白沢天狗山 急坂と濡れ落ち葉と雪で滑りまくり
- GPS
- 07:25
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 1,107m
- 下り
- 1,107m
コースタイム
09:20ブナコブ平9:25
11:40白沢天狗山山頂11:50
13:30ブナコブ平13:35
14:35駐車場
歩行時間6時間5分
天候 | 曇り時々晴れ、山頂付近は雪、時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
「下境」交差点で右寄りに進みます 後は道なりに行くと、左側に「爺が岳スキー場」があり 登山口の標識も併設されています 駐車場はスキー場に余裕です 最終コンビニは「下境」交差点手前左側にあります |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は整備されていますが 「ブナコブ平」の下方で笹が茂り始めていて 道がわかりにくくなっている箇所があります 木の上部に下げられたテープを見ながら歩くと良いでしょう 登るに従って急坂になり、滑りやすくなります 雨の日、少量の積雪が最も滑りやすいと思われ難儀しました 主尾根は針葉樹の生える痩せ尾根で、木の根が張り出しています つまずき、滑落に注意です 急坂のアップダウンを繰り返し、大岩(ロープあり)を巻き、 梯子を2箇所下り、登り上げると山頂です 積雪5cmで凍結していませんでしたのでアイゼンは使いませんでした 帰りの温泉は大町温泉郷「薬師の湯」 大人600円、露天風呂があります 大広間の休憩室、食堂があります |
写真
感想
数年前に、大町市で「白沢天狗山」登山道を復活させた話を伺っていました。
登った友人から、鹿島槍・爺ヶ岳の展望が良い山とお聞きし
是非、近いうちに登ってみようと思っておりましたが、
標高二千メートルを超える山々に、雪の便りが聞かれるようになり
一抹の不安を抱えながらの出発になりました。
爺ヶ岳スキー場は、鹿島槍への赤岩尾根登山口に向かう途中にあります。
スキー場、登山口標識共に分かりやすく
ゲレンデ近くの案内板には、写真で登山道が示され、
コースタイムも詳しく書かれていますので、参考になると思います。
ゲレンデの先に山頂を見上げながら緩やかな広い道を歩き、
第4リフトから登山道に入ります。
標識が整備されていますが、熊の被害でしょうか
かじられたか、引っかかれたかして、はがされている標識もありました。
熊の糞も目撃しましたので、熊対策は万全にしてお出かけください。
登るに従って急坂になる登山道は、濡れ落ち葉と少量の雪に覆われ、
張り出した熊笹の根と共に、実に滑りやすくなっていました。
笹を掴みながら一歩一歩慎重に登り、なかなかはかどりません。
主尾根に近づくと頻繁にロープが張られていますが、
それでもきつい登りに変わりなく難儀な道です。
「ブナコブ平」を過ぎ、積雪が目立つようになると
動物の足跡が目に付くようになりました。
最初、熊の足跡かと思い背筋が寒くなりましたが、
落ち着いて良く見ると、足跡が小さいですし、
爪の跡も尖っているので、猿ではないかと思うようになりました。
猿と思われる足跡と一緒にやっとの思いで主尾根に着くと
不思議にも足跡はそこで消えていました。
足跡はどこに向かったのでしょう?
どうしても、案内してくれたとしか思えないのです。
以前にもこんな風に思えた事がありました。
それとも、こんな時期に猿の遠足でしょうか?
雪道はミステリアス、冬山の密かな心地良さを思い出しました。
目指す山頂に続く尾根道は雪に覆われて真っ白!
どこに道があるのか分からず心細い限りです。
ようやく一つ目のピークに辿り着くと、
先に手がかりもないような急斜面が待っていました。
ここで諦めようかと思いましたが、
この急斜面の尾根をまた登りにくるのも…と思い直し
ザックを置いて空身で山頂に挑戦しました。
恐々、岩を巻くロープを伝い、アルミ梯子を下り、登り返して山頂に到達。
山頂標識も熊の悪戯の犠牲になっていましたが、
倒れもせず出迎えてくれ、ほっと一息付けました。
小雪はちらついているものの、時折晴れ間があり、風もなく
意外に穏やかな山頂でした。
昼食は置いてきたザックの中ですので、空腹を抱え山頂を後にします。
緊張が緩むのでしょうか、やはり滑りそうになり
ひやりとする場面もありました。
更に尾根分岐からの急斜面では、ロープの張ってある場所でも
非常に滑りやすく、何回も尻もち!
足に余計な負荷がかかるのか、膝が痛くなってきて辛い下りです。
雪がなくなり、乾いた落ち葉の明るい雑木林の道迄戻ると
先程までの悪戦苦闘が嘘のように感じられます。
雨の降った後と、少雪時は避けた方が良い山だと
つくづく思いながら帰途に着きました。
コメント
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参考にさせてもらいます。
kyom4さんより10日後の山行なので降雪があれば厳しそうですね。
sanyujinさま ご訪問有難うございます。
雪が心配でしたが、量は左程多くなく、途中までは行け行けモードでした
ただし、急坂がさらにきつくなる辺りから滑ること滑ること
なかなか進めず、時間をかなり食ってしまいました
山頂までの主尾根のアップダウンも短いのですが、緊張しました。
雪が定着して、アイゼンが効くようになれば、もう少し楽になるかもしれません
雪を頂いた爺さん・鹿島さんを天気の良い日に眺められると良いですね
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