日光/大真名子〜小真名子周遊
- GPS
- 05:32
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 930m
- 下り
- 915m
コースタイム
天候 | 曇り後晴れ(朝の内小雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 <志津峠〜大真名子> 八海山神を超えてからはかなりの急登が続く。日光三険の一つと言われている千鳥返しの難所は鎖や梯子がありそれほどの困難さは感じない。 <大真名子〜小真名子> 鷹巣までの下りで倒木でルートが解りにくくなっているところがあった。右から沢筋が合流するがそれに沿って降りていく。 <小真名子〜富士見峠> 富士見峠への下りの半分は急斜面のガレ場。足下がグズグズの状態で石が落ちやすいので注意を要する。 <富士見峠〜志津峠> 林道歩きだが荒れているので足下に注意は必要。 |
写真
感想
かねてから未だ訪れていない志津から女峰山の間の山々を歩いてみたいと思っていた。ちょうど日光に出向く用事があったので日帰りでの周遊を計画した。
当初の目論見では志津峠から大真名子山、小真名子山を経て、富士見峠に11時前に着くようであれば帝釈山から女峰山経由で周遊しようと考えていた。でも2:40に出かけた時は良かったけど、荒川を渡る頃からしとしとと雨が振り出し、利根川を渡るとほぼ本降り、ちょっと陰鬱な気分になり、眠気もあったので大谷PAで2時間寝ていった。ほとんどこの時点で今日の山行は諦め気分だったが、それでもだんだんと標高が上がってくると天気も良くなっていったのでやっぱり行こうと言う気持ちになっていった。
光徳牧場入り口を曲がって逆川沿いに道が左に曲がっていく所を右手に曲がるとダートの林道になり、200m位このダートが続く。左に曲がると舗装路の裏男体林道。昔太郎山からの下りで長い林道歩きをしたが、車で走るのは実は初めてで先が解らない緊張感を少し感じながら走らせた。太郎山への分岐の手前に駐車場があるが1台も停まっていない。湯殿沢橋では架け替え工事が進んでいた。そこを過ぎると九十九折りでぐいぐいと標高を上げ志津乗越に到着したが、既に車がいっぱいなので折り返して200m手前の路肩に駐車した。
靴を履き、ゲーターを着けてと準備していると小雨が降ってきたので上だけ雨衣を羽織って出かけることとした。首から下げたカメラも雨衣の中に突っ込んでおけば良い程度の雨だ。出発は8:45、気温は15℃。この時点で今日は女峰山は諦めた。
志津乗越の十字路から南へは男体山へ、北へは大真名子山へと道を分けていくが、大真名子へのルートは笹に埋まった小径から始まった。雨と朝露で濡れた笹でゲーターを着けていたのは正解。涸れ沢を横切ると笹はなくなる。遠くでシカの鳴く声が聞こえる。
10分も歩くと八海山神像に出会う。そしてここからは樹林帯の急登が続いた。急登に喘ぎ、暑さにたまらず雨衣を脱ぎ小休止。樹林帯では雨も殆ど無い。GPSでは1900m地点、12℃だ。そして20分ほど継続して登ってまた小休止。2200mを過ぎると傾斜も落ちてきて一息つけるが鎖場を抜けると風の当たる稜線になり寒さを感じた。9:48に三笠山神に出会った。山神に肩を並べて立つと戦場ヶ原が一望に出来る。そこから上には20mほどの岩のルートが見えたのでほんの少しのバリエーションルートを楽しんだ。人声も聞こえると思ったらすぐに大真名子山頂だった。山頂にも青銅の像が起立している。気温は9℃を指しているが、風が吹きさらすので体感的には5℃もない感じだ。出逢ったご夫婦と少しの歓談をして小真名子へと向かう。衝立の裏側に回ったせいか風はない。
鷹巣までの下りはずっと樹林に覆われている。針葉樹の甘い匂いが満ちていて心地よい。鷹巣はちょっと開けた場所。ここは水を一口飲んで素通りして小真名子に向かった。小真名子への登りは再び急登が続くが20分ほどを我慢すれば良い。やがて傾斜が落ちて山頂に出た。山頂は樹林に覆われているがここを過ぎて少し行くと電波反射標識がある開けた場所に出る。まだ周囲はガスが満ちているが、流れていった瞬間に少し展望が見えたりする。真上には青空も少し見える。のんびりと展望を期待しながら時間を過ごしていると、富士見峠側から鈴の音が聞こえてきた。現れたご夫婦はここで周囲がガスってたので下り始めたら晴れ間が見えてきたので15分ほど登り返してきたとのこと。25分ほどの間留まっていたが残念ながらガスが全部消えることは無かったが、それとなく女峰に続く稜線が帝釈山の裾野の紅葉と一緒に見えたり、北西側には太郎山の一部が見えたり隠れたりと言う眺めを一巡り楽しんだ。
小真名子からの下りは最初は樹林帯の急下降だったがやがて薙ぎに出た。相当なガレ場で足下からどんどんと石が崩れていくような所。下に人がいなければと思ったら2人登ってくる人がいたので薙ぎの端に立って通過するのを待ってから降りた。樹林に入ると間もなく富士見峠、野洲原林道終点との標識があったが北側の野門方面にもそれなりに幅のある道が下りていっている。その先と言うのもどうなっているのか気になるものである。ともあれここからは林道を歩いて志津に戻ることになるが、林道と言うにはずいぶんと荒れ放題になっている。沢筋を横切る所でケルンがあったりするが、確かにどちらが道か解らないようなものである。九十九折りに差し掛かると舗装された部分もあるが、それも部分的な存在。カーブミラーだけが変らず風景を映し出しているが、その存在意義はもう感じられない。大崩壊から先の九十九折りに差し掛かると女峰山が実に好展望。晴れてるし。まあ仕方ない。帝釈山、前女峰、竜巻山を従えた女峰は険しい頂を見せて盟主といったところだ。未だ早いが紅葉の盛りには素晴らしいことだろう。
林道を辿って志津乗越に戻ると14:00過ぎ。結果的には女峰を回っても17:00には戻ってこられたようだが、今日の所はこれはこれで満足度の高い山行だった。志津に来た人の大半は男体山を目指すようだが、大真名子も古来修験者の目指した山だけあり、厳しさもあり、かつその樹林の静けさと美しさは訪れるに相応しい山である。帝釈山は宿題に残ったから、また志津からの周遊をトライするか、あるいは山内から女峰を目指して帝釈を超えて野洲原林道を裏見滝まで辿るか、またしばらくの間妄想が楽しめそうだ。
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