入道ヶ岳(過去レコです)。


- GPS
- --:--
- 距離
- 4.4km
- 登り
- 591m
- 下り
- 591m
天候 | 雨。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
12月となり岐阜県の山間部では雪が積もり始めている。雪の無い山ということで鈴鹿、それも簡単に登れそうな山ということで入道ヶ岳を選んだ。12月9日、三重県北部の天気予報は晴れ時々曇りであった。ナビを宮妻峡にセットし、道行きはナビまかせにする。名岐バイパス一宮の手前から名古屋高速に乗り、東名阪で四日市まで。晴天で快適な登山が出来そうだと喜んでいたが、鈴鹿の山には雲がかかっていて、山道に入ると小雨が降り始める。宮妻峡の駐車場に着いたときは結構な雨で、今日は最初から雨具、スパッツを着けることにする。こんな時期ではあるが数台の車が駐まっていて、すでに山に入っている人がいることが判りひと安心。登山道に入ると川が流れており、転石を伝って渡る。落ち葉が川面を覆うように浮かび、まるで板が張ってあるかのように見え、思わず足を掛けると靴は水の中に沈む。さらにもう少し幅の広い川を渡り、赤テープを目印に進む。砂防ダムが現われここから本格的な登山道に入る。入道新道というらしく、これがかなりの急登である。遭難した時に居場所を知らせるため、1から順に番号が付けられている。今日はたっぷり余裕があるので、ゆっくりゆっくり登る。カッパを着ているため、じきに汗をかき始める。2番は気付かず3番が現われる。まだ3番か、きっと10番まであるんだろうな、まだまだ遠いな。雨も止んだようなので、細い登山道でザックをおろしてカッパを脱ぐ。少しなだらかになったかと思うと、再び急登となり、この急坂は落ち葉に覆われて中の状態がわかりにくい。雨に濡れた滑りやすそうな急坂、下りはさぞかし滑るだろうなと思いながら慎重に一歩ずつゆっくりと歩を進める。一時間ほど登り、雑木林を出てアセビのトンネルをくぐると、登山道が少し広まった場所があり、そこでひと休み。お茶を飲んでいると、風が出始め雨が降り出してきた。ザックからカッパを取り出して着込み、出発。雨はミゾレに変り、だんだん寒くなってくる。天気予報では悪くっても曇り、下界は晴れていたのに、こんな筈じゃなかった、とぶつくさ云いながら登る。先程の休憩中にわたしを追い越して行ったおじさんが下ってくるのに出会う。「7番あたりまで行ったが、雪が降ってきたので帰る」と言う。再び雑木林の急坂を登ると、いきなり林から笹原に出る。背の低い笹で、視界が広がり、眼前に小さな風見が立つ丘が見える。なだらかそうに見えるが、かなりの急登でつるつる滑り、笹を掴んで登る。宮妻林道終点からの道と合流すると間もなく丘の上に到着し、10番の札が立っているのでここが頂上かと思う。道は左右に分かれ、頂上の印しは何処にあるのだろうと右手に行くと、「←入道ヶ岳」と記された案内があり、行く手に入道ヶ岳が始めて現れる。ここは「北の頭」と呼ばれる丘のようである。一旦下って、左手から椿大神社からの道を合わせ、アセビの中の道をゆるやかに登って登山口から2時間で本当の頂上に到着した。遮るものの無い広い頂上広場には風が吹きまくり、霰混じりの細かい雪が横殴りに顔を打つ。手袋をしているが指先が凍えて感覚が無くなる。下界とは全く違う大荒れの世界で、鈴鹿山系でも屈指といわれる展望は全く無い。鳥居の下で記念撮影をし、早々に頂上を引き揚げることにする。アセビの群落に入ると風は遮られるが寒さは変らず、指先が一層凍える。北の頭からの急坂はつるつる滑り、何度も滑って尻餅をつき、カッパは泥だらけ。下るにつれ雪は止み、寒さも遠のいて徐々に指先の感覚も戻って来る。登りで休んだ場所でザックをおろし昼食を摂る。冬枯れの雑木林を風が通り抜け、再び寒さがやってくる。じっと坐っていると寒いので出発。この先も急坂で何度も滑り、尻餅はついたが怪我も捻挫もせず、無事下山することが出来た。恐るべし鈴鹿の山、帰り着いたとき、駐車場は晴れていた。阿下喜温泉で汗を流してから帰り道についた。
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