浅間山(未登)〜凍傷の恐怖と無念の撤退〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,048m
- 下り
- 1,041m
コースタイム
天候 | 11/24 曇り〜晴れ〜快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
[復路]天狗温泉・浅間山荘P=軽井沢=下仁田=富岡IC=練馬=東伏見 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<コース状況・危険ヶ所・周辺情報> ◆浅間山荘〜火山館 ・蛇掘川右岸にある浅間山荘より登り始める。三回橋を渡り左岸に出て左岸通しに高度をあげる。樹林帯の幅広い道で全く不安がない。 ・一の鳥居で道は二手に分かれる。左手が再度右岸にわたり返し、高みをあがる道。右が不動ノ滝経由で登る道。どちらもよく踏まれている。 ・二の鳥居のある尾根上をあがり沢の源頭を二度ほどわたり火山館へ。 ・二の鳥居をすぎるといよいよ凍った山道となる。右下は谷であり、滑らないように行く。火山館の下は凍っているがツボ足で問題がない。 ・火山館は浅間神社の脇に位置している。年間OPEN。管理人が駐在しており、情報収集が可能。中で休憩するのは無料。本来は、自然学習施設という位置づけ。お湯はタダでサービスしてもらえる。 ・「アイゼンがないと無理か?」の質問に、「下山してきた人の情報では、一部凍っていてアイゼンが必要」との回答だった。 ◆火山館〜前掛山・Jバンド分岐 ・火山館を過ぎると疎林〜草原になる。途中で黒斑山方面の草滑りの分岐。指導標あり。このあたりは、すでに1〜2cmの積雪。雪は軟らかくツボ足で問題なし。 ・Jバンド分岐にも指導標あり。ただし踏み跡はわずかで、こちらのコースは今の時期は行く人が少ないと想定。 ◆前掛山・Jバンド分岐〜火口縁 ・すぐ上で森林限界。真っ白な斜面の向こうに浅間山の中央火口丘がそびえている。積雪量は増えて10cm程度になるが、よく踏まれており、ツボ足で問題なし。 ・中央火口丘を蜿蜒と斜上する。風が強くなってくる。ときおり突風が吹きストックで耐風姿勢を取る。 ・広大な斜面には点々と登山者の姿が見え、元気づけられる。 ・途中で、アイゼンを付ける登山者が増えてくる。 ・火口縁に侵入禁止の看板があり右手には2棟のかまぼこ型の避難シェルター。ただし、風が吹いてくる方向に口をあけており防風にはあまり役に立たない。 ◆下山路 ・火口丘の斜面は心配するほどではなく、慎重にツボ足で下った。アイゼンがあればスピードアップできるだろう。 ◆日帰り湯 ・天狗温泉浅間山荘(長野県小諸市野馬取)0267-22-0959 ・駐車料金:500円/台(駐車場50台あり) ・入湯料:500円(駐車料金を払った場合には領収書を見せることで400円/人) ・真っ赤なお湯の温泉。(源泉は温度7度程度の冷泉。沸かし湯で空気中に触れると鉄分が酸化して真っ赤になる) ◆火山館 ・小諸市管理の年中無休の学習施設。管理人が常駐しており中でも無料休憩可。 ・トイレもあり管理人に断り使わせてくれる。キレイ。 ・テラスでのコンロ使用は訊いたところ「OK」。加えて「室内でもいい」。テラスで湯を沸かしていたら、湧いたころに「お湯ならありますよ」。「えっ(それならコンロの事を聞いたときに言ってもらえれば)」「でももう沸いちゃったネ・・・」。お湯サービスがあるならその旨、外にでも掲示したらいい。外でお湯を沸かしていた人たちに「お湯もらえますよ」と伝えたら「あ、そうなんだ。沸かしちゃったよ」。アイゼンなどの装備もサイズがも合えば貸与する用意がされていたようだがこれも申し出次第。 ◆歩数:33000歩 ◆会計:高速(行き2450円、帰り1750円)小計4200円 駐車料金500円、温泉代:800円、食糧:700円 小計2000円 ガソリン代:180kmX2÷16km/lX148円/l=3290円 合計9290円 ◆軽井沢モール ・一大モール。必見の価値あり。ブランド多数。カミさんにNorthFaceのダウンジャケットを買ってもらった(約2万円)。 |
写真
感想
「痛〜い! 指が痛〜い!」
カミさんが叫びだしました。
避難シェルターを風がビュービュー吹きぬけていきます。
シェルターはトンネルのような形をしているんですが、風の方向に口を開けていて、通風口のようになっています。
慌ててカミさんの指を口に含んでいました。
「寒い〜! カラダが震えてきた」
「すぐに降りよう!」
凍傷・・・凍死・・・。
そんな言葉が思い浮かびました。
***
3連休の初日は雨でしたが、今日は午前中曇りで午後は晴れる。
そんな天気予報を聞いて浅間山に向かいました。
季節風は北アルプスや四阿山で湿気を落としてきているだろうから積雪は大したことはないだろう。
風の強さも弱まるだろう。
読みはそんなところでした。
浅間山はこんなに素晴らしいところだとは思っていませんでした。
カモシカ平のカヤト。
湯ノ平の静寂。
蛇堀沢の真っ赤な流れ。
どれも登る者を飽きさせません。
特に下から見上げるアルペン的な第一外輪山の眺望。
ここはカナダ?と思わせる眺望です。
「カナダのキャンモアのスリー・シスターズみたいね」
雪がついた外輪山の側壁は素晴らしくなんどもシャッターを切りました。
***
「すぐに下りよう!」
持参した使い捨てカイロを両の手に入れて、予備の手袋を上から無理やりかぶせ、アザラシのようになった手にストックを握らせて下山にかかりました。
アイゼンは持参しなかったので慎重に下ります。
下からあがってくる登山者はみなアイゼンを装着しています。
滑れば数百mは下に落ちてしまいますが、岩が風で露出しているところや軟雪のところもあり、危険は感じませんでした。
「カイロで手に感覚が戻ってきた・・・」
下りながらカミさんがいいました。
***
相変わらずの素晴らしい景色。
向こうには四阿山が見えますが、頂上付近はすでに真っ白。
つい数か月前には秋の気配が充満していましたが、今はもう冬の装いです。
その向こうには北アルプスの連嶺が勢ぞろい。
思わず寒さを忘れてしまいそうでした。
ゆっくり下っていると後ろから女性の単独行者が追いついていました。
「頂上行かれましたか?」とわれわれ。
「行ってきたけど風がものすごく強くて!」
***
火山館ではストーブにあたってぽかぽかの小春日和を味わって、人心地が付くと
下山しました。
浅間山荘の真っ赤なお湯につかり、先ほどのことを反芻していました。
シェルターからは、前掛山の頂上があって標柱が針のように見えました。
夏道なら30分の距離、今日なら1時間もあればいけそう。
そこを登山者がフラフラしながら進んでいるのか進んでいないのかわからないスピードで登っていた。
あれは真っ直ぐ歩けないほど風が強かったんだなということがわかりました。
浅間山の「風」をしっかり見積もれなかったのが残念でした。
「山は逃げはしない。また来よう!」と心に誓いました。
junjapa様、こんばんわ
山頂付近では本当に強風でしたね
あの強風に当たり続けていると本当に凍傷や低体温症に罹りそうでしたが、奥様は何でも無くて本当に良かったですね。
でも、浅間山の景観は素晴らしいものでした
またいつかリベンジしたいものです。
お疲れさまでした!
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