坂戸山・六万騎山〜朝霧の水田と日の出、雨からの逃避行
- GPS
- 04:06
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 760m
- 下り
- 748m
コースタイム
- 山行
- 4:07
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 4:53
天候 | 晴れのち曇り 多湿 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
気温24℃、湿度80%以上、蒸し暑い。 泥濘の急坂は滑りやすい。六万騎は山頂の東側先からはクモの巣と笹薮。 |
その他周辺情報 | ・中野屋塩沢店で、へぎ蕎麦と舞茸の天ぷらで昼食。 ・湯沢町町営「山の湯」で日帰り温泉。500円。 |
写真
感想
7月の前橋市の日照時間は65時間で、前年比で約50%。7月は台風が一度も発生していないのだ。やっと太平洋高気圧が北上してきたが、関東の梅雨明けは週末になると予想。土曜日は8月1日だ。
前線が微妙に上下するだけでも、雨の降り方全く異なる時期。前模様の関東を抜け出し、新潟へ遠征。一昨年、朝霧がかかった水田地帯で、夜明けから日の出の景色を見た。とても素晴らしかったので、今回も早出して見ることにした。
13日の浅草岳を最後に、まともな登山をしておらず、脚が鈍っていて仕方ない。日帰りフル装備と水4ℓなどで18kgにして、負荷かけて歩くことにした。
前橋を2時過ぎに出発。4連休明けで平日の関越道はさらに交通量が少なかった。沼田から雨となったが、湯沢を過ぎるとやんだ。塩沢石打で下りて、水田地帯をめぐる。予想通り朝霧がかかり美しい景色。ただ、登川周辺は濃霧で見通しが悪く何も見えない。
戻って塩沢石打IC付近で待機。徐々に明るくなる水田地帯。青空も見え始めた。ガスで遅れて坂戸山の北側から日の出。まるで竹取物語のように強烈に林が輝いていた。稲穂には雲の巣が無数にあり、朝日がそれを反射していた。
坂戸山へ向かう。登山口前のハスはまだ開いておらず、下山後に見ることにした。鳥坂神社前にはすでに5台停まっていた。みな長岡ナンバー。低山だが重い荷を背負って出発。
花は少ないだろうと思いつつも、下を見ながら歩いていたら、一本杉から薬師尾根へ行ってしまい戻る。城坂コースの直登時点ですでに汗だく。気温22℃だが蒸し暑い。沢が流れる九十九折れを歩くと、私も汗が流れた。shilokoさんなら顔から滝汗だろう。
ヤマユリの香りに誘われ主水郭から、桃乃木平へ。八海山、中ノ岳から丹後山の稜線が良く見える。坂戸山山頂は634m。誰もいない。群馬側からの滝雲を眺めて薬師尾根へ下山。
ここでやっと人とすれ違う。みなさん蒸し暑いと口々に言っていた。出発時に参道でサルが鳴き声を上げて喧嘩していた。木が折れ参道に散らばっていた。登山口手前の池でハスの花観賞。きれいに咲いていた。カモの巣に卵が6個あったが、見ていないことにして、また藪で覆っておいた。
Tシャツを絞って振りまわして乾かし六万騎山へ移動。大した移動時間ではないが、窓を開けていても汗臭くて、気絶しそうになった。帽子が臭いのだろう。まさに鬼の帽子。
地蔵尊前も4台停まっていた。汗でさらに重く臭くなったザックを背負って出発。地蔵堂は改修工事中だった。地蔵坂に差し掛かると、まさに汗が滴り落ちてくる。やはり荷物が重いと、急坂では速度が落ちる。
山頂には地元の男性二名がいた。少し話をして長峰の分岐に向かう。山頂を少し東へ行っただけなのだが、笹薮と雲の巣で歩きにくい。しかも泥濘で急坂のアップダウンが連続する。戻る気はさらにないので、構わず藪を蹴散らし、汗を垂らしていく。
分岐からの急坂は雲の巣トラップで、まさしくムシになった気分。枝を振り上げて雲の巣を払って行った。作業道に出ると、そのままあぜ道を歩いて駐車場へ。またTシャツを絞って振りまわして乾かし出発。
走り始めて直ぐに雨が降ってきた。昼食は中野屋塩沢店。11時30分開店で客は一人だけだった。へぎ蕎麦二人前と舞茸の天ぷら。「天ぷらは量が多いですよ。半分にもできますよ」と言われたが、笑止千万。「大丈夫、食べられます」と薄ら笑いで返した。
10分くらいですぐに来た。壮大なへぎに乗せられた翡翠色のソバ。厚みがあり、まるで子供の手のような舞茸天。まずはソバは汁に付けず噛まず、冷たく、つるっとしたのど越しを楽しむ。舞茸も何もつけずかぶりつく。アツアツでサクサクとした食感のあと、舞茸の香りが鼻に抜ける。うまい。あとは箸の赴くままに平らげた。2486円贅沢なひと時だった。
国道17号を南下して「駒子の湯」へ行ったが休業。その上の「山の湯」に入る。湯沢町町営で、ローカル感にじみ出る外観。券売機で500円。浴槽は内湯の一つだけ、シャワーはない。洗い場は4人だけ。
私が入ると同時に3人出てきた。平日の正午過ぎなので、貸し切り。少しとろっとした湯はそれほど熱くはない。肌がすべすべになった。水風呂がないので、いちいち桶に汲んでかけるので少し面倒。約40分居た。風呂上がりのコーラを飲みながら帰路へ。
湯沢ICから高速へ。雨が降っていても、谷川主脈が見えていた。群馬に戻ると雨は変わらず降っていたが暑さが増していた。昭和村のレタスは日照不足で撮れる量が少ないと聞いた。
コロナで経済が停滞した今春。移動して観光や食事に金を使うのは、やはり効果があると思う。金は天下の回り物と言うが、いつでも私の前では素通りしてしまう。せめて育成会のクリスマスパーティーのプレゼント交換のように、何でも良いから手元に残って欲しいものだ。
坂戸山&六万騎山ハイク、どうもお疲れ様でした。
坂戸山頂からの中ノ岳を見て、この4月に2回ピークハントした中ノ岳のことを思い出し、懐かしくなりました。
中野屋塩沢店は自分も気に入っていて、自分もよく行きます。
早く梅雨明けし、涼しい標高の高い山か沢遡行がしたいと思っています。
hareharawaiより
こんばんは、harehaeawaiさん。
関東の梅雨明けは8月3日と、自己流で予想しております。ただ東北地方の梅雨明けは、8月8日ころと予想してます、なぜなら非情に不安定な気圧配置が続くからです。北アなど山間部は影響も受けますから、充分注意が必要ですね。
当日は長野や群馬は行く当てもないので、新潟へ行きました。守門岳でも行こうかなと思いましたが、午後から降雨予想なので、負荷トレーニングに切り替えました。正直言うと蕎麦がメインですね。
中野屋塩沢店は、自動車での利便性が良いので寄りますね。へぎ蕎麦ガッツら食います。中ノ岳は避難小屋も見えていておりました。紅葉時期に周回しようかと思っております。
growmonoさん、こんばんわ。今年は全国的に天気が悪いのかと思いきや、トンネルを抜けるとやはり天気は違うものなんですね。梅雨時ならではの青い朝。水鏡がきれいですね。お蕎麦屋さんといい、温泉といい、お気に入りの店にも行けていい気分転換ですね。温泉はちいさい浴槽の隠れ湯が一番、と思っていますが、まさにそんな感じの山の湯。計画的な遠出がしづらい今年の夏、ちいさな旅でもお腹いっぱいになれそうな山旅ですね。
こんにちは、yamaonseさん。
分水峰と吹く風で、天候や風景ががらりと変わります。特に群馬新潟の県境は顕著に現れますね。文豪川端康成のように、うまく表現できない悪筆はもどかしさを感じます。
早朝の南魚沼の水田は、朝霧がかかって素晴らしい景色です。夏の日の出は強烈な日差しを地表に降り注ぎ、まさに苗へ息吹を吹き込んでいるようでした。
中野屋塩沢店はお気に入りで、座る席も大体同じです。魚野川の流れを見つつ、すするへぎソバはうまいです。山の湯は町営ということもあり、ローカル感オーラが半端ないです。水上の三峰の湯はさらに上を行きますからね。ぶらりと訪れた街の片隅は、人々の生活がにじみ出ていました。
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