坂島峠・日向山・日影山
- GPS
- 09:45
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 891m
- 下り
- 897m
コースタイム
- 山行
- 9:45
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:45
天候 | 曇り・晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道が整備されている山ではありませんが、 茸山としての山道が縦横に走っています。 よって本ログでのルートには、全く藪が有りませんでした。 曖昧な起伏が入り組んでいる山域に、縦横に走る山道。 その為、見当違いな方向へ流される部分も有りましたが、 草付きの無い緩やかな斜面の為、 出鱈目にトラバースしてのリカバリーも容易です。 ただし、樹林帯で見透しが効かないので、 地図読みスキルかGPS機器は必須となります。 坂島峠への取付き口は、西側の上佐原集落からの方が近くて便利ですが、 現在その西側には、リニアの変電所関連で大規模な工事中です。 将来、周辺の状況や景観が、大きく変貌する可能性あり。 全域が茸山ですので、9月〜11月の入山は控えてください。 |
写真
感想
伊那山地の西端にあたる、平野部に最も近い山塊です。
長野県下伊那郡豊丘村地籍の里山。
〜〜坂島峠・日向山・日影山〜〜
変わった山名・特異な地形・湿原・僻地集落・それを繋ぐ古来からの峠道・・・。
私の好きなものが揃った、たいへん興味を惹かれるエリアでした。
●変わった山名●
ちょっと変わった山名は、それだけで興味を惹かれます。
日向日影はわりと各地で見られる山名ですが、
こういうセットものは、やはりその謂れ等が気になるところですよね。
南の日向山、北の日影山、位置関係では確かにそうなんですが、
わざわざ日影山と名付けるほどに日影でもないし、
何か別の謂れでもあるのでしょうか?
●特異な地形●
低い里山なら、むしろ明瞭な尾根筋を持たないほうが多いかもしれませんが、
地図を一読して、その地形を想像するのが難しいこの地域の地形。
特に日影山周辺。
地図で想像したものと、実際の地形を見ての、答え合わせ。
地図好きの方なら、この楽しみは容易に理解していただけるでしょう。
●湿原●
地図では田圃の記号になってますね。
田圃の畔の痕跡などが残ってましたので、
多分昔は本当に田圃として使われていたんだと考えます。
しかしそれなら凄いですね。
こんな人里離れた場所まで開墾してたのなら。
現在は湿原状態になっておりました。
故・西丸震哉さんの談では、
「湿原との名称からは陰湿でジメジメした印象を持つかもしれないが、
湿原とはむしろ、
暗い樹林帯の中でそこだけポッカリ穴が開いた様な、明るい場所。」
との事。
今回の日影山湿原(と勝手に命名)も、正にそんな場所でした。
●僻地の集落●
確認はしてませんが、坂島は恐らく廃村。
今でも管理が行き届いている農家屋が一棟ありましたが、
実際に常時居住している様ではなさそう。
また駐車場所からすぐ上にも、沢の対岸に渡る道を見つけ、
帰路に立ち寄りました。
こちらは廃屋すら残っておらず更地でしたが、
井戸か何かの石積みが残ってました。
●古来からの峠道●
前段の僻地集落でもそうなのですが、
ひっそりと残されている石仏や祠、或いは廃屋など、
古来からの人々の暮らしの痕跡に、
期せずして出会った時の楽しさときたら、そりゃもう・・・。
・・・いずれも少しマニアックな私の嗜好ですが、
そういった私の趣味要素が満載で、大変興味深い山域でした。
坂島峠の西側に、リニアの変電所関連で大規模な工事が進行中です。
送電鉄塔の大規模な工事も進行中ですので、
今後この山塊の景観や状況が、大きく変わるかもしれません。
(・・ってか、既に大きく変わってしまったのでしょうね)
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