向坂山から分水古櫻を訪ねて分水嶺を歩く

2020年08月17日(月) [日帰り]

• GPS: 07:24
• 距離: 13.3km
• 登り: 875m
• 下り: 862m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:38
• 休憩: 0:44
• 合計: 7:22

距離 13.3km 登り 882m 下り 874m

8:35 白岩山登山口
8:55 白岩峠(杉越)
9:29 9:34 向坂山
11:21 天女ヶ岩
12:00 12:30 分水古櫻
13:02 13:03 天女ヶ岩
14:51 14:58 向坂山
15:17 15:18 五ヶ瀬スキー場
15:55 五ヶ瀬川源流
15:57 白岩山登山口
15:57 ゴール地点

三方山の手前にあるという「分水古櫻」までの熊本と宮崎の分水嶺を歩く。なだらかに続くアップダウンの上に巨木と枯木が交錯する林間コース。踏み跡が少ないので尾根を外さないよう慎重に歩くこと。

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

佐世保より西九州自動車道、九州自動車道、九州中部自動車道経由、五ヶ瀬ハイランドスキー場まで3時間40分

コース状況／危険箇所等

コース全般歩き易し。踏み跡が少ないのでテープと地図を確認しながら歩く必要あり。

その他周辺情報

益城郡美里町佐俣の湯（温泉）

写真

霧立越入り口の大看板がお出迎え。

スキー場の横を抜けてゴボウ畑登山口到着。平日でもこの車。

樹木看板がよく整備されている好きなコースだ。

西郷どんも通り抜けたという歴史街道。

木製の看板が新品。

小一時間でとりあえず向坂山とうちゃく。

この日は山頂から遠くに霧島連山が見えた。

思わず歓声が。

この先の稜線が熊本と宮崎の分水嶺。右の雨滴は熊本緑川へ流れ込み、左の雨滴は宮崎耳川へと流れ出る。

芸術的な美しさの枯木が至る所に点在する。がしかしこれはこの中央山地の哀しい現実を物語る。土壌流出と山体崩壊。

さわやか登山1。

歩く人は少ないが、一応テープと看板も設置されてはいる。

鹿の食害にあわずに繁殖する何シダ？

さわやか登山2。

この日ママコナだけが群生していた。

コース中唯一のスポット「天女が岩」を上る。

ここにも枯木の巨匠が展開。

歩くこと3時間半、目的地の「分水古櫻」到着。幹回り4.7mの堂々たるイヌザクラの巨木だ。看板まで設置されてるが一体どれほどの人が気づくのだろうか。

では記念にパシャ。

8/17 12:19

こぶの間にシロドウダンが根を下ろして成育中。なんと懐の広いこと。

周囲にも大木が数多く、悠久の時の流れが漂う。

さて気持ちよく戻ることに。

帰りは奇態を見せる樹木のオンパレード。倒れても又立ち上がる勇木。

曲がっても又上を目指すリング。

おっと危ない、踏ん張り処。

倒木後20年は経過したか、立ち上がった幹が立派。

鹿の食害か、この後枯れなければよいがヒメシャラ。

どういうわけか帰りの登りが長い。

長崎では見ることの無いクロヅル（ニシキギ科）

これも長崎には無いツノハシバミ、

スキー場まで降りてきました。

芝スキーでも。

最後はこの花で締め。数少ない日本語の学名を持つ希少種。

撮影機器：

SOV37 Sony

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 レジャーシート 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ

感想

MISB

ヤマレコメンバーのyamaumihitoさんのレポを見て知り、酷暑の下界を離れて山仲間と歩くことにした。特筆するような箇所は少ないが全コースを通じて気持ちの良い歩行が出来る。林立するブナの大木やモミ、イチイ、カヤ、などの針葉樹が天井の高い空間を形成し、谷から駆け上がる涼風が木立の中を吹き抜ける。炎天下の登山にもかかわらず気分爽快な山旅が出来た。

コメント

山海人

分水古櫻
植生に詳しいＭＩＳＢさんのレポート楽しく拝見しました。
分水古櫻へ足を運ばれこちらも嬉しくなりました。同行出来れば詳しい植生の話しを聞きながら一段と楽しそうに感じそうです。

MISB

Re: 分水古櫻
yamaumihitoさんおはようございます。
行ってきましたよ、分水古櫻。upしていただいていたレポのお陰です。ありがとうございました。
平家山もそうでしたが、中央山地を形成する脊梁は山が深く、大木や巨木の森が実に神秘的です。当日も誰にも会うこと無く3人だけの別世界で、勿体ない気がしました。

＞同行出来れば詳しい植生の話しを聞きながら・・・
そうでしたか、遠慮せずにお声を掛ければ良かったですね。又行くことがあれば一声お掛けします。今後とも楽しいレポを期待してます。