また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 243349
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

白沢天狗山 急坂と濡れ落ち葉と雪で滑りまくり

2012年11月10日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:25
距離
6.9km
登り
1,107m
下り
1,107m

コースタイム

08:10爺ヶ岳スキー場駐車場
09:20ブナコブ平9:25
11:40白沢天狗山山頂11:50
13:30ブナコブ平13:35
14:35駐車場
   歩行時間6時間5分
天候 曇り時々晴れ、山頂付近は雪、時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大町アルペンラインで扇沢を目指し
「下境」交差点で右寄りに進みます
後は道なりに行くと、左側に「爺が岳スキー場」があり
登山口の標識も併設されています
駐車場はスキー場に余裕です

最終コンビニは「下境」交差点手前左側にあります
コース状況/
危険箇所等
登山道は整備されていますが
「ブナコブ平」の下方で笹が茂り始めていて
道がわかりにくくなっている箇所があります
木の上部に下げられたテープを見ながら歩くと良いでしょう

登るに従って急坂になり、滑りやすくなります
雨の日、少量の積雪が最も滑りやすいと思われ難儀しました

主尾根は針葉樹の生える痩せ尾根で、木の根が張り出しています
つまずき、滑落に注意です

急坂のアップダウンを繰り返し、大岩(ロープあり)を巻き、
梯子を2箇所下り、登り上げると山頂です
積雪5cmで凍結していませんでしたのでアイゼンは使いませんでした

帰りの温泉は大町温泉郷「薬師の湯」
大人600円、露天風呂があります
大広間の休憩室、食堂があります
これから登る白沢天狗山
空が暗く、雪もありそう、どうなることやら不安です
2012年11月10日 07:44撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
11/10 7:44
これから登る白沢天狗山
空が暗く、雪もありそう、どうなることやら不安です
扇沢方面の稜線は真っ白!
2012年11月10日 07:44撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 7:44
扇沢方面の稜線は真っ白!
餓鬼のコブ
来年こそは「コブ」を通って唐沢岳に行きたいものです
2012年11月10日 07:44撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
11/10 7:44
餓鬼のコブ
来年こそは「コブ」を通って唐沢岳に行きたいものです
菊の花が綺麗なので思わず車を停めて撮ってしまいました
2012年11月10日 07:46撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
3
11/10 7:46
菊の花が綺麗なので思わず車を停めて撮ってしまいました
天狗山の上を雲が徘徊しています。天気が悪くならないと良いのですが、ちょっと心配です。
2012年11月10日 07:50撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 7:50
天狗山の上を雲が徘徊しています。天気が悪くならないと良いのですが、ちょっと心配です。
小熊山方面は快晴。そういえば小熊山もまだ歩いていませんでした。
2012年11月10日 07:50撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
11/10 7:50
小熊山方面は快晴。そういえば小熊山もまだ歩いていませんでした。
のどかな田園風景
2012年11月10日 07:53撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
4
11/10 7:53
のどかな田園風景
頭を雲に隠されてしまった餓鬼岳〜唐沢岳
2012年11月10日 07:53撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 7:53
頭を雲に隠されてしまった餓鬼岳〜唐沢岳
スキー場の広い駐車場に駐車。登山者は言うに及ばず、人の気配もありません。
2012年11月10日 08:00撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
11/10 8:00
スキー場の広い駐車場に駐車。登山者は言うに及ばず、人の気配もありません。
緩やかなゲレンデの上に白沢天狗山
2012年11月10日 08:08撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
2
11/10 8:08
緩やかなゲレンデの上に白沢天狗山
案内板の分かりやすいルート図とコースタイムが参考になります。えっ、登り4時間!きつそう!
2012年11月10日 08:09撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
11/10 8:09
案内板の分かりやすいルート図とコースタイムが参考になります。えっ、登り4時間!きつそう!
南方面が晴れています。今日は美ヶ原近辺が良かったかも…間違いだらけの山選び。
2012年11月10日 08:23撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 8:23
南方面が晴れています。今日は美ヶ原近辺が良かったかも…間違いだらけの山選び。
緩斜面を登って行きます。この辺は鼻歌気分♪
2012年11月10日 08:23撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 8:23
緩斜面を登って行きます。この辺は鼻歌気分♪
ここまで車で来れそう
2012年11月10日 08:25撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 8:25
ここまで車で来れそう
緩やかな広い道
パステル色の空が綺麗!
2012年11月10日 08:25撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 8:25
緩やかな広い道
パステル色の空が綺麗!
萱の平
ススキの美しい快適な道です、ちょっとうるさくなってきていますが。
2012年11月10日 08:28撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
11/10 8:28
萱の平
ススキの美しい快適な道です、ちょっとうるさくなってきていますが。
初冬の日差しに包まれる穏やかな山里の雰囲気にうっとり
2012年11月10日 08:37撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
11/10 8:37
初冬の日差しに包まれる穏やかな山里の雰囲気にうっとり
落ち葉でふかふかの絨毯は足に嬉しいです
2012年11月10日 08:39撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 8:39
落ち葉でふかふかの絨毯は足に嬉しいです
どうしてこんなに腰が曲がってしまったのでしょうか?でも、頑張って!
2012年11月10日 08:40撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 8:40
どうしてこんなに腰が曲がってしまったのでしょうか?でも、頑張って!
小熊山の黄葉している唐松が山を優しく感じさせます
2012年11月10日 08:44撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 8:44
小熊山の黄葉している唐松が山を優しく感じさせます
これって熊の仕業?標識が剥がされて落ちてしまっています!
2012年11月10日 08:46撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 8:46
これって熊の仕業?標識が剥がされて落ちてしまっています!
山繭
淡い黄緑色に惹かれます
2012年11月10日 08:47撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 8:47
山繭
淡い黄緑色に惹かれます
葉っぱのアクセサリー、可愛い♪
2012年11月10日 08:48撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
11/10 8:48
葉っぱのアクセサリー、可愛い♪
名札が色々な植物に取り付けられています。名前が覚えられて良いですね
2012年11月10日 08:52撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
11/10 8:52
名札が色々な植物に取り付けられています。名前が覚えられて良いですね
「三本松」
かろうじて字が読めるくらい、しかも傾いてしまっています。熊さんの悪戯、凄過ぎ!
2012年11月10日 08:53撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 8:53
「三本松」
かろうじて字が読めるくらい、しかも傾いてしまっています。熊さんの悪戯、凄過ぎ!
気持ちの良い尾根歩きになりました
2012年11月10日 08:55撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 8:55
気持ちの良い尾根歩きになりました
まだまだ鮮やかな紅葉が目を楽しませてくれます
2012年11月10日 08:57撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
11/10 8:57
まだまだ鮮やかな紅葉が目を楽しませてくれます
こんなベンチは、休むのにうってつけ
2012年11月10日 09:11撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 9:11
こんなベンチは、休むのにうってつけ
ブナ林になってきました。すっかり葉が落ちた明るい林を透かして見る青空は冬山の楽しみ。
2012年11月10日 09:15撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 9:15
ブナ林になってきました。すっかり葉が落ちた明るい林を透かして見る青空は冬山の楽しみ。
ちょっと踏み跡が不鮮明な箇所もありますので、木の枝に付けられたテープを頼りにすると良いでしょう。
2012年11月10日 09:22撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 9:22
ちょっと踏み跡が不鮮明な箇所もありますので、木の枝に付けられたテープを頼りにすると良いでしょう。
「ブナコブ平」
ここまで急坂でした!しかしここからもっと急坂になりました(泣)
2012年11月10日 09:23撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
11/10 9:23
「ブナコブ平」
ここまで急坂でした!しかしここからもっと急坂になりました(泣)
ここにも快適なベンチ
ずっと腰を降ろして休んで居たくなりますが、まだ行程の半分足らず、先を急がないと。
2012年11月10日 09:23撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 9:23
ここにも快適なベンチ
ずっと腰を降ろして休んで居たくなりますが、まだ行程の半分足らず、先を急がないと。
ブナのコブ
だから「ブナコブ平」?
2012年11月10日 09:26撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
2
11/10 9:26
ブナのコブ
だから「ブナコブ平」?
何やら不安になる暗さが林を覆い始め、すぐに雪が降ってきました。前途多難の気配。
2012年11月10日 09:40撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 9:40
何やら不安になる暗さが林を覆い始め、すぐに雪が降ってきました。前途多難の気配。
こんな太い幹がどうやってねじれたのでしょう?
不思議です。
2012年11月10日 09:44撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 9:44
こんな太い幹がどうやってねじれたのでしょう?
不思議です。
この先針葉樹林帯
2012年11月10日 09:49撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 9:49
この先針葉樹林帯
熊笹の茂る急登にに加えて雪、ぬれ落ち葉。最悪のコンディション。とにかくずるずる滑りまくり、歩きにくいことこの上なし!
2012年11月10日 09:57撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 9:57
熊笹の茂る急登にに加えて雪、ぬれ落ち葉。最悪のコンディション。とにかくずるずる滑りまくり、歩きにくいことこの上なし!
曇ってきた白沢天狗尾根。この尾根を辿れば爺ヶ岳に到達するのですね。
2012年11月10日 10:11撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 10:11
曇ってきた白沢天狗尾根。この尾根を辿れば爺ヶ岳に到達するのですね。
足跡は熊?頭が真っ白になりましたが、冷静に考えたら猿のようです。猿も登山道を使って登山?足跡は稜線まで続いていました。
2012年11月10日 10:12撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
11/10 10:12
足跡は熊?頭が真っ白になりましたが、冷静に考えたら猿のようです。猿も登山道を使って登山?足跡は稜線まで続いていました。
この斜面の上部に白沢天狗山山頂があるはずです。積雪はどのくらいでしょうか?行けるかどうか…
2012年11月10日 10:50撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 10:50
この斜面の上部に白沢天狗山山頂があるはずです。積雪はどのくらいでしょうか?行けるかどうか…
「天狗の扇」
この先は一層急坂、痩せ尾根も
2012年11月10日 11:02撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 11:02
「天狗の扇」
この先は一層急坂、痩せ尾根も
滑りそうなので、慎重に登ってきた木製の階段
2012年11月10日 11:08撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
1
11/10 11:08
滑りそうなので、慎重に登ってきた木製の階段
もう少しで主尾根のようです
2012年11月10日 11:10撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 11:10
もう少しで主尾根のようです
スキー場を見下ろしますが、雲のせいではっきりしません
2012年11月10日 11:18撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 11:18
スキー場を見下ろしますが、雲のせいではっきりしません
まっさかさまに落ちそうな急斜面。「敗退」の二文字がよぎります。ザックをここに置き、空身で挑戦することを決意。
2012年11月10日 11:24撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 11:24
まっさかさまに落ちそうな急斜面。「敗退」の二文字がよぎります。ザックをここに置き、空身で挑戦することを決意。
大岩を迂回するのですが、ロープが張られていて、心配ありませんでした
2012年11月10日 11:31撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 11:31
大岩を迂回するのですが、ロープが張られていて、心配ありませんでした
続いて梯子で下ります。雪はついていますが凍結していないので安心。
2012年11月10日 11:34撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 11:34
続いて梯子で下ります。雪はついていますが凍結していないので安心。
なんとか無事山頂に立ちました!
2012年11月10日 11:42撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
2
11/10 11:42
なんとか無事山頂に立ちました!
熊さんの悪戯の痕跡は、山頂標識にもありました。本当に引っかいたり、かじったりするのでしょうか?想像すると怖くなります。
2012年11月10日 11:43撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
2
11/10 11:43
熊さんの悪戯の痕跡は、山頂標識にもありました。本当に引っかいたり、かじったりするのでしょうか?想像すると怖くなります。
雪に埋もれた三角点。積雪は尾根も5cmでした
2012年11月10日 11:43撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 11:43
雪に埋もれた三角点。積雪は尾根も5cmでした
日向山高原への矢印がありますが、その方向は笹に覆われていました。果たして道があるのでしょうか?
2012年11月10日 11:46撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 11:46
日向山高原への矢印がありますが、その方向は笹に覆われていました。果たして道があるのでしょうか?
時折晴れ、天気雨ならぬ天気雪です。
2012年11月10日 11:46撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 11:46
時折晴れ、天気雨ならぬ天気雪です。
時折爺ヶ岳南尾根の山腹がちらり
2012年11月10日 11:47撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 11:47
時折爺ヶ岳南尾根の山腹がちらり
目の下に白く鹿島川
2012年11月10日 12:25撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 12:25
目の下に白く鹿島川
晴れてきました、猫の目天気!
2012年11月10日 12:29撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
2
11/10 12:29
晴れてきました、猫の目天気!
尾根が大分遠ざかりました。
滑ったり、転んだり大忙しの急坂で、膝が痛くなっています。
2012年11月10日 12:55撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 12:55
尾根が大分遠ざかりました。
滑ったり、転んだり大忙しの急坂で、膝が痛くなっています。
山頂を踏み、無事下って来れました。ほっと一息!
2012年11月10日 13:28撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 13:28
山頂を踏み、無事下って来れました。ほっと一息!
小熊山
2012年11月10日 14:06撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 14:06
小熊山
もうすぐスキー場。
2012年11月10日 14:13撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
3
11/10 14:13
もうすぐスキー場。
日差しを浴びて唐松が一段と鮮やか
2012年11月10日 14:30撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 14:30
日差しを浴びて唐松が一段と鮮やか
こんなに晴れてきて悔しい気もしますが…
2012年11月10日 14:30撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
2
11/10 14:30
こんなに晴れてきて悔しい気もしますが…
スキー場の向かいは完璧な晴れ
2012年11月10日 14:32撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 14:32
スキー場の向かいは完璧な晴れ
山頂はやはり雲の中でした
2012年11月10日 14:33撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
11/10 14:33
山頂はやはり雲の中でした
紅葉と爺ヶ岳方面
「薬師の湯」から
2012年11月10日 15:06撮影 by  Canon IXY 210F, Canon
2
11/10 15:06
紅葉と爺ヶ岳方面
「薬師の湯」から
撮影機器:

感想

数年前に、大町市で「白沢天狗山」登山道を復活させた話を伺っていました。
登った友人から、鹿島槍・爺ヶ岳の展望が良い山とお聞きし
是非、近いうちに登ってみようと思っておりましたが、
標高二千メートルを超える山々に、雪の便りが聞かれるようになり
一抹の不安を抱えながらの出発になりました。

爺ヶ岳スキー場は、鹿島槍への赤岩尾根登山口に向かう途中にあります。
スキー場、登山口標識共に分かりやすく
ゲレンデ近くの案内板には、写真で登山道が示され、
コースタイムも詳しく書かれていますので、参考になると思います。

ゲレンデの先に山頂を見上げながら緩やかな広い道を歩き、
第4リフトから登山道に入ります。
標識が整備されていますが、熊の被害でしょうか
かじられたか、引っかかれたかして、はがされている標識もありました。
熊の糞も目撃しましたので、熊対策は万全にしてお出かけください。

登るに従って急坂になる登山道は、濡れ落ち葉と少量の雪に覆われ、
張り出した熊笹の根と共に、実に滑りやすくなっていました。
笹を掴みながら一歩一歩慎重に登り、なかなかはかどりません。
主尾根に近づくと頻繁にロープが張られていますが、
それでもきつい登りに変わりなく難儀な道です。

「ブナコブ平」を過ぎ、積雪が目立つようになると
動物の足跡が目に付くようになりました。
最初、熊の足跡かと思い背筋が寒くなりましたが、
落ち着いて良く見ると、足跡が小さいですし、
爪の跡も尖っているので、猿ではないかと思うようになりました。

猿と思われる足跡と一緒にやっとの思いで主尾根に着くと
不思議にも足跡はそこで消えていました。
足跡はどこに向かったのでしょう?
どうしても、案内してくれたとしか思えないのです。
以前にもこんな風に思えた事がありました。
それとも、こんな時期に猿の遠足でしょうか?
雪道はミステリアス、冬山の密かな心地良さを思い出しました。

目指す山頂に続く尾根道は雪に覆われて真っ白!
どこに道があるのか分からず心細い限りです。
ようやく一つ目のピークに辿り着くと、
先に手がかりもないような急斜面が待っていました。
ここで諦めようかと思いましたが、
この急斜面の尾根をまた登りにくるのも…と思い直し
ザックを置いて空身で山頂に挑戦しました。

恐々、岩を巻くロープを伝い、アルミ梯子を下り、登り返して山頂に到達。
山頂標識も熊の悪戯の犠牲になっていましたが、
倒れもせず出迎えてくれ、ほっと一息付けました。
小雪はちらついているものの、時折晴れ間があり、風もなく
意外に穏やかな山頂でした。

昼食は置いてきたザックの中ですので、空腹を抱え山頂を後にします。
緊張が緩むのでしょうか、やはり滑りそうになり
ひやりとする場面もありました。
更に尾根分岐からの急斜面では、ロープの張ってある場所でも
非常に滑りやすく、何回も尻もち!
足に余計な負荷がかかるのか、膝が痛くなってきて辛い下りです。

雪がなくなり、乾いた落ち葉の明るい雑木林の道迄戻ると
先程までの悪戦苦闘が嘘のように感じられます。
雨の降った後と、少雪時は避けた方が良い山だと
つくづく思いながら帰途に着きました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1631人

コメント

行っちゃいましたね
参考にさせてもらいます。
kyom4さんより10日後の山行なので降雪があれば厳しそうですね。
2012/11/12 20:21
苦戦しました!
sanyujinさま ご訪問有難うございます。

雪が心配でしたが、量は左程多くなく、途中までは行け行けモードでした
ただし、急坂がさらにきつくなる辺りから滑ること滑ること
なかなか進めず、時間をかなり食ってしまいました
山頂までの主尾根のアップダウンも短いのですが、緊張しました。

雪が定着して、アイゼンが効くようになれば、もう少し楽になるかもしれません
雪を頂いた爺さん・鹿島さんを天気の良い日に眺められると良いですね
2012/11/12 21:54
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら