伊吹山(過去レコです)。
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 620m
- 下り
- 608m
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
感想
自宅から西を見れば伊吹山があり、子供の頃から見なれた、この辺りでは最も大きな山である。冬になればまず最初に白くなり神々しい姿となるが、伊吹おろしという名前の風ももたらす偉大な山である。伊吹山に登るのは今回が始めてではない。2年前の夏、尾瀬から帰って翌週、伊吹山ドライブウェーで頂上駐車場まで車で上り、そこから15分程歩いて山頂まで行った事がある。山頂を周遊する道はお花畠けの中を通り、イブキトラノオやトリカブトが咲き乱れていたが、伊吹山の山頂はなんとも賑やかで、土産店が立ち並び、食べ物、飲料水、生ビールと何でも揃っていた。こんなに簡単に頂上まできてしまっては伊吹山に対して失礼だと思い、いつか梺から登ってみようと考えていた。本には3合目まではゴンドラで行き、そこから登り始めると記されていたので全くの梺ではないが。
2002年6月9日、ゴンドラの駐車場に着いた朝6時半頃には、未だゴンドラの乗り場は閉鎖されていた。看板には8時半始発と書かれており、2時間も待つのはかなわないと思ってふと見ると、駐車場の奥に林道の入り口があった。「専用車以外通行禁止」と記されており、若干気が引けたがままよとその中に入って行った。ゴンドラのケーブルの下をグネグネと、すれ違いも出来ないような細い道を上り終点まで行くと、そこが3合目であった。朝の7時であったがすでに5台の車が駐車していた。札幌ナンバーの車もあり、さすが伊吹山は全国区と感心する。車止めの横から草原になっているゲレンデに入ると、柵で囲まれたお花畑が広がっている。リフト沿いの小道を歩きながら、ふと高血圧の藥を服むのを忘れた事に気がついた。藥より山登りを優先しリフト降り場まで登ると、4合目の案内板が立てられており、そこに登山口があった。拳大の石がごろごろしている溝状の登山道を登り、5合目に着くとトイレ、ベンチ、自販機が整備されているが、休憩には早すぎるのでやり過ごしさらに進む。ジグザグの登山道は勾配も緩やかで、道端には色んな花が咲いていて楽しみながら登ることが出来る。ジグザグを登るのがもどかしい人達が多いのだろう、ショートカットの道が何本も出来ており、時にはそちらの道を登ったりもしたが、大部分は正規の道をゆっくり登って行った。振り向くと快晴の空の下、眼下に彦根の町と琵琶湖が広がり、遠くに比叡山がかすんでいる。まだ朝も早いのに日照りは強く、それを遮る木々は全くないが、時折吹き上げてくる冷たい風が汗を飛ばして呉れる。すでに下山してくる人達とも行き交い、この人達は日の射さない暗いうちに登って、ご来光をおがんで来たに違いないとかってに想像した。駐車場から丁度1時間で7合目1080m地点に着いたが、ゆっくり登ってきたので疲れも無く、休憩なしで先に進む。ここら辺りになると道端に花もなく、低木のみで楽しみは半減、8合目のベンチで腰をおろして琵琶湖を眺めながら水分を補給。元気を取り戻し、急登となった道を滑らないように気を付けながら、ゆっくり登る事20分程で9合目に到着。そこからは緩やかな道となり、3合目から1時間45分で頂上に至った。途中、花や景色の写真を撮りながら、随分ゆっくりと登って来たつもりだが、考えていたより早く頂上に着き少々がっかり。土産物屋は店開きの準備をしている所で、まだそれ程多くの人は居ない。もう梅雨入りしても良さそうな時期なのに全くの快晴で、北に白山、その右に穂高連峰、乗鞍、御岳が続き、東方向はるか遠くに八ヶ岳が浮かんでいる。南には養老山脈を見下ろし、その右に鈴鹿の山々が続いている。霊仙、藤原、烏帽子、登った事のある鈴鹿の山を思い出してみたが、どれがどれなのかさっぱり見当が付かない。円空上人自刻像が安置されている日本七高山霊場、大乗峰伊吹寺に参拝してから下山にかかる。登って来た道をそのまま下るのだが、3合目まで一望でき、ジグザグの道を多くの人が連なって登ってくるのが見渡せる。老若男女、元気な人、フウフウ云いながら登ってくる人、色んな人達と行き交い、1時間半で3合目に帰り着いた3三合目の原っぱのゲレンデでは、ヘルメットを着けた若者達がパラグライダーの練習をしており、少し浮き上がっては歓声がわき起こっていた。
サッカーワールドカップの予選で日本がロシアに1―0で勝ち、ワールドカップ初勝利をあげた日であった。特別サッカーに興味があるわけではないが、ひたむきに走り回っている若者の姿をテレビで見て感動した。
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