半分ほどをスキーで登り、後はツボ足で深いラッセルをして割岩基部の尾根へ出た。さらに進んで行くと、岩と岩の間に上だけ雪が乗っていてヒドンクレバス状態の所で、プチ山キチはスッポリと落ちてしまうと云う怖い場所もあった。
偵察の結果、明日、雄鉾岳をアタックと決め、良い天気になることを祈りながらシュラフにもぐりこんだ。
12月31日
風がやや強いが星空の朝を迎えた、ヘッドランプを灯して出発。
割岩手前の急斜面を登りきると明るくなった。だだっ広いコルへ下り、急なコブを左寄りから登った。このコブからは北壁を横から見るようになり、下部岩壁は垂直に近い斜度でそそり立ち、三稜ピナクルなどが良く見えた。JPから北峰への尾根も複雑な尾根となっている。
JPから一つ下の急斜面でスキーをデポ、アイゼンに履き替えた。
天気は時々吹雪となるが、幸いそれほど悪くはない。
JPの手前10m程がナイフリッジになっている。ここでアンザイレンした。
1P目:ナイフリッジを行きビレー。
2P目:JP左側を捲いてキレットまで。
3P目:左上へと伸びる草付きバンドを登りダケカンバの低木でビレー。
4P目:ジェードル状を5m直上、一坪程のテラスに出て左側より浅い凹角を登って小岩壁下のテラスで太いダケカンバでビレー。
5P目:少し下って右にトラバースして直上、北峰直下の稜線にでた。
アンザイレンを解き、ラッセルして北峰に立った。引き返し予定時間の12:00になっていたが、本峰に行く事をみんなに打診すると全員ファイト満々なのですぐに出発した。コルへ下る時、プチ山キチの足元から表層雪崩が発生、北壁へと流れて行ったが自分は大丈夫だった。
膝上のラッセルをして雄鉾岳頂上に立った。
帰路、北峰より稜線を下り岩壁部分は懸垂下降(30m)でキレットに降り立った。アンザイレンしてナイフリッジを下り、急斜面を懸垂下降(20m)してスキーデポ地へ下った。
吹雪の合間から遊楽部山塊が見えるようになった。BCに帰着すると雄鉾岳が見え我々の登った所も見え、結構凄い所を登って来たように思った。
アタック成功の余韻に浸り23時過ぎまで一杯飲んで話が弾んだ。
1月1日
天気が良かったら割岩を登る予定だったが、ガスって霙が降っているので割岩は諦めて下山することになった。
スキーは根曲竹と湿った雪で楽しめず、さらに下って来ると霙は雨に変わり、散々な下山だった。
45年前を回想しながらの自己満足なレコを読んで下さった方にはお礼申し上げます。ありがとうございました。
2020年4月にヤマレコに公開しました。
12月30日
温泉は営業していなかったが、除雪されていて町営八雲温泉まで車で行くことが出来たのはラッキーだった。割岩尾根をスキーで登って行くが、年末ではまだ積雪量が少なく根曲がり竹が出ていて歩きにくかった。
途中、吹雪になったがそれほど悪くはならず、標高500m付近からは雄鉾岳が雪をまとって鋭く聳えた立って見えた。美しい山だ。
割岩の手前にテント場に良い所があった。今日は割岩付近までと頑張っていたが、時間的に割岩への急斜面を登ってテント設営地を探すには遅くなってしまうので、ここをBCに決めテント場とした。
テント設営組と偵察組に別れ、プチ山キチとOG原さんで先へ進む。
割岩への急斜面は、半分ほどをスキーで登り、後はツボ足で深いラッセルをして割岩基部の尾根へ出た。さらに進んで行くと、岩と岩の間に上だけ雪が乗っていてヒドンクレバス状態の所で、プチ山キチはスッポリと落ちてしまうと云う怖い場所もあった。
偵察の結果、明日、雄鉾岳をアタックと決め、良い天気になることを祈りながらシュラフにもぐりこんだ。
12月31日
風がやや強いが星空の朝を迎えた、ヘッドランプを灯して出発。
割岩手前の急斜面を登りきると明るくなった。だだっ広いコルへ下り、急なコブを左寄りから登った。このコブからは北壁を横から見るようになり、下部岩壁は垂直に近い斜度でそそり立ち、三稜ピナクルなどが良く見えた。JPから北峰への尾根も複雑な尾根となっている。
JPから一つ下の急斜面でスキーをデポ、アイゼンに履き替えた。
天気は時々吹雪となるが、幸いそれほど悪くはない。
JPの手前10m程がナイフリッジになっている。ここでアンザイレンした。
1P目:ナイフリッジを行きビレー。
2P目:JP左側を捲いてキレットまで。
3P目:左上へと伸びる草付きバンドを登りダケカンバの低木でビレー。
4P目:ジェードル状を5m直上、一坪程のテラスに出て左側より浅い凹角を登って小岩壁下のテラスで太いダケカンバでビレー。
5P目:少し下って右にトラバースして直上、北峰直下の稜線にでた。
アンザイレンを解き、ラッセルして北峰に立った。引き返し予定時間の12:00になっていたが、本峰に行く事をみんなに打診すると全員ファイト満々なのですぐに出発した。コルへ下る時、プチ山キチの足元から表層雪崩が発生、北壁へと流れて行ったが自分は大丈夫だった。
膝上のラッセルをして雄鉾岳頂上に立った。
帰路、北峰より稜線を下り岩壁部分は懸垂下降(30m)でキレットに降り立った。アンザイレンしてナイフリッジを下り、急斜面を懸垂下降(20m)してスキーデポ地へ下った。
吹雪の合間から遊楽部山塊が見えるようになった。BCに帰着すると雄鉾岳が見え我々の登った所も見え、結構凄い所を登って来たように思った。
アタック成功の余韻に浸り23時過ぎまで一杯飲んで話が弾んだ。
1月1日
天気が良かったら割岩を登る予定だったが、ガスって霙が降っているので割岩は諦めて下山することになった。
スキーは根曲竹と湿った雪で楽しめず、さらに下って来ると霙は雨に変わり、散々な下山だった。
45年前を回想しながらの自己満足なレコを読んで下さった方にはお礼申し上げます。ありがとうございました。
2020年4月にヤマレコに公開しました。
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<1週間前にオボコ岳に登ってきました>
楽しそうな様子がわかる山行報告と写真を拝見しました。
その山行報告の中で、「達成感と満足感でいっぱいでした」との、nokkorin さんのコメントを拝見して、その言葉がとても強く印象に残りました。自分もそのように感じられる山行を目標に山登りを続けていきたいと思いました。
古い記録を見て頂き、さらにコメントありがとうございました。
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