表妙義縦走（妙義神社〜相馬岳〜鷹戻し〜第四石門〜中間道〜妙義神社）※鎖場全写真アップ
kengamine
- GPS
- 09:10
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 1,307m
- 下り
- 1,309m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
奥ノ院から先の縦走路は難易度の高い破線コースなうえに、アップダウンも多いので体力も必要です。 道中は岩場、鎖場が多く切れ落ちた箇所も多い。 俗に奥ノ院の鎖場で手間取っているようでは、相馬岳より先は厳しいと言われています。 また北アの西穂〜奥穂よりも難易度は上、と言う声もよく聞きます。 特に厳しい箇所を挙げれば �￣�ノ院の鎖場 ��大のぞきの先、スベリ台状30mの鎖場 �Ｂ詭瓩� �ぢ詭瓩靴寮茵▲襯鵐柴�2段25mの鎖場 �ッ翡軍戮�ら下りの2段の鎖場 もちろん上記以外にも、人によっては厳しいと感じる箇所も多々あると思います。 なお縦走路の鎖場の写真は全てアップしてありますが、いかんせん多すぎてコメントには不備や間違いがあるかもしれません。 トイレ… 道の駅みょうぎにあり。 水場… 地図に記載のある茨尾根上の水場は涸れてました。 温泉… 上増田温泉「砦の湯」 600円（3時間） 少し離れているが、このエリアでは貴重な源泉掛け流しの温泉。ヌルヌルとしたお湯。湯温はややぬるく、そのため露天の方は加温されている。 場所は少し分かり難いが、数キロ手前から看板があります。 |
写真
拍手
左上の岩穴に石仏があります
右が最初の難所3連30mの鎖場
高さはありますがスタンス、ホールドはしっかりしているので、慣れた方なら鎖は不要でしょう
これが地図に記載のある白雲山の標識なんでしょうか？
この下がスベリ台状30mの鎖場のようです
東岳手前の岸壁が鷹戻しです
茨尾根もハッキリと見えますね
真ん中の白い筋のようなところを登って行きます
最初の鎖場の登り
分かり難いですが、上部はややハングしています
ただ足場は見てのとおり、道状になっているので鎖は不要
いつもは袋ラーメンですが、今回は趣向を変えて袋焼きそばです
2年前から変わってないなぁ
少し前までこの2箇所には、鎖は設置されていなかったようです
ここは1段目
明らかに鎖が新しいです
こうして見ると、ここの下りもかなり急ですよね（汗）
山頂から1段目を下ろうとしている人が見えます
ここを左へ下れば中間道へ、真っすぐ行けば西岳です
西岳まで行ってみます
高さはそんなでもなく、どちらにもトラロープが下がっていますが心もとない
この岩溝が最後の鎖場です
感想
表妙義は2年前の春に縦走済み。ただその時は妙義に精通した師匠ともいえる方に案内して頂き、おまけに鷹戻しなどの危険個所ではザイルやハーネスで安全確保して縦走したものだった。
その当時はそれでも達成感はあったが、その後経験を重ねていくにつれ、今度は単独で縦走してみたくなっていた。
そんな思いがあってから、はや1年以上経過していたが、この度ようやくその機会が訪れた。
妙義までは自宅から約2時間。駐車場に着くとすでに出発の準備をしている人たちもいた。ただ前回歩いた時は約8時間だったので、私はのんびりと7時に歩き出す。
妙義神社は以前来た時のまま、まだ台風被害による修復途中のようで参拝できなかった。
登山道に入ると、暫くは薄暗い植林帯の急登。歩き始めなので努めてゆっくりと登っていたが、早くも汗が吹き出し、すぐに半袖1枚になってしまった（笑）
さすがは紅葉の名所だけあって登山者も多い。大の字までなら実線コースなので尚更か。
ただ途中で10名ほど人たちが道を間違えて、急な斜面を登っているのに遭遇。私も危うくついて行くところだった（汗）
いくつかの鎖場を経て大の字へ。ここは眺望抜群！ 眼下には彼方まで広がる関東平野。振り返るとこれから歩く白雲山の岩の稜線♪
大の字から10分ほどで辻。そこから更に5分ほどで奥ノ院。さあここからが表妙義の核心部の始まり！
早速現れる長い鎖場。今回はできるだけ鎖には頼らずに、できるだけフリーで登降しようと考えているので、ここは三点確保で慎重に登って行く。高さはあるがホールドは豊富なので無事通過。
その先の見晴は、その名のとおり見晴らしが良い。特に裏妙義の山並みと、その手前の幾重もの岩稜の荒々しさに圧倒される。
ビビリ岩の三連鎖も無事に通過し、玉石を経て大のぞきに到着。ここでは谷を挟んで見える天狗岩の大岩壁がもの凄い迫力！ スパッと切れ落ちた絶壁は本当に圧巻です。
大のぞきから1つ鎖場を下りた先がスベリ台状30mの鎖場。ここはさすがに下りなのでフリーだと怖く、鎖を使って下降。ここから暫くは雑木の道が多くなる。
その先にある天狗岩西肩からは、相馬岳東面の大岩壁が眼前に飛び込んでくる。この岩壁群が白雲山ならでは。反対に金洞山の方は岩壁というよりも奇岩群だ。
ザレて滑りやすい斜面をタルワキ沢のコルへと下り、雑木の道を登り返せば表妙義最高峰の相馬岳に着く。
ここからは、これから向かう茨尾根や金洞山を一望できる。最大の難所鷹戻しも視認できるが、ここから見る限りでは、よくもまああんなところを登れるものだと思う。
相馬岳からの下りもまた急なザレで滑りやすい。国民宿舎への分岐を過ぎるとスベリ台状以来、久々の鎖場。
この先、茨尾根のピークまでの間の紅葉が本当に見事でした。
茨尾根のピークまで来ると鷹戻しもぐっと近くなる。そこを登降中の人たちも小さいながらも確認できた。
ぐるり360度の大展望を充分に楽しんでから、更に先へと歩き出す。
時々鎖場のある雑木の尾根道を30分も歩くと、ついに鷹戻しの最下部に到着。
取り付きの鎖場は、いきなりハング気味。ここを通過すると今度は長いハシゴ。
これを登ると最初の鎖場よりも長い三連ほどの鎖場。当然ここもハング気味な箇所があるので、鎖を頼りに慎重に登って行く。
ここを登り切れば核心部は終了。時間にして下部から僅か10分ほどですが、怖くもあり楽しくもありました。
一番上は休憩に適した小広場。時間的にここで昼食にした。
さて鷹戻しを無事通過したからといって、それで終わりではありません。むしろここでホッと気を抜いたり、体力を消耗していると痛い目に遭います。
まずはルンゼ内2段25mの鎖場。ここも長いうえにややハングしている箇所があるので、どうしても鎖に頼ってしまう。それでも何とか通過。
その先の東岳手前で、どう見てもハイキング感覚の格好の若者4人組とすれ違い、チョット心配になる。あとからやって来た男性も同じく思ったらしく、東岳で先ほどの鎖場を通過できるのか一緒に見ていた。
無事4人とも登り切ったのを確認してから先へと向かう（といっても、その先の鷹戻しはちゃんと下りられたんだろうか？）
中之岳へは登り下りとも、なかなかの鎖場。主稜のコルでは左へ下れば中間道へと下りられますが、まだ時間的に余裕があったので西岳まで足をのばすことに。
道は明瞭。しかし途中2箇所の岩壁は慎重によじ登り、わずか10分ほどで西岳へ。
相馬岳、東岳、中之岳、金鶏山が一列に並ぶ眺めは、ここからでないと見ることができないんでしょうね。
先ほどの岩壁を登りの時以上に慎重にクライムダウンして、コルまで戻ってあとは中間道に向かってひと下り。
第四石門に着くと、あらあら凄い人！ それでもこの時間から妙義神社の方へ向かう人はそんなになく、道は結構静かでした。
ただ歩き出してすぐ、頭上にヘリコプターが飛んできて旋回し始めた。遭難が起きたと直感。起こるとすれば縦走路でだろう。
ついさっきまで歩いていただけに妙な胸騒ぎがしてきた。そのうちマイクで遭難者に向かってか、何か指示を出し始めたがよく聞こえない。
行ったり来たりで時折見えるヘリが気になりながらも歩いて行くと、樹間から見える稜線の上でホバリングを始めた。
よく見ると何人か人がいる。やがてそのうちの1人が吊り上げられて、ヘリに収容されて飛び立っていった。遭難者は1人だったみたいだ。
場所はよく分からなかったが、そばにいた人によると鷹戻しと東岳の間辺りではないかとのこと。
とりあえず救助されたのを見届けて一安心。再び歩き出した中間道、七曲りの道を歩くより変化があって面白そうと選んだんですが、小さなアップダウンが結構あって疲れました。
それでも駐車場に戻ると、単独での表妙義縦走に成功して充実感でいっぱい！
翌日も午前中なら雨の心配もなさそうなので、このままここで車中泊して近くの山を登ることに決めた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
妙義山の最新記録
西岳の最新記録
天狗岳の最新記録
ramhar70 さん
おはようございます
「北アの西穂〜奥穂よりも難易度は上」とはまさにそのとおりで
逃げ道なしで一つ一つがシャレにならない危険性を感じました。
2年前の5月GWに連れと行きましたが、精神的に疲れました。
危険度の高い山は妙義を最後にもってこられる方も多いようですね。
結果的に私もそうなっています
さて、11日(日)はどちらに行かれたのでしょうか？
楽しみに待っております
やっぱり怖そう。
鎖岩鎖岩・・・これでもか、これでもか
こりゃ、精神的にも体力的にも疲れ切ってしまいそう（＞＜）
テレビ番組で紹介するコースでいいから妙義山に登ってみたいな〜
縦走したら・・・遭難者の一人になってしまいそうで・・・。
写真見ると、鎖と同じあたりは、岩が白く？なってるけど、岩が登山者によってツルツルに磨き上げられてるのかな？
あれ？ケンさんってラーメン苦手じゃなかったけ？
はじめまして！
今度の日曜日に”鷹戻し〜中ノ岳”に登る予定ですが、写真を見て、登る前から緊張してきました。
去年は、相馬岳方面を登りましたが、
恐くて恐くて・・あまり記憶にないです。
今回はさらにグレードアップしている場所のようで
汗かいてきました。
それにしても、よくあんな恐いところの写真を
とれましたねえ。
凄いです！感心しちゃいます！！
kengamineさん、こんばんは♫♬
同じ日、途中までかもしれないけど挑戦しようか？と考えていたコースでした。
でも天気予報で強風の予報がでていたので止めたのですが、風は強くはなかったですか？
止めて正解だったかも
やはり手強そうなコースです
砦の湯はかなり気になりますφ(..)メモメモ
kengamineさん、こんばんは。
鎖場全写真アップ、私もアップにして見ましたが、
結論として私には「無理」でした。
よ〜し、これからコツコツ鍛えて10年後にはトライ。
ってもう60超えちゃいます。
でも５？歳のBさんの元気さを思うと出来るかも
知れない。と思いたい。
厳しいルートなのにきっちり写真
るところ、流石です。
サクッと回って来られましたね、お疲れさまでした。
実は私も10日にこのルートを歩く予定でしたが、
田舎の母が上京して来て行けませんでした。
ただ、私の会の仲間二人は予定通り行きまして、
稜線上で滑落者の救助を通りかかった大学生に手伝ってもらいながら行いました。
滑落した場所は鷹戻しで、基部近くに落ちてきたらしくソロの男性です。
安全な場所でツエルトに包み、ドコモで県警に連絡がついたあと、
ヘリが来るまでの30分の間に暖かい飲み物を飲ませたそうです。
下山後の連絡では全治1週間程度の全身打撲で済んだそうですが、
滑落者は15時30分頃にヘリで吊り上げられ、
その後、仲間二人は滑落者のザックを二分して担ぎ、
鷹戻しを登って、途中からのエスケープ道で石門広場には暗くなった16時30分過ぎに下りたそうです。
中之岳、西岳にも行くつもりだった仲間二人ですが、
滑落事故でタイムアウトとなりました。
私も近い内に妙義は表・裏共に行こうと思ってます。
え〜っ！navecatさんも表妙義歩いていたんですね！しかも奥さんも！
私は西穂〜奥穂は歩いていないので比較はできなかったのですが、やっぱり難易度は勝るとも劣らないんですか
でも個人的には、精神的な疲れよりも楽しさの方が圧倒的でした
翌日はマッターホルンを登ってきました
えっ？いや本当にマッターホルンですよ
ただ今、レコを鋭意作成中で〜す
やっぱり怖い？
ただしずっと岩場や鎖場ってわけじゃなくて、普通の道も多いよ
むしろ穂高の稜線の方が、高度感が持続して精神的にキツイかも？
でも難易度の高い箇所はやっぱり緊張するね〜
岩自体はホールド、スタンスも豊富だし、フリクションもよく利くところが多いよ
でもせっかく歩くんなら、中間道じゃ物足りないと思うよ
＞あれ？ケンさんってラーメン苦手じゃなかったけ？
よく憶えてるね
正確には、ある特定のメーカーのものばかり食べてたら飽きちゃって、受け付けなくなっちゃったんだよ
だけど暫く控えてたら、また美味しく食べられるようになったよ
はじめまして！コメントありがとうございます！
そうですか！去年は相馬岳まで行って、今度の日曜はいよいよその先へ！ですか！
確かに相馬岳から先は難易度が上がりますから、慎重に気を付けて行って下さいね
土曜の雨の影響が少ないといいですね。
このレコで、少しでもイメトレできたなら幸いです。
無事に下山してのレコ楽しみにしてますね
hana_solaさんも同じ日に予定していたんですね
今回は残念でしたが途中でエスケープルートもありますし、行けるところまで行ってみるのも良いかもしれません
風は見晴に着いた時にはやや強かったですが、その後はそんなでもなかったです
もちろん煽られるようなこともなかったです。
ふふっ！hana_solaさんも温泉にはかなりのこだわりがあるみたいですから、良い
今回の温泉はネット上でも、かなり評判が良かったんです
やっぱり時間が許すなら、少し遠くても良い
いやいや、無理なんて言わないで
もちろん10年後なんて言わずに、来年にでもぜひ
ただしBさんは比較対象外です。
あの御方は、あらゆる面で常軌を逸していますから
実際街歩きからスタートしたのに、いつの間にか山歩きにエスカレートしてるじゃないですか
それならもっとエスカレートするのが世の常でしょう
millionさんは脚力はありますから、あとは岩場、鎖場の適性と高所恐怖症か否かだけでしょう！
では来年の表妙義縦走のレコ期待してます
もちろん登山口までは歩きですよね？
いえいえ、実際はそんなにサクッとでもないです
noborundaさんも同じ日に予定していたんですか！
紅葉もピークですし、ちょうど良い時期ですからね。
実際、同じ日のレコも多いですね
滑落に関する情報ありがとうございます！
あれからずっと気になっていたんです。
場所はやっぱり鷹戻しでしたか
さすがは最難関の箇所ですね。
それにしても、お仲間の2人は素晴らしく適切な対処をなされましたね
なかなかとっさにできることではないと思います。
滑落された男性も、さぞや心強かったことでしょう！
私も裏は暫く行っていないので、今年中に行ければと思っています
というか、noborundaさんこそ表も裏もサクッとでしょう
ashiriiと言います。
同じ日に、相馬岳まで歩きました。
私は鎖場を下りるのに精一杯だったので、kengamineさんの写真を見て、「私もほっきりまであんな風に歩いていたんだな〜」と思えて嬉しかったです。
私の実力では全縦走は無理ですが、次回はこのレコを参考にして相馬岳から先に行きたいと思います！
noborundaさんのコメントで、滑落者が適切な処置をされていたとわかり、ほっとしました。
みなさん、すごいですね。
ashiriiさん、はじめまして！コメントありがとうございます！
同じ日に歩かれていたんですね！
レコ拝見しましたが、私より1時間ほど後に歩き始めたようですね
そうですね。エスケープルートがありますから別に全縦走にこだわらずに、中之岳神社を起点に鷹戻しの周回は良いプランだと思います
滑落の件で道の駅でもひと騒ぎがあったんですか。
ともかく、滑落された方が軽傷のようで本当に良かったです！
では来年は、ぜひとも相馬岳から先を歩いてみてくださいね
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する