シラカバ原生のピッシリ山1031m(幌加内)〜in旭川2
- GPS
- 10:07
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,097m
- 下り
- 1,083m
コースタイム
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 10:07
天候 | ガス〜晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
旭川〜士別〜山越えで朱鞠内付近〜母子里〜蕗の台(ゲート閉鎖時期もあるよう) (反対の幌加内市街からは未開通)注意 |
コース状況/ 危険箇所等 |
行動時間 10時間 標高範囲 300m〜1000m 気温 14度 やっぱり涼しい 山で会った人 0人 カエル5匹 展望 800mから灌木疎林 ハイマツ 900mからたくさんあり、これがあれば問題なし スマホカウント 37000歩 雰囲気 原生 北米ジャングル感 トラブル ダニ(でも解決 満足度 90% 観光 朱鞠内他 |
写真
感想
グレートサミッツ国内編 NO313
シラカバ原生のピッシリ山1031m(幌加内)〜in旭川2
天塩のもう一つの秘境がこの山。人里の母子里から10キロもアスファルトを原生林向かい、さらに3キロダートで滝の沢の登山口へ。圏外なのは当然。今でもシラカバ原生がアマゾンジャングルのように相当数占めていた。かつては鉄道が敷かれ、朱鞠内湖は私60年代の小学生時代には東京でも学習して記憶にある。「日本一の人造湖」、何故か当時はダムとは言わない。しかも今でも日本一だというのに、さほど知られないのは、40年代に王子製紙が無理してここをダムにして発電して、白樺原生を切り出してパルプ原料にしたのだが、50年代に最盛しても、60年代にはすべて終わらせて廃墟になったという、北海道ゴールドラッシュの盛衰。いまは発電もやっていなくて、ただ朱鞠内だけはその異様な(私は雨期のアマゾンに見えて、満水状態の脇にイトウも住んでいる)。天塩川にしてもいつも満水状態なのは、普段から梅雨も低気圧も台風もない北海道は、通常時でも川、ダムは満水に近いのかと思うのだが。
さてその蕗の台にたどり着いて、カエルが雨のときにここの2mもある蕗を雨傘にした漫画もあるのだが、駅跡の妙に整備されたダートからかなり悪路になって、登山口に出た。昨今登山の伐採が入っていて、道幅3mの整備登山道が始まる。シーズンに総勢で100人も入るかというピッシリに、予算が付くのか。
最初はダラダラと登る。まだガス、心配はクマ。それともう一つ、こんな低い山に登って私は何なのだ、せめてハイマツくらいは生えているのだろうか。
シラカバ原生の中を2時間で900mの地図表示はない釜の淵山頂を通過した。「あとわずかに100m、もうすぐだ」と思ったのは間違いで、さらに3時間もかかった。理由は山が寝ている。標高900mのハイトレックなんて、あるのか本当に。
ガスが少しずつ晴れてきて運がいい。なんと眼下にその朱鞠内湖が見える。フィヨルドというのは言い過ぎで、ダム終了にしてもいいのだが、今更。実はここは石狩川の上流水系なのに、峠を越えて天塩川に流して発電しているという低山の複雑奇妙な地形。なのに冬の積雪は大体北海道でNO1(朱鞠内の観測)になっているのも奇妙だし、その幌加内の人口密度が1人という日本最低なのも、北米かカナダかをいつも連想する。
釜の淵を過ぎて、標高900mから確かにハイマツ出てきて。一人で歓声。これがあれば問題ない。直射を遮れない疎林展望も続いて、1時間半で天塩山地の主稜線の無名三角1025m峰を、何の標識もなく通過して、目の前にピッシリが迫ってくる。非対称の西側は片斜面のファミリーコースのようであり、こっちは切れている。知床にもこんな山あったかなあと思い、さらに1時間半。150mほど下って登り返し。向こうに日本海。こんな最果ての雪降るだけの低山に、よくぞ来た。職人伐採もずっと行き届き。ハイマツもシラカバも平気で切り倒して3m幅の登山道確保は、大胆で丁寧で歩き易い。日本中の登山整備はここを見習ってくれ。せっかくなら小学生の遠足にでも利用しないか。
ついに頂上に出た。ああ上越の平ヶ岳のように遠かった、しかも無人だ。地形図は向こうからの道も表示されるが、実際にはない。北へ稜線や西に緩斜面続くが強烈なヤブ漕ぎで入る気なし。頂上で弁当。戻る。こんな最果ての山が存在して、そこに登れたことに大満足する。
PS下山した駐車場でズボンを履き替えたのが悪かったのか、その瞬間だと思うが、ダニが左足ふくらはぎに噛みついて、違和感虫刺されかと思ったら、これだった。ああ数年前にペテガリでやられて、それは東京に戻ってから気が付いて、麻酔5針の手術で、傷跡2年経ってようやく消えるという東京の素人医者の処置だったが、今回も絶望な気分になった。夜間診療の整形外科しかない旭川の医者に行ったが、なんとオリーブ油で「弱らせますから」といい、数分後に(手)で引き抜いて、「取れました、大丈夫ですよ」って、これが地元のダニ対策医療なのかと感激。だったら何度でもダニに食われますよ(笑い)。
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