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Yamareco

記録ID: 238547
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

誰にも会わなかった笹山、奈良田から直登

2012年10月26日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
08:12
距離
14.0km
登り
1,939m
下り
1,950m
歩くペース
とても速い
0.40.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

奈良田バス停7:12−9:17 (1760m案内地点) 9:20−9:40(1900m付近)9:50−
10:33 (2256m案内地点) 10:40−11:43笹山南峰11:45−
11:51笹山北峰12:25−12:30笹山南峰12:32−13:19 (2256m案内)−
14:06(1760m案内)14:13−14:23水場入口案内地点−15:24奈良田バス停
総合時間:8時間12分、歩行時間:7時間07分
時間的には、昨年とほとんど変わらず。
天候 晴れ、曇り、日向は穏やかだった
朝方は寒かった
過去天気図(気象庁) 2012年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
自宅からは国道52号線を南下。
身延町で県道37号、南アルプス公園線で奈良田。
広河原行きバス停付近の駐車場利用。距離60km。
コース状況/
危険箇所等
まだ新しい道です。
新しい地図には、破線で掲載されています。

奈良田のバス停から戻る感じで、つり橋。
つり橋を渡るとダムの脇を通るようにして、登山道へ。
標高900mくらいから、2733m、、標高差1800m以上を登ります。

(奈良田〜2256mの案内)
つり橋以降、すぐに一度渡渉あります。
登山口からは、わかりにくい部分も多く、テープを参考にします。
ある程度の踏み跡はありますから、そちらも参考に。
急登りが多いです。
難所はありません。
一面落葉が覆っているところもあり注意。
下山時は、スリップ注意。


(2256mの案内〜山頂)
だんだん登山道が細く、荒れた感じになります。
相変わらずの急登りも多く、倒木も多く、迷うところもたくさんです。
山頂に近づくほど、その傾向が強くなります。
鳳凰を甘利山、千頭星山から、大ナジカ峠を経て、
辻山へ向かう超急坂の細い道によく似ている感じですか、、。
下りは、C-chanアドバイス通り、ストックをしまって
手袋をはめて木に捕まえながら下りました。

一般道は決してなく、テープや踏み跡に敏感で、
しっかり山と向き合える人向きでしょうか。
行程が長く、難関であった山梨百名山の一つが今回のように、
日帰りできるようになったのは、大きなことですね。

何箇所か幕営できるところがありました。
水は課題でしょうが、、。

総じて、、、、
道はある程度、ここ数年で整備はされているのでしょうが、
やはり、テープが無いと不安な感じです。
尾根を外さなければ良いのですが、とはいえ、
無駄な歩きはしたくないですね。

今回も何度か、周囲を見ながら、
確実にルートを見つけていきました。
かなりの急登りも多くて、登りでは、黙々と登って
いたため、気づきませんでしたが、下山時、結構急なんだ、、
と、改めて思わせる道でした。

2200mくらいで一度眺望も開けますが、途中ではそれくらいで、
笹山北峰で大きく眺望が開けます。
黄葉、紅葉は1500mくらいが中心だったように思います。
奈良田のバス停を戻る感じでつり橋へ。
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奈良田のバス停を戻る感じでつり橋へ。
つり橋を渡ります。結構長いです。
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つり橋を渡ります。結構長いです。
渡渉後、この部分の右を進み、それから山の中に入るようになります。この辺り、放水もあるようで注意が必要。でもいつ放水するのか、、、。
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渡渉後、この部分の右を進み、それから山の中に入るようになります。この辺り、放水もあるようで注意が必要。でもいつ放水するのか、、、。
前回も撮った木に食べられた見出し境界標。
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前回も撮った木に食べられた見出し境界標。
まあまあ、、で。
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まあまあ、、で。
1900mくらいまでは広葉樹林でキレイ。
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1900mくらいまでは広葉樹林でキレイ。
こんな道標がうれしいですがわずかしかありません。
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こんな道標がうれしいですがわずかしかありません。
いい感じです。
2200m辺り、視界が開けるところがあり、このときは、良く見えていた北岳。
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2200m辺り、視界が開けるところがあり、このときは、良く見えていた北岳。
鳳凰三山も左上に見えます。
オベリスクも。
ということは、あの上のほうは夜叉神峠からの道があるところ。
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鳳凰三山も左上に見えます。
オベリスクも。
ということは、あの上のほうは夜叉神峠からの道があるところ。
この崩壊地で視界が開けます。
落石が絶えず起こっているようです。
音が聞こえてきました。
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この崩壊地で視界が開けます。
落石が絶えず起こっているようです。
音が聞こえてきました。
これからあちらに向かいます。
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これからあちらに向かいます。
2256m地点。少ない道標ですが、現れるとうれしい。
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2256m地点。少ない道標ですが、現れるとうれしい。
幕営できそうな場所。
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幕営できそうな場所。
実際に火を使った跡。
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実際に火を使った跡。
標高を上げていき、2400m辺りか、。
良い感じ。
でもガスもかかり始めていました。
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標高を上げていき、2400m辺りか、。
良い感じ。
でもガスもかかり始めていました。
2000m以上は、急登に加えて、足許悪いです
倒木の連続。
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2000m以上は、急登に加えて、足許悪いです
倒木の連続。
笹山南峰。眺望がほとんどありません。
北峰に向かいます。
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笹山南峰。眺望がほとんどありません。
北峰に向かいます。
笹山北峰と塩見岳。
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笹山北峰と塩見岳。
悪沢、赤石岳方面。
雪が見えます。
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悪沢、赤石岳方面。
雪が見えます。
白河内岳方面。
北上すれば、大門沢下降点。
北岳見えず、残念。
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白河内岳方面。
北上すれば、大門沢下降点。
北岳見えず、残念。
富士山もこれが最後のショット。
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富士山もこれが最後のショット。
櫛形山が近いです。
直線では、、。
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櫛形山が近いです。
直線では、、。
塩見岳とポーズ、一人写真。
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塩見岳とポーズ、一人写真。
塩見岳と蝙蝠岳。
塩見岳も1度、数年前に登ったきり、、。
蝙蝠岳は未踏。
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塩見岳と蝙蝠岳。
塩見岳も1度、数年前に登ったきり、、。
蝙蝠岳は未踏。
遠くに北アルプスも見えていました。
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遠くに北アルプスも見えていました。
やはり北岳はあきらめ。
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やはり北岳はあきらめ。
北峰から南峰の途中にある幕営可能地。
水は課題。
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北峰から南峰の途中にある幕営可能地。
水は課題。
南峰から黄葉とかろうじての塩見岳。
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南峰から黄葉とかろうじての塩見岳。
下って、標高2200m辺りの視界の開けたところ。
鳳凰三山が見えます。
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下って、標高2200m辺りの視界の開けたところ。
鳳凰三山が見えます。
良い感じ。
1760mで休憩時に現れたアナグマ。
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1760mで休憩時に現れたアナグマ。
いつ水が出てくるのかな?
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いつ水が出てくるのかな?
最初の渡渉点、。
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最初の渡渉点、。
つり橋を渡って奈良田のバス停に戻りました。
この季節の平日15:30の広河原行き。
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つり橋を渡って奈良田のバス停に戻りました。
この季節の平日15:30の広河原行き。

感想

昨年11月9日に初めて笹山に登りました。
最近、作られた早川町奈良田からの直登尾根を登るルートでした。
その記録はこちら。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-148194.html

今回の道は、ここ数年で整備された奈良田からの尾根直登で、
それまでの笹山は、伝付峠経由の2泊3日や、農鳥岳からの南下など、
その行程は長く、水場もなく、山梨百名山でも難関とされてきました。
今回の直登コースにより、日帰りも充分可能となっています。

今回は2回目。

しばらく前から、また気になりだして、kenpapaにも良い山だと、推薦したり。
やはり自分でも登りたくなって登ってきました。
Kenpapaの記録
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-236539.html

適当に都合をつけて、天気の良い日に。
前日はC-chanが瑞牆山、金峰山の長距離を歩いており、交替のような感じ。
そのC-chanの記録。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-238281.html

昨年は、広河原へのバスの最終日の11月9日に登っており、
山頂の強風、寒さのイメージが残っています。
急登のイメージはそれほど残っておらず、、。
今回は、山頂は、穏やかでしたが、急登のイメージを
これでもかと植えつけてくれました。

しばらく前の山梨百名山のガイドブックを見ると笹山南峰のハイマツ帯には、
ヤマカガシがいるとか、ツキノワグマに注意などと書かれており、
今回も熊には注意して歩きました。
kenpapaの記録にも熊の記述が、、、。

下山時ですが、標高1500mくらい。
動物がこちらの足音、鈴の音でごそごそと
下りてくるような音が聞こえたのです。
正体は見ておりませんが、熊だったのかも知れません。
その前には、1760m地点で休んでいる時に、どうも、、
アナグマらしき動物が現れました。
がさがさと落ち葉を鳴らし、しばらく枯葉をあさり、
こちらがちょっと近づくと、そそくさと逃げていきました。
この動物は初めて見ました。

このルートは比較的あたらしい為、整備は必要最小限で地点の名前もなく、
わからず、わずかにある標高を教えてくれる道標が頼りになるくらいです。
全般的に急登で、特に1900m以降は林相も変わり、急登に磨きがかかる感じ。
急登に加え、足許も荒れ、倒木も多くなり、歩きにくいです。

今回は、できれば、6:00には、奈良田のバス停を出発したいと
思っていましたが、結局、7時過ぎの歩き出しとなりました。
自宅を出発したのは、5:45。
奈良田は直線を引けば、すぐの距離なのですが、実際には、一度南下して、
北上する感じで60kmほどなのですが、1時間20分ほどの時間がかかりました。
丸山林道を使用すれば距離は短くなりますが、山道ですから、
時間が意外にかかり、時間的には同じくらいか、、。

天気は穏やかと言う予報どおり、朝方こそ寒かったものの、
日差しの下では暖かく、山頂でも前回のような強風に吹かれることも無く、
穏やかでした。
当然、気温も上がり、標高も下げていく下山時は、暑い位に感じました。

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コメント

笹山
Y-chanさん

去年に引き続き笹山お疲れ様でした。
ここもいい感じに色づいてますねmaple

稜線からの展望が良いので今年は行こうと
思っていたのですが・・・来年にします。

アナグマですか。
静かな山で出てきたらこれが吃驚しそうです。
2012/10/28 18:04
かわいかったアナグマ
kankotoさん

紅葉、黄葉は1500m辺りが中心。
良い感じの部分といまいちの部分と、。

この山も今日は雪でしょうから、
その覚悟があれば、
稜線では、絶景かもしれません。

私はその覚悟ないので、また来年。

できれば、山頂から北上して奈良田に下りたい、、。

アナグマ、、
ごそごそして、忽然と登場。
初めはツキノワグマか何かかと思いました。

ちょっとびっくりしますよ。

Y-chan
2012/10/28 22:13
アナグマで良かった
Y−chanはアナグマに遭遇しましたか。

ツキノワグマじゃなくて良かったぢゃまいか。

ここは静かで良い山ですね。
2012/10/29 8:15
早2年。。。
Y-chanさん、おはようございます。

笹山、C-chanさんのレコを拝見した時に必ず登ろう!と
思いながら早2年、今年も終わりそうです。。。

当時は林道工事で通行時間に制限があり、その工事が
終わってからと考えていたのですが、もうとっく終わって
いますよね

山頂からの塩見岳、見てみたいです。
2012/10/29 8:50
ひょこり、現れたアナグマ
kenpapa

休憩中にひょっこり、現れました。
落葉をがさがさを揺らし、何かが来る、、
大きな動物ではないことは音でわかりましたが、、
まさか、、アナグマ、とは、、

タヌキとも思いましたが、調べるとアナグマらしい。

もうちょっと迫力あるがさがさ音ではあせったかも。

このアナグマ、、写真を撮ろうと近づくと
すぐに逃げてしまい、この1枚のみ。

笹山は、正直、動物の気配が濃厚でした。

人が少ないから、当然ですね。

Y-chan
2012/10/29 18:04
塩見岳も近くて、、
youtaroさん

youtaroさんなら、夏の日の長い時期に
奈良田を拠点として周回できるのかと、、。

笹山登って、北上、下降点を大門沢へ。

私もやってみたいです。

今回2回目ですが、やはり周回にしたほうが
面白そう。
来年はそうしたい。

この道、県道なんです。
南アルプス公園線。
工事も多いですが、生活道でもあり、閉ざされることは
まれでしょうね。
雨の後などは注意ですが、、。

奈良田って、直線では、短い。
でも山があるので南下して、北上して
到達する場所。

丸山林道を行けば距離は詰まりますが、、。
時間はかかりそうです。

塩見岳、とても近くに見えて登りたくなりました。

Y-chan
2012/10/29 18:07
奈良田は、
Y-chan、こんばんは。

ここは、本当にアクセスが遠回りすよね〜
まー、トンネルで繋げてくれたら、
Y-chanとこからだったら、10分の距離ですかね。

笹山は、今年登る予定だったのですが、
残念ながら、結局行けてません。。

蝙蝠尾根が間近で、迫力ですね〜

日帰り可能になった山梨百名山!
是非、行ってみたいです。
2012/10/29 21:10
本当に奈良田って、、
To-さん

奈良田、、本当に近いんですよね。
直線は、
まじめにトンネルあれば、10分かも。
早川町の9選目の町長が
早川町北部と当市を結ぶ道路を考えているとか、、。

実現すると便利かも。

自然破壊はごめんですが、、。

笹山、どうも標高的には、
今回、昨日の雪の影響もほとんど
ない感じですから、まだ行けそうですよ。

その気にならないと気が向かない山ですが、、。

蝙蝠岳は登っていないので、
行ってみたい。

直線では、蝙蝠岳も近いですがね、、、

来年、この辺り、うまく歩けないかな、、。
テント泊しないので、うまく考えないといけません。

Y-chan
2012/10/29 23:21
近くて遠い山
Y-chan、

標高差がたっぷり笹山、お疲れさまでした。
標高差2,000M以上でひたすら登りのコース、
きつそうですね〜。

直線距離は短いのに、真っ直ぐ行けず遠い、
私達で云うと丹沢みたいな位置。
ちょっと違うかな、、、?

manabu
2012/10/30 22:26
直線では、、
manabuさん

笹山、標高差は充分。
ひたすら登りですね。
逆に言うと帰りに登り返しなし。
潔いです。

この山、改めて地図で見ると直線では、本当に近い。
うちらの場合は、国道を南下して、
今度は県道を北上して、、。
まあ、それでも60kmくらいなんですが、
直線では、わずか。

直線の道路があれば、
奈良田も近いんですが。
もちろん、林道はありますけど、、。
丸山林道。

感覚的には、manabuさんたちと
丹沢の位置関係に近いんでしょうね。

Y-chan
2012/10/30 22:44
プロフィール画像
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