八幡平縦走路〜八瀬森〜大白森〜乳頭 滝ノ上温泉から周回


- GPS
- 16:36
- 距離
- 39.7km
- 登り
- 2,466m
- 下り
- 2,467m
コースタイム
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 6:20
- 山行
- 9:11
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 10:09
天候 | 1日目は好天 好天予報の2日目は午前中ひどい雨に |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
晴天予報ではないものの、数年考えていたチャレンジ山行を実行。事前に考えた一番のポイントは、八瀬森、大白森どちらの小屋もしっかりとした水場がないと思われること。梅雨時なので秋よりはそれなりに水は得られると思いましたが、やはり三ツ石の水場から持っていく必要があるだろう、すなわち荷が重くなることは必定と覚悟。実際に三ツ石水場からは5リットルほどをザックに入れました。
一日目は思いのほか天候が良く、気持ちよく進むことができました。八幡平縦走路から別れてからが本番。だれもいない湿原に人目をはばかることなく感嘆の声を上げます。刈り払いもまずまず行われていました。関東森から先が大変と見聞しましたが、八瀬森小屋まで下り基調でいい感じで進めました。小屋は静かで、水場である幅30cm程の小さな川にも一定の流れがありました。煮沸用には十分使えるようです。クマ除けに「ホーホーッ」と声を掛けると、こだまして返ってきました。ノートには大学山岳部の人、葛根田川遡行の人、ドイツやニュージーからなどの記載が。風もなく穏やかな夜を過ごしました。
2日目は朝から雨。朝のラジオ予報では昼前から晴れるとのこと。雨具上下をつけて出発。曲崎山をはさんだ二つの小屋間7.6km4時間弱が今回の核心部とみていました。展望がない中、クマ除けホイッスルを吹き声を上げながら進みます。ますます激しくなる雨。スリップによる打撲や捻挫のないよう、クマと出会う状況をつくらないよう慎重に。各ピークは平坦地で、ガスもありまったく眺望はなし。覆いかぶさる笹と倒木を乗り越え、ひたすら進みます。大白森小屋に入り、びしょ濡れの体を休めます。その後も、笹も雨もますますひどくなる。「乳頭温泉郷から大白森湿原を見て小屋まで来る人はそこそこいるはず。曲崎山前後の最深部より良い道ではないか」と思っていたのですが、むしろ逆でした。ヒョイと前を見ると空間が開け大白森の大湿原が…。“天空の楽園”という言葉が自然と脳裏に浮かびました。
下降中、東京からというお二人とスライド。久々の人との会話。大白森〜鶴の湯分岐〜蟹場分岐〜田代平が泥濘がひどく、想像以上の熊笹かぶりでした。最深部はもちろんですが、この区間も結構な労力でした。田代平からは雨が止み笛を吹く必要もなくなり、まさに天国。田代や乳頭山はたくさんの人。東京や静岡、大曲高校山岳部の生徒さん等とお話させてもらい元気復活。楽しい最後となりました。
登山道は想像よりもほんの少し良かった感がありました。大白森以降の泥濘は予想よりひどく、長靴と農業用スパッツで大正解。雨具の足元を長靴外に出すことで、激しい雨でも足はあまり濡れませんでした。体力、根性ともに必要ななかなかのルート。「最深部を探ってみたい」という一念で歩いた充実の2日間でした。
コメント
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mametan3さん、初めましてというか、田代平山荘でお話しさせていただきました3人組です🙋♂️
貴重な情報を頂きまして、覚悟を決めて行けたので何とか無事に下りることができました。ありがとうございました🙏
レコ拝見いたしました。
大縦走されていたのですね。年齢的にも同世代ですが、体力、気力、健脚力の凄さに感服いたしました。
見習って頑張りたいと思います😅
コメントありがとうございます。過日は楽しくお話させていただきました。
蟹場分岐まで行かれたのですね。田代湿原を過ぎての急坂と覆いかぶさった笹、泥濘の道だったと思います。笹にはまだ水が付いていて、体を濡らしたのではないでしょうか。お疲れ様でした。
お会いした時はレコにある通り、縦走のヤマ場を終え一息ついているところでした。荷物も体もずぶ濡れで、おにぎりを頬張る姿は乞食のようだったのではないでしょうか。お恥ずかしい限りです。Goeさんも同世代とのことですが、お互いにまだまだチャレンジしていきましょう。また北東北の山にいらしてください。ありがとうございました。
おそらく・・・だと思うのですが、23日の日中に三ツ石山荘でお話させていただいた方かなと思いコメントいたします。私は黄色のライペンザックを背負って、あのあと滝ノ上温泉へ向かい、その後田代平に泊まると申していた者です。
結局こちらはお会いした翌日、秋駒へは行ったものの、その翌日は気力体力ともに八瀬森に向かうだけの余力がなくダラダラと沈殿しておりました。いつか八瀬森方面はリベンジしたいと思っています。やはり話に聞く通りの素敵なところのようですね!ご無事の縦走で何よりです。大変お疲れ様でした。
コメントありがとうございます。三ツ石小屋で貴女のおったまげ計画をお聞きしたものの、頭の中で行動予定を整理することができませんでした。三ツ石に登りながら「さっきの女性は、今日は田代平山荘、明日が秋田駒、そのあと…? 八瀬森はあさってか? よくわかんなくなっちゃった…ハァハァゼェゼェ
味のある渋いコースで、まる一日近く誰にも会いませんでした。再度お越しいただき、ご堪能ください。お疲れ様でした。
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