栩湯・人が通わなくなって久しい秘湯
- GPS
- 06:58
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 704m
- 下り
- 702m
コースタイム
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 7:05
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
主林道は分岐地点まで良好。分岐後の枝林道は両側からの藪がやや迫るものの気になるレベルではない。 林道終点ー栩湯への道までの尾根道(仮称炭焼き道): 踏み跡はやや薄いものの、特に問題になる箇所は無し 栩湯道ー小安温泉分岐(最高地点)まで: やや藪も出現するが、道自体はしっかりしていて問題無し 小安温泉分岐ー栩湯: 栩湯に近づくにつれ、道は狭くなる。進むにつれ道は荒れて来る。藪は段々と深くなる傾向。栩湯直前に至る近辺で漫然としなくなる箇所あり。滑りそうな崖があり、その点は要注意。(慎重に行動すれば問題無いレベル) |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
ヘッドランプ
GPS
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
栩湯(とちゆ)は由緒ある、しかし人が通わなくなって久しい秘湯。
意外にも、その場所は今なお地形図にちゃんと記載されている。
今回、お手軽なハイキングがてらこの栩湯に向かう事とした。
実はこの栩湯、24年振り2度目の訪問なのだ。
前回はオフロードバイクで林道を走り、行けるところまで行き、そこから歩いて栩湯に向かった。
林道は鬱蒼とした林の中を走り、しかしその林道の至る先は目指す栩湯ではなく。強引に先に進み、バイクでは無理な地点からは徒歩。地形図の表記は全く当てにならない。地図には書かれていない道(炭焼きの人が踏んだであろう作業道)が表れ、炭焼き窯の跡をいくつも経ながら主稜線に向かって只管歩き、栩湯への道(以下栩湯道)に合流出来たのだ。
この時、帰りの道は正規ルートを通ってきたのでルートには自信があった。
少々昔の事とはいえ、山奥で鬱蒼とした場所、藪化している事も無く散歩気分で行ける筈。
しかし…。そう簡単では無かった。
出発点は林道前のゲート。前回はこんなゲートは無かった。いや、そもそも以前は新処の部落から林道は続いていたような気がするのだが・・。取付きのルートが変わったのだろうか?(はっきりとは憶えていないのだが)鬱蒼とした林の中を未舗装で幅員の狭い林道が走る…という以前の状況とは全く変わり、広めの舗装された立派な林道に改修されていた。
舗装された林道歩きほど詰まらないものはないが、しょうがない。
現在の地形図を見ると林道の途中から栩湯道が分岐している。ここから栩湯へ向かう道の始まりということになる。なるのだが…。探し方が悪かったのか、それとも藪に埋没してしまったか、それらしい分岐を見つけることは出来なかった。
仕方が無いので林道をそのまま歩く事にする。方向としては間違っていないのでそれ程酷い事にはならないのでは…と期待をしながら。(この時点でお手軽ハイキングではなくなっている)
暫くすると林道の枝道が表れた。直進すると前回の炭焼き窯尾根の道に行ってしまうので枝道に入る。最初のうちはコンクリート舗装だが、程なくして砂利道となる。
暫くあるくと、「小安沢歩道入口」という看板が表れる。どうもこれが入口らしい。
らしいのだが…。そこは緑色の藪。道であった事は解かるが、もう何年も刈払われている様子は無い。どうやら周辺は私の前回の訪問以降、伐採が行われたらしい。お陰で藪の成長が著しく、道跡を辿って行くとトゲトゲのある痛い草の洗礼を受ける。道のど真ん中に若い杉が生えているのは嫌がらせだろうか。
何とか稜線近くまで登ったものの、その先は更に藪が濃くなる。歩道には途中に分岐跡らしき箇所があり、別のルートを辿ってみるが、似たような感じであった。
結局林道に戻り、林道を進む。林道終点は広場になっており、そこには地熱発電の試掘井らしきものがあった。
広場の横を見てみると、比較的薄めの踏み跡があるではないか。しかも、稜線に向かって登って行っている。これを辿れば栩湯道に合流する筈ではないか。早速登ってみる事にする。
登って行くと道の左右には不自然な凹みがある。あ、これは炭焼き窯の跡だ。薄々は感じていたのだが、前回辿った作業道を奇しくも今回も辿る事となった。以前は鬱蒼としは林であったが、今回は伐採によって日当たりはかなり良くなっていた。
作業道を20分程歩くと栩湯道と合流。栩湯道はこの合流点から先は林の中の道となるが、合流地点より前は伐採の影響で藪化が酷い。結果論だが一番最適な道を選んできた事になる。(途中無駄な藪漕ぎしちゃったけれどね)
合流後の栩湯道はそれまでと違って広く歩き易い道となる。しかし、所々やや藪化した箇所があり、道幅も栩湯に近づくにつれ狭くなって行く。栩湯近傍に於いては道は判然としなくなってくる。前回の訪問時にはこのような事は無かった。この四半世紀で道は失われる方向にあるようだ。
栩湯の手前にボッケ(噴気孔)が林の中にあった。以前来た時にはこれは見つけられなかった。その奥にやや大きめの噴気があり傾斜のある草地になっている。そこからまた更に奥に噴気地帯が見える。一番奥の噴気地帯が一番大きいようだ。
栩湯には往時、三棟の宿舎があった。前回の訪問時にも宿舎があったと思われる平場があったのだが、今回はそれを見つけることが出来なかった。土砂崩れによって埋まったか?現地ではそう思ったのだが、下山後ビデオを見直してみると30m程離れた場所に平場っぽいものが写っている。どうやらそこが宿のあった場所らしい。夕闇が迫っていた為、丁寧な探索をする事が出来なかったのが悔やまれる。
元々お気楽ハイキングのつもりでいた。その為出発が13時。今回の敗因(?)はここにあるようだ。
この栩湯、温泉と山が好きな人にはそこそこ知られていると思うのだが、今回訪れてみると、あまり訪問者がいないように思われた。
これを読んでくださった山の温泉好きな皆さん、是非是非栩湯に行ってみてください。
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