【沢登り】大入渓谷


- GPS
- 08:17
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,922m
- 下り
- 1,926m
コースタイム
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:18
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道路は崩壊している。 |
その他周辺情報 | 東栄温泉 |
写真
装備
備考 | テルモス・フローティングジャケット |
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感想
南アの泊り沢に行く予定であったが、雨が余りにも酷い予報だったので、泊りは辞めて
日帰りの沢を2本行く計画に変更して、行って来た。
初めて行く深南部はイメージ通りのおどろおどろしい感じの場所。
前泊ビバーク地でも湿度が150%はあるようなところでどんよりした雰囲気に鬱蒼とした森に深く切れ込んだ渓谷
そして発電所の無機質な建物と自分が苦手な雰囲気です。
トンネルを潜ると道路はすぐに崩落の為、すぐに通行止めとなった。
ここで仕度をして歩きだす。前日に雨が降ってはいたが水はきれいで遡行には問題は無さそうだ。
予定の入渓地点を前に良い取付きがあった為、河原に降りて入渓。
いきなりの泳ぎである。
前半はとにかくひたすら泳ぐ。歩ける所は歩くが、ゴルジュ帯の為、泳いでは歩き、歩いては泳ぐの繰り返し。
だんだん体温が奪われていく。あるものすべてを着こみ前2人についていくが、若さと経験が豊富の二人に
追いつくのが精一杯である。浮力も彼らと異なるようで彼らは胸上位迄浮いているが自分は頭を出すのが精一杯であった…
まずは小入道である。記録などでは、両側が屹立し暗い凄味ある渕との形容がされているが自分にとっては初見のゴルジュの為、
景観は気にならずひたすら前を行く2人に追いついて行く事だけに注力をして泳ぐ。
それ程きつくは無かった。ヘツリも経験はあるもののいずれも小距離でこれだけの長い距離をヘツル事も無かったので、
うまくヘツリが出来なかった。すいすい進んで行く2人に対して自分はアップアップ。足も浮いてしまい流れに流されまいと必死に
食らい付いてヘツって行く。どうやら泳ぎ沢では水泳の経験やダイビングの経験などはあまり関係が無い様で、幸いなのは水への恐怖心と
抵抗感だけだろう。きっと、水泳やダイビングなどの経験の無い人が来たらパニクって溺れるかもしれないなと感じる。
歩き?泳ぎ?に夢中になっていると雨が降って来た。が全く気にならないし遡行には影響が無い。
小入道を過ぎると一段落はするもののまだまだ気の許せない泳ぎは時折出る。
水は暖かく浸かってしまえばそれ程寒さを感じず泳ぐ事が出来るが、上がった時にすべての水が抜ける際に温めた水が体温を奪っていく。
これが少しずつ蓄積されて行き、体温を奪っていく。テルモスは不要だと思っていたがお湯は必須だと感じた。
歩きと泳ぎを繰り返しいよいよ大物大入道へ。150mの泳ぎである。
とにかくリーダ達に置いて行かれないように必死で泳ぐ。平泳ぎ・のし泳ぎ・背泳ぎ。使える泳ぎは全部使って途中で岩に捕まり休憩を交えながら
進んで行く。普段は脂肪が無く体が軽い事がメリットではあるがこの時ばかりは脂肪が無く気を許すとどんどん沈む自分の体が恨めしい…
ようやく終わりが見えて来た。後30m・20m・10mと最後の5m位で休憩ポイントがあり滝をトラバース?して浅瀬へ到着。何とか抜けれた。
呼吸を整え荷物を整備する。丁度滝の乗り越えをして遊んでいるので自分もカレントフックやスカイフックを使おうとトライをしてみるが、
ザックもデポして完全に空身で行ったため、マジで浮力が無く浮くだけで精一杯で、とても遊んでいる余裕は無かった。
息も絶え絶えで疲労感もかなりあったのではないかと感じられる。
そんな自分をリーダが気遣ってくれたのかそれとも満足したのか判らないが、そろそろ脱渓をしようと提案をしてくれた。
初沢だしだいぶ泳いで満足したとの事で、丁度頭上にも道路が見え脱渓するには丁度いい場所であった。
地上?は沢から50mも無いが、蒸しっとした感じで上がっただけで暑さを感じた。
装備をたたみ、遡行をしてきた道を戻る。途中酷い崩落地が2カ所程あるが、そこまでひどくはなく新しい沢が生まれつつあるなと感じられる
様な道であった。右岸から左岸へ渡り後は2キロ弱 意外にもこの2キロが長く感じた。
車に戻って来た時には雨も大分酷くなってきてはいたが全然我々には影響なく着替えを済ませ、東栄の温泉へ
つるっつるの温泉にしばし浸かり疲れを癒す。
翌日も別沢を計画をしていたが、翌朝取付きを確認するに、とても登れるような状況ではなく無念の帰京とあいなった。
本格的な泳ぎ沢は自分にとっては初めての経験だったので技術的・装備的に色々足りないことを感じられた。
次回の沢。今後の沢の為に色々復習をしないといけないなと学びの多い沢となった。
連れて行ってくれたリーダに改めて感謝をしたい。
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