【過去レコ】常念、蝶ヶ岳(2日間)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 2,310m
- 下り
- 2,310m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5:15調布IC 入 10:00三股登山口 着(10:40発) <7/21帰> 8:10民宿「常念望」発 9:40田淵行男記念館 発 9:55豊科IC 入 13:30帰宅 ※大月〜中野トンネル間が事故渋滞で思ったより混んでいた。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
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写真
装備
共同装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
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感想
<7/19>
・自宅〜三股駐車場
天気が悪そうということだったのに、ふたを開けてみればずっと天気が良く慌てて家を出発。高速のプリペイドカード5万円分を購入し私は一文無しになったのであとはつれあいの財布頼りなので絶対にはぐれられないと自分に言い聞かせる。高速道路は割りと空いていて順調だったが、天候次第で取りやめの可能性もあったので、下山後の宿は手配せずに出発したので、途中のSAで候補の公共の宿に問い合わせたが、やっぱり山シーズンの三連休とあってどこも満室。SAには観光案内はあっても宿の案内は見当たらず(当時と今では検索環境に隔世の感あり)。仕方ないので穂高駅の観光案内所にいくと10:00からでないと担当者が来ないという。9:30には安曇野に着いており、少しでも早く登山口に行きたかったが段取りの悪い自分たちのせいとあきらめて担当者を待つこと30分。民宿、ペンション一覧に空きのある宿に丸をつけてもらったので、そこから探すことに。目についたのが常念岳にちなんでつけたと思われる民宿「常念望」。電話してみるとまだ空いているということだったので「これから常念に登って1泊し蝶ヶ岳を回って明日そちらに泊まりたい」とお願いしたところ、すごく驚かれて「そんなに遅く出発して大丈夫か?」と心配してくださり、ちゃんとルート計算して大丈夫のはずと答えてみたものの、急に不安になり登り口の三股に急ぐ。はやる気持ちと裏腹に初めての田舎道で迷い、尚更焦ることに。ここで事故など起こしたらそれこそ目も当てられないと自戒しながらも登山口の駐車場に空きがあるかと気が気ではない。林道に入ってしばらくは舗装されていたが舗装が切れたとたん、ものすごい悪路に。やっとのことで駐車場に着いたがやはり満車。下山して帰る車と入れ違いに駐車できるかと40分ほど粘ったがだめだったので、少し戻ってスペースに余裕がある路肩に駐車。駐車場内の方が変な止め方してある車で出られなくなりそうな感じもあったので、まあいいか。
・三股〜前常念〜常念小屋
駐車場からしばらくは川沿いに歩き常念岳と蝶ヶ岳の分岐で道を常念に選ぶ。そこからはひたすら登り一辺倒。しばらくは道がぬかるんでいて沢のように水が登山道を流れ下っていてガスもかかっており気が滅入るようで、昼食を食べる気にもなれずに森林限界を目指す。ハイカーにもほとんど会わず前常念手前で森林限界となり花崗岩ゴロゴロの急登に。この辺りから周囲にハイカーの姿もよく見かけるようになったのに私はトイレに行きたくなってしまい。前常念から常念乗越までの巻き道※はコースタイムよりずっと長くてまいってしまったが先を急ぐ私はつれあいを置き去りにして小走り状態に。常念小屋手前の横通岳への分岐で50代くらいのご夫妻が休んでいらして。なんでも、ここまでの道があまりにも長くて遭難したのかと思ったところでここに着いたので安心して気が緩んだご主人が転んでしまってカットバンを貼っているところ、とのこと。で、私のことを「一人でここまで来るなんてえらい」(当時女性のソロハイカーはほとんどいなかった)と褒めてくださったが、「いえ、一人ではなくトイレに行きたくて先に来ていただけなんです」と説明したところ、悪がってくれて先に行かせてくれたので間に合った…、ふぅ〜、ヨカッタ。 ※この巻き道は現在は廃道になっているようです。
・常念小屋
1泊3食(弁当付)2人で約19500円(水は無料)
夕食はチェックイン順で、受付時に夕食時間の書いてあるチケットを渡される。この日は計5回で最後の回は8:30から、私たちはラス前の8時からであった。小屋は混んでいて居場所がないので外に出たら、同じ気持ちの登山者が多いらしく小屋前の広場にも人がたくさん。ガスがかかっていなければ広場から槍ヶ岳が見えるらしい。トイレは小屋内であったが臭くなくきれいにしてあった。寝場所は普段は蚕だなの1,2階らしいが、この日は混雑していてその上の屋根裏部屋のようなところに案内され2人で布団1枚。予想はしていたので狭さは気にはならなかったが、屋根裏はものすごく暑苦しく就寝時間前はスリッパで降りる土間でくつろいだり本を読んだり自炊場所でコーヒーを沸かして飲んでりして時間をつぶした。久しぶりの高山で頭痛がひどくなりバファリンで少し治まったが暑さとも相まって寝不足になった。
<7/20>
・常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳
朝食は早い者勝ちで5:00、5:40、6:10、6:50、7:30の5回。1回逃すと出発が遅くなるので4:30に起床し4:40に並んだがそれでも初回にギリギリセーフ。食後弁当を受け取り小屋の外に出ると雲一つない快晴。朝日に槍、穂高が美しく思わず快哉を叫ぶ。こんなに登り始めがワクワクしたのは久しぶり。槍を眺めながら歩くことができるなんて望外の喜び。全体に下りになるとはいえアップダウンを繰り返すのでけっこう辛いものがあったのも確か。しかしずっと森林限界より上の稜線歩きではなく、樹林帯に入ったりもするのが変化あって却って面白い。樹間から見える穂高の山並みが元気にさせてくれる。キスゲを始めとする亜高山帯の花々も一興。蝶槍の手前で休んでいると反対方向から団体ハイカーに「これからの登りがつらいよ」とからかわれたので「常念への最後の登りもきついですよ」と挨拶がてらの軽いジャブ返し。
・蝶ヶ岳ヒュッテ
増改築中だったが中は小ぎれい。蝶槍を過ぎたところで昼食のお弁当は食べていたが小腹が空いていたのでヒュッテの軽食メニューから2人でうどん1つとビールを頼む。よく山渓に掲載される女性オーナーが売店にいらした。凛々しい美人である。売店にフィルムも売っていたので買い足そうとも思ったが、下界より割高だしもうそれほど撮りたい被写体もなかろうとやめにした。(下山途中にオオサクラソウなどが咲いていて後悔)常念小屋と違いこちらは水が有料(1ℓ100円)だったが、念のため購入。
・蝶ヶ岳〜三股駐車場〜民宿「常念望」
明日も休みなので登ってくる人たちとたくさんすれ違う。家族連れが多い印象。下りながらつくづくこちらを登りに使うと蝶ヶ岳の山頂に出るまで全く展望がないと聞いた通り。辛いだけの5時間登りっぱなしの後に突然開ける大展望に誰もが感動する、という話をよく聞いていたので一度はこちらからも登ってみたいものだ。後半、ダラダラの下りになるが、左ひざが痛み出す。右足より左足を前に出さないような歩き方をすれば何とか持ちこたえられた。どのくらいで三股に着くのか分からず河原の大岩で休んで出発するとそこからすぐに三股に着いてしまった。私たちと前後して下山していたご夫妻の車も駐車場に停められなかったようで、だいぶ後方まで車道を歩いていかれた。駐車場でタクシーを待っている登山者も多い。(タクシーは蝶ヶ岳ヒュッテで呼べるようだ)我々はマイカーで民宿に向かう途中でホテルの温泉に入ろうとしたらキャンプやホテル宿泊者で混雑していたのであきらめてそのまま民宿へ向かった。
<7/21(海の日※の振替休日)>
・民宿「常念望」
1泊2食6000円×2
宿のご主人は元々この地域の出身だが東京で働いていて定年になったのでご両親の住んでいた家に戻ってきたのだという。(東京では高島平に住んでいたそうです。)5,6年前、30年ぶりに蝶ヶ岳に登り穂高を見たときは感涙した、穂高は蝶からの眺めが一番、徳本峠も良いがあちらは一泊しないとその感激は味わえないが、蝶は1日で良いのだから、というのがご主人のご意見。部屋にはクーラーがなく扇風機しかなかったが、窓を開けておくと丁度良かった。お風呂は狭く一つしかないが、民宿なのでそれで当然。2階にはシャワー室もあったし。トイレは簡易水洗で弁に汚れがついてもジェット水流で流せるので問題なし。部屋は4室くらいしかなかったが、小ぎれいで食事も家庭的、これで1泊2食6000円は安い。なお、この民宿の名前は「常念望」であるが、宿から見えるのは蝶ヶ岳。
※この民宿のすぐ隣が常念小屋の管理人をやっている方のお宅なのだそう。
・田淵行男記念館
http://azumino-bunka.com/facility/tabuchi-museum/
帰りがけに「昆虫生態研究家で自然写真家の田淵行男を顕彰するため」の記念館である田淵行男記念館に立ち寄った。記念館はワサビ畑の横にたっており、館内から清冽で清々しい眺めを堪能できる。隣接するレストラン「チロル」のコーヒーは美味。
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