【過去レコ】鈴鹿/漆ヶ滝から霊仙山
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,055m
- 下り
- 1,050m
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
この3月にフクジュソウを見にこの霊仙山に登ろうと思っていたが、なかなか時間がとれず、そうこうしているうちに今年は春の訪れが早かったせいもあって、雪解けの季節は過ぎてしまった。
フクジュソウはまたの機会として漆ヶ滝にも久しぶりに訪れてみたく、それにはヒルの発生する5月以前にと、この時期にやって来た。
谷山谷はまさに春真っ盛り。汚れのない柔らかい包み込れるような新緑に所々薄ピンクの山桜が咲き、道端にはイチリンソウ、ムラサキケマン、ハシリドコロ、ウマノアシガタなどの花々が競って咲き、珍しいヤマシャクヤクの大きな花も見られ、山鳥達の合唱も聞こえる。
漆ヶ滝は豊富な水を細かく跳ねとばしながら、惜しげもなくマイナスイオンを発散させている。
滝上流のイチリンソウの群落は本当に見事だ。稜線に達するとそこはまた別世界。カルスト高原で、いたる所に石灰岩の白い岩が乱立し、駆け抜ける風はまさに春のそよ風。
まだ花には早いトリカブトやイチリンソウがあちこちで群落を作っている。ただ一つだけ残念なのは春がすみか遠くの景色がはっきり見えないところぐらいである。
気持ちよくていつまでのここにとどまりたいと思う。しかしそう気分のいいことばかりではない。山頂付近の斜面で所々見られたのが福寿草の根こそぎ採取痕。園芸用の過保護な福寿草と違い、こういうところで育っているものは厳しい風雪に耐え生きているものなので下界に持ち帰っても急激な環境の変化に対応して簡単には育たないのではないかと思うのだが。でも育つ育たないよりも、山の花は山で見るのが一番美しいのである。こんな乱獲を目の当たりにすると無性に腹が立ってくる。
さて、ブツブツばかり言ってたら本当に日が暮れてしまう。下山下山。クサボケやハルリンドウ、さらにイチリンソウの咲く道を高度を下げていく。
榑ヶ畑の売店で一休止。売店のおじさんと花や蝶の乱獲はいけないなどと話がはずみ思わぬ大休止となるが、これまた日が暮れてしまうではないかと気が付き、イカンイカンとさらに山道を下っていく。
林道に下りたってしばらく歩いていると消防の救急自動車がサイレンをけたたましく鳴り響かせ山を登っていく。誰か怪我でもしたのか?大した怪我ではなければいいが。
養鱒場からは大きな鱒の泳ぐ川をずっと見下ろしながら、この鱒達は養鱒場から逃げ出してきたのだろうかなどと考えつつ上丹生の駐車場に戻っていった。
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