旧東海道を往く（神奈川宿 浦島太郎伝説）
神奈川県
hadzuki
その他1人 
体力度について
- GPS
- 07:21
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 25m
- 下り
- 26m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 7:22
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年05月の天気図 |
| アクセス |
（交通機関の利用なし） 起点・終点：勧行寺（JR横浜駅西口から徒歩10分） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
旧東海道神奈川宿周辺の町歩きですので危険な個所はありません。 |
| その他周辺情報 | 神奈川県神奈川区内には、浦島伝説に由来する史跡が次の6カ所、現存しています。足洗いの井戸、足洗川の碑、蓮法寺、浦島地蔵、慶運寺、成仏寺 |
写真
ちょうどテーブルがあったので、さっき買ったランチをいただきます〜と言っても、ほとんどお菓子ですけどね、ウサさんの好みです。
3
宝橋という古い橋の親柱が遺されていました。この橋は関東大震災後の復興橋梁で、横浜震災復興誌によれば昭和4年竣工。どんな橋だったのかな〜
そして、浦島太郎ゆかりのお寺、神奈川宿歴史の道「成仏寺」さんにお参りします。お堂の背後には京急本線が走っていますが、芝生と岩を配置した境内は、とても静かな雰囲気でした。
1
さらに松並木を歩いていくと神奈川宿歴史の道「高札場」。幕府の法度や掟を庶民に徹底させるために設けられた、昔の官報公示板ですね。
2
東神奈川公園を抜けると熊野神社です。もとは先月の横浜さんぽで訪れた権現山（幸ヶ谷山）にあったが、江戸時代にここに遷座したとのこと。
熊野神社の鳥居の近くには、関東で一番大きい「石造大獅子 狛犬」。この「関東一」というのは、鳥居の前で地元のオジサンに教えていただきました。
1
ウサさんが、大狛犬の大きさを表現したいと撮った写真を、自分で鏡像加工してくれました。ちょっと面白い作品になっていたので、頂きました〜
3
京急東神奈川駅（旧名の仲木戸駅の方が趣きあるにな〜）の駅前を抜けて歩くと、タイル造りの素敵な神奈川宿絵図がありました。でもアジサイが元気すぎて一部よく見えませんね〜（笑）
1
神奈川区のマスコットは浦島太郎伝説にちなんでウミガメの「かめ太郎」くん。お爺さんにならずに乙姫と龍宮に帰るという、一般と少し違う神奈川区の浦島太郎伝説は、思った以上に地元で大切にされているんですね〜
2
かめ太郎くんから少し歩くと神奈川宿歴史の道「神明宮」です。かつてこの境内を流れていた上無川（かみなしがわ）が「かながわ」の由来との説があるそうです。
鎌倉時代に、網元漁師が海中から仏像を発見して開基となったお寺で、海運山と号します。この寺院縁起といい、浦島伝説といい、この辺りが旧東海道の川崎宿と神奈川宿の間の漁村だったことを伺わせます。
1
神奈川通公園の脇を歩くと、その先には神奈川宿歴史の道「良泉寺」です。参道は交通量の多い第1京浜に面していますが、境内はとても静か。幕末の横浜開港時、わざと寺の屋根を壊して、外国の領事館となることを拒んだという気骨（？）あるお寺です。
良泉寺裏手を走る京急本線のガード下をくぐると、神奈川宿歴史の道「笠?稲荷神社」です。元寇の折りに、鎌倉幕府の北条時宗が菊一の銘刀と神鈴を奉納して、国家の安泰を祈願したという歴史のある神社です。
1
社務所から登場したおかあさんが御飯でミカサちゃんの気を惹き、ようやくクマ解放。さて、しっかりとお詣りします。この神社に土団子を供えると病が治るとの特殊信仰もあるそうです。いざ、コロナ退散！
3
出田町入口交差点の歩道橋で第1京浜（国道15号）を渡り、更に海辺へ向かうと荒木橋。首都高の高架は架かっていますが、橋から望む入江川第2派川は、日の傾いた夏空を映して、とても綺麗です。
神奈川郵便局に立ち寄ります。なにせ、ここに局留めされている郵便物を受け取りにくるのが、今回の横浜さんぽの「主目的」だったのです（笑）
1
横浜さんぽ再開。神奈川通東公園へ来ると「オランダ領事館跡」の石碑。開港当時、ここにあった長延寺にオランダ領事館が置かれたそうです。長延寺さんは、昭和41年に横浜市緑区に移転しています。
第1京浜の浦島町交差点で今回の横浜さんぽは折り返します。この先の子安方面にも、歩きたい道はたくさん。でも今日はオール徒歩なので、この辺りが戻り時。「横浜さんぽ神奈川宿 浦島太郎伝説2」に乞うご期待（いつになるんだ？）
川面には漁船や屋形船や使途のよくわからない小舟がびっしり並び、漁村時代からありそうな古い建物とタワーマンション、首都高高架が入り乱れ、ものすごく雑多な雰囲気が、なぜか懐かしさを感じさせる不思議な空間です。
1
で、この「イギリス積み」と呼ばれる特徴的なレンガ造りの橋脚が、「古い」新浦島橋の橋脚とのこと。平成25年に架け替えが始まるまで、この橋は現存する横浜最古の橋だったそうで、約100年前の横浜の面影を残していたそうです。
1
入江川第2派川沿いの浜通りを横浜駅方面へ戻ります。お化粧直した新・新浦島橋と高速道路、そして紺碧の空を全面に映し出すガラスの塔のようなテクノウェーブ100。浦島町にも新しいウォーターフロントの波が押し寄せてます
1
浜通りにある浦島町の山車庫。ここに納められた山車には、浦島太郎さんが鎮座しているそうな。毎年8月に、さっきの熊野神社の祭礼で使われるそうです。見たいな〜
ウサさんが前々から来てみたいと思っていた龍宮橋。橋そのものは、網の目のような運河のもう少し先ですが、ここに「龍宮橋と周辺」という「わが町かながわとっておき」選定の標識がありました。龍宮橋自体には次の機会に。
2
かめ太郎 健康大作戦 実施中！かめ太郎、ウサクマも頑張ってますよ〜横浜市はどこの区も「歩いて健康促進」することに注力していますね。
2
今日の往路で渡った土橋を渡らずに左手に入ると、神奈川宿歴史の道「浄瀧寺」です。ここも開港時にはイギリス領事館が置かれていたようです。
滝の川の対岸へ渡ると「浦島寺」とも呼ばれる神奈川宿歴史の道「慶運寺」です。こちらには浦島太郎が龍宮城から持ち帰った観音像など浦島伝説にちなむ遺品がつたわっているそうです。今日はもう時間が遅いので拝観できず残念。次の機会に。
1
現存する数少ない震災復興橋の1つ、境橋です。この橋は滝の川に架かっていますが、この辺りから滝の川は暗渠となってしまうため、川に架かる橋の姿として見ることができないのが残念。
反町公園のスケートリンクの裏側から、暗渠になった滝の川を利用した「滝の川せせらぎ緑道」が始まります。緑道の指導標にも、しっかりとカメさんが描かれていますね〜
1
滝の川自体は暗渠になってしまっていますが、緑道にはこんなせせらぎの作られていて、水との触れ合いが楽しめるようになっています。
1
他ではほとんど終わっていたツツジが、ここではまだ元気でした。他では終わったツツジも、他ではまだ始まっていないアジサイも、この緑道沿いでは同時に咲いています。不思議な道〜
2
この辺りから今年3月の横浜さんぽで歩いた道と重なります。あの頃はこの緑道には河津桜が満開でした。残照の中の緑道も、夏の趣きで、なかなか良いですね。
2
フラワー緑道が通る高島山トンネルは、元々東急東横線の電車が走っていたトンネル。今は遊歩道で、夜間は21:30まで通行できます。颯爽とジョギングするお姉さん、カッコいいな〜
トンネルを抜ければ旧東海道。創業文久三年の老舗料亭、田中屋さんです。元々旧東海道は神奈川湊を見下ろす崖沿いに走っていたので、浮世絵で見ると、この田中屋さんの前身「櫻屋」は崖っぷちに建っています。
本日最後の神奈川宿歴史の道「神奈川台の関門跡」を通過します。新高島トンネル出口から測ると、この辺りはかなり上った感じで、かつて帷子川河口域に広がっていた入江（袖ヶ浦）を望む景勝地だったようです。
横浜駅西口からの駅前通りと環状1号が交差する鶴屋町三丁目交差点のすぐ横にある旧東海道の上台橋。この辺りまでが神奈川宿だったようですね。この先保土ヶ谷宿までの間は、芝生村がありました。
しかし、神奈川区と西区の区界はもう少し先の勧行寺手前。そこまでは神奈川区なので車止めもカメさんです。（しょっちゅう見ていたのに、その事実に初めて気づいたウサクマです）
1
勧行寺さんの手前にこの「旧東海道」の標識。標柱の下の方に「神奈川歴史街道」と記されています。ここから西区の「歴史みち」。ここから芝生村を経て保土ヶ谷宿の江戸方の横浜さんぽも今年のGW期間に実施しましたので、ご興味あればレコ閲覧ください。
装備
| 個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図（地形図）
予備電池
GPS
携帯
時計
タオル
カメラ
|
|---|
感想
京急線神奈川新町駅の近くにある神奈川郵便局から「局留めの郵便物アリ」の通知が舞い込みました。近所の郵便局受取りや、時間指定で自宅で受け取れるみたいだけど、ウサさん妙にウキウキ♪
「行っちゃう？ 歩いていっちゃう？」
交通機関を一切つかわず、徒歩のみで「用事があったので仕方なく」 （言い訳）お散歩に出発します〜
せっかくの横浜お散歩。最短ルートをピストンじゃつまらない。そういえば、郵便局のある神奈川新町方面の遊歩道「神奈川宿歴史の道」って、神奈川区の「浦島太郎伝説」に由来のポイントがいっぱいあるんですよね。なので、今回のお散歩イメージは
勧行寺さんからカメさんに乗って帷子川を下り、
浦島太郎ポイントをめぐり、
郵便物を受取り、
竜宮城へ行き、
滝の川を上って勧行寺さんに帰る
名付けて「神奈川宿 浦島太郎伝説」です。
横浜さんぽでお馴染みになった首都高横浜駅西口ランプ向かいの勧行寺さんをスタートして、帷子川沿いに港方面に歩けば、シーバスなどが発着する「横浜ベイクォーター」。観光拠点のショッピングセンターも現在は臨時休業中で、営業してるのはテイクアウトの食料品店だけ。ランチを買い込んで、まずはポートサイド公園へ行ってみました。家族連れファミリーも遊んでるけど、帷子川河口は広くて開放感満点。そんなに「密」になる雰囲気はなく、気持ちいい海風に吹かれながらの、ランチ美味〜
そして海沿いに土がこんもり盛られて、なんか箱庭的な尾根みたい。ウサさん、大喜び♪ わ〜い ひさしぶりの尾根、楽しい〜〜
第一京浜を渡れば「神奈川宿歴史の道」に入ります。まずは江戸時代には東海道中の名井戸だったという「神奈川の大井戸」。江戸初期には神奈川御殿に宿泊する徳川将軍のお茶の水にあてられたんらしいです。旧東海道沿いの神社仏閣や、かつての領事館跡や史跡、江戸の絵地図を現在と比較してみたり、と見所はたくさんあるけど、お散歩してる人は全くいなくて、三密の心配はありませんでした。
今回は御朱印はいただきませんが、いろんな神社の狛犬さんにご挨拶。昔ながらの神社がたくさんあり、狛犬さんにご挨拶するのも楽しいですね。その中でも、東神奈川熊野神社の鳥居の近くには、関東一大きい「石造大獅子 狛犬」が鎮座。嘉永六年（1853）鶴見村の石工・飯島吉六さん作という圧巻の狛犬さんです。
安政二年（1855）の安政大地震
大正十二年（1923）の関東大震災
昭和二十年（1945）の横浜大空襲
3度にわたり台座から落ち、傷だらけになりながらも、氏子さんらの懸命な修復により都度復活を遂げ、熊野神社大権現を見守ってくれた狛犬さん。終戦時には神社の境内がGHQに接収されることとなり、突然米兵がブルトーザーで乗り付けて、大狛犬を京急の線路まで運んで、土手に埋めてしまったんですって！ 狛犬さんの耳だけが土の中から出ていて、氏子さんらは通るたびに手を合わせていたらしいのですが、接収が解除されて昭和三十八年（1963）に、ようやく戻ってこれたんだって〜
「よくがんばったね〜〜」とウサさん、
思わずウルウルながら、狛犬さんをなでなでしたいけど、デカくて届かない。でも、とっても勇気と元気をもらえました。もちろん大獅子狛犬さんは阿吽二体で対なのですが、阿吽一緒に撮影すると狛犬さんが小さく写ってしまって、カッコよさが伝わらないな〜ということで、自分を大きさの比較した写真を、ウサさんが自分で鏡像加工してお友達に公開していたので、その写真も戴きました。
熊野神社の大狛犬さんは、苦難を乗り越えて、すごい勇気をもらいましたが、笠?稲荷神社では、狗（犬）続きでも「苦難」が待っていました〜笠?稲荷神社の鳥居に繋がれた柴犬わんこ。こちらの神社で飼われているミカサちゃん。暇を持て余していたのでナデナデでしたら、大喜びしちゃって、ウサさんのスマホからぶら下っているクマくんをガブガブ！。全然放してくれないーーー！「こら」とか言っても尻尾フリフリしちゃって、ちょっと様子見に離れると、地面にポトリと置くのですけど、取り戻そうとすると、またすごい素早さでクマくんを咥えちゃう〜社務所から登場のおかあさんがお口をこじ開けようと四苦八苦。まだ2歳だとのこと。若いのね〜遊びたい盛りだよね〜〜わかる、わかるよ、遊ぶのが楽しくて、クマさんをガブガブすると、ウサさんが反応するのが、面白いんだよね〜〜ご飯で気をそらして、なんとか取り戻しました〜はぁはぁ状態のウサさんは、白く燃え尽きました。でも、ミカサちゃんたら、可愛すぎ〜〜〜いっぱい遊べたね、また遊ぼうね、別れ際もやっぱり尻尾ふりふりなミカサちゃんでした♪
なんとか営業時間に神奈川郵便局で局留め郵便物を受け取り（←これが本当の用事なんです！）神奈川宿歴史の道の終点、神奈川通東公園からは折り返し点。帰りは首都高速横羽線の高架下の運河沿い、浜通りを歩きました。このあたりが「神奈川区浦島町」で、途中には「新浦島橋」。川沿いの家々は「窓を開けたらすぐに運河」な状態で「すごいな〜おうちの窓から、釣りができそう、あ、でも台風とか大波が来たらコワそう」などとウサクマ勝手なことをしゃべくりながら、楽しくお散歩。そして「竜宮橋とその周辺」。竜宮といえば竜宮城と関係あるのかな？ 今は京浜工業地帯の運河に架かる橋で、ポートサイドの景色がきれいだけど、この辺の海の底に竜宮城への入り口があったのかな？
京浜急行線を渡れば、また「神奈川宿歴史の道」に復帰。通称「浦島寺」と呼ばれる慶運寺さんに到着したのは、夕方6時ごろ。もう施錠されて境内は入れませんでしたが、門前の「カメさん台座」の「竜宮伝来 浦島観世音」の石碑は見ることができました。ここはウサクマの自宅からそんなに遠くないので、またお散歩に来てみます♪
反町公園でトイレ休憩したら、さらに滝の川を遡って「滝の川せせらぎ緑道」へ。カメさんのモザイクアートもあって、やっぱり神奈川区はカメさん推しですね。もうアジサイも咲いていて、初夏な雰囲気で、夕暮れの風が心地よかったです♪
旧東横線の線路跡の遊歩道「東横フラワー緑道」で高島山トンネルを抜けると、みたび「神奈川歴史の道」へ復帰。関門跡を通り過ぎ、終点の上台橋まで歩けば、日常のウサクマなわばり地域。そして、出発した勧行寺さんのすぐそばまで「カメさんの車止め」は続いていました！ いつもお散歩してるのに、これまで全然気がつかなかったな〜
お昼過ぎからのんびりお散歩をはじめて、25000歩14kmちょっと、7時間楽しく歩くことができました。神奈川新町付近には、まだ浦島太郎ゆかりのポイントがありますし、旧東海道ももっと歩きたいので、今度は電車に乗って神奈川新町から生麦まで周回してみたいな〜
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する