強風!テントポールが折れ、心も折れ、白馬敗退



- GPS
- 26:14
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,720m
- 下り
- 788m
コースタイム
10/21(日) 白馬岳頂上宿舎-岩室跡-白馬尻小屋-猿倉
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★大雪渓 この時期は雪渓の上を歩くのは100m程度でした。 雪渓に乗るまでは巻き道を歩きますが、急な上にザレていてとても歩きにくいです。 夏場に雪渓の上をザクザク登って行く方が楽だと思いました。 ★岩室跡付近 落石注意の看板がとても多いです。 「キケン!休むな!」などの看板多数です。 ★温泉 おびなたの湯(500円) 露天風呂のみ、洗い場も外です。 |
写真
感想
この日のテン場はうちだけでした。
というかこの日は、岩室跡で休憩されていたお二人以外誰とも逢ってないかも・・・。
駐車場にてテン泊装備のパーティを何組か見かけたのですが、みんな鑓温泉の方面だったようです。
夕方までは、少し風があるね・・っていう程度でした。
夕食を済ませた18時頃には風もすっかりやんだね・・なんて。
19時過ぎには天の川まで見えて、0時ごろに起きて写真撮るよ・・・なんて。いたっていつも通りの夜。
夜21時過ぎ頃かな〜段々大きくなる風の音でウトウトから目覚める・・・。
0時頃には耳をつんざく轟音とともに大きくしなるテント・・・。
強風に押されたテントが顔の上にまでのしかかってくるので、背中を向けると今度はテントと共に外の冷気が背中にぴったりくっついて寒いのなんの(モンベル#3)ちなみに旦那さんは #0 で寝汗もかいてましたケド・・・。
ゴゴゴゴゴーーッ!!! というすさまじい轟音。
もうほとんど眠れないよう状態のまま、ひたすら時間が流れるのを待ち、ようやく夜が明けようかという頃・・・、さらに、より一層風がひどくなる!もうね、テントがもげそう!!今までも強風の中で夜明けを待ったことは何度かありましたが、こんなのはとてもじゃないけど初めて。風の音でお互いの声もかきけされて、真横にいるのに叫ばないと聞こえない。これはいよいよ危険!撤収を決めた瞬間、音もなくテントが崩れ始めました。
ポールの折れる音は風の音でかき消された模様。
支えを失ったテントを交互に身体で支えながら急いでパッキング!外に出ると身体が吹き飛ばされそうなので、ひたすら低姿勢で。小屋の脇に荷物を移し、強風の中で協力し合ってテントの撤収。さらに風の弱い小屋の表側に移動し、ようやくホット一息。
はぁ・・・疲れた・・・。
白馬岳を見上げればガスの中・・。しかもスゴイ勢いで移動してるので、あちらも相当風が強いのだろう、と。
もう朝ご飯食べて降りようか・・・、と撤退を決めました。
ちなみにテン場は、すり鉢状になっていました。
もし五竜のテン場のようなロケーションだったら・・・恐くてもっと早い段階でアクションを起こしていたと思います。
それにしても明るくなり始めた頃だったのですぐに撤収出来ましたが、夜中に突風でテントがやられたら、暗闇の中の撤収となり、もっと大変な思いをしていたかもしれません。
テントポールが折れるなんて今まで考えたこともなかったので、そういうこともあるんだなぁ・・・と。一体みんなどうしているのか?!
色々調べてみようかなと思います。
コメント
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kkotさん、こんにちは。
たいへんなご経験をされましたね
撤収のときは雨が降ってなかったのが不幸中の幸いでしたね。でも早朝の氷がはる寒い中での強風下の撤収は相当なことだっただろうと、御苦労をお察しいたします。
はるか昔、かれこれ25年以上前に、同じ体験をここでしたことがしたことがあるので、思わず自分のことのようにレコを読ませていただきました。
当時私はまだ買ったばかりの一人用ダンロップドームテントでしたが、後にも先にも、ポールが折れたのはこれっきり、他の方の話も聞いたことはなく、ここが特別に、特に秋は風が強いのでは、と思います(私の場合も9月の連休でした)。
先日やはり9月に、ここへ天泊したときもやっぱりめったにないくらいの強風でした。
なんでもない普通の悪天でも暴風になる地形なのだと思います。それは日本海からの風がもろに当たり、並行してはしる尾根がない切り立った尾根だからでしょう。
テントの張り方等が耐風にも影響します。ポールがどこからどのようにして折れたのかがわかれば、今後の対策になるかと思います。これに懲りずに頑張ってください。
shigetoshiさん
コメントありがとうございます。
大変な夜でしたが、25年以上も前にあの場所で同じ体験をされた方がおられるかと思うと、感慨深いです。都会の景色は25年前の面影もありませんが、あそこは25年前と同じなのかぁ・・・と思うと嬉しいです。
検索したら、白馬でポールが折れてしまった方がやはり他にも居ました。
テントを張った時には風が強くなかったので、耐風の向きとしてはそこまで検討しませんでした。
風向きは、夜から〜明け方にかけてぐるっと半周しました。
旦那さんが、今後の研究開発に少しでも役立てばと、詳細をレポートにしてダンロップに送る、と言っていました。
こんなことはそうそうないと分かって安心致しましたが、営業小屋の無いテン場へ出掛けていく限り、色々な覚悟・準備は必要ですね。
山は大好きですので、これからも頑張ります!
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