【急斜面をロープ下り実験】日向薬師〜弁天の森キャンプ場〜弁天御髪尾根〜大沢分岐〜P893から急斜面をロープで下りる〜唐沢峠〜不動尻
神奈川県
nishiyuu
その他1人 - GPS
- 08:09
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,112m
- 下り
- 1,183m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
小田急伊勢原駅下車 神奈中バス（伊20）で日向薬師BSまで 【帰り】 神奈中バス七沢病院入口BSから伊勢原駅 小田急伊勢原駅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
日向薬師から日向山までは道が整備されて歩きやすい。 日向山を下りて弁天の森キャンプ場までは一般道。 弁天の森キャンプ場から弁天御髪尾根まではバリエーションルート。 |
写真
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感想
今回は久々に単独ではなく、知り合いのSさんと二人で。
大山の東側を行ってみようと声を掛けられ、行ってきた。
今回の目的はロープの使い方の実験・練習で急斜面を下りるのと
自分の地図読みの練習。
個人的には前回ひえひえだったおにぎりをカイロ＋保温袋で温められるか実験。
【伊勢原駅〜日向薬師〜日向山〜弁天の森キャンプ場】
小田急伊勢原駅でSさんと待ち合わせ。
Sさんは先に到着し、立ち食いそば屋でカツ丼とミニカレーを食べているとのメール。
朝からけっこう食べるね。
合流し、神奈中バスで日向薬師BSまで。
日向薬師BSでいつも通り地下足袋を履く。
ここから少し行くと水場がある。
Sさんはそこでいつも水を汲んでいくそうだ。
自分はマイ水道水があるのでスルー。
日向薬師へ続く道は雰囲気が良く、歩いていてとても気持ちが良い。
距離もそんなにないのであっという間に日向薬師に到着。
現在日向薬師は350年ぶりの大改修中。工事の囲いを眺めつつ左脇に。
先に売店と喫煙所とトイレがある。売店はまだ早いのかやってない。
さらに進むと駐車場がある。その脇の階段から登山道へ続く道へ。
Sさんはおなかに違和感があるようで「う〜ん…」
食べすぎです。
日向山周辺の道は整備されているのでスイスイ行ける。
さすがナイスの森。
日向山山頂を下り舗装道にでる。ここは左に。
しばらく進むと進入禁止のゲートがある。
道なりに行くと弁天の森キャンプ場。
立派なキャンプ場だが、ひと気はない。どうやら閉鎖中のようだ。
【弁天の森キャンプ場〜弁天御髪尾根】
ここから先は林道も登山道もない。地形図を確認し手頃な尾根にとりつく。
急な傾斜。滑りやすい地面。そして落石の危険。
以前Sさんはこのルートを通り、巨岩を落としてしまったそうだ。
なので先行する自分に対して「石は絶対踏むなよ！」と後ろから注意を飛ばす。
石は意外とごろごろと転がっている。
それらを避けるルートを進むのだが、そういう所に限って滑りやすく足にくる。
ふと尾根の先に目線をやると白い動くものが見える。
あれは…犬？白い野犬だろうか？
Sさんはおもむろに地面に転がっている棒切れを拾い、木や石をカンカンと打ち鳴らす。
それでもちらちらと白い動物らしきものは視界の端に入るだが、弁天御髪尾根に辿り着くとそれらしきものの姿はいなかった。
【弁天御髪尾根〜大沢分岐〜P893】
弁天御髪尾根に着くとSさんと地形図を確認。
だいたいP515（日向山の北西に位置するピーク）のちょっと左あたりだろうか。
ここから先は歩きながらSさんからちょこちょこ読図の理解度チェックが入る。
うむ、やはり自分の読図は大したことがない。
明瞭なピークからそれなりの道を進むと現在地があやふやになることがある。
おそらく進んだ距離感、地形の感覚、道の感覚がまだ甘いのだ。
とは言え、そんなに迷う道でもないので見晴広場B、Aを通りすりばち広場へ。
Sさんによると、昔ここは行者さんの修行場だったとか。
少し歩くと東屋があった。ここで小休止。
Sさんがみかんをくれる。うまい。
そうだ、ここで例のおにぎりを食べよう。
おにぎり三連星、塩昆布。冷たい。
残念だ。
朝、アルミの保温袋におにぎりとカイロをつっこんだのだが、カイロほぼ温もりなし。
カイロを少し揉み、袋に戻す。2個目に期待しよう。
しばらく歩くと大沢分岐に到着。ここで西に向かう尾根に合流しP893に向かう。
ここらへんは意外と傾斜がきついところが多かった気がする。
トラロープが張ってある箇所も多し。
ひょっとしたら大沢分岐の手前だったかも知れない。ちょっと記憶があやしいです。
この尾根は、大山山頂の東から出て北に伸びる登山道とぶつかり終了。
その登山道に出るところにロープが張ってある。
そんなところに大山東側山域のマイナーさをなんとなく感じた。
【P893〜ロープで急斜面を下りる〜P893に引き返す】
正確にはP893ではない。先ほど出たところ、東西に走る尾根と南北に走る登山道との合流地点。
北東南の3方向に道がある（トの字の状態）が、道なき西の斜面（＋の字の左）を下りる、らしい。
見た目の傾斜はきついが、何となく下りられそうな気はする。
但し登り返すのはきついだろう。それに下った先のルートが折れ曲がって目で確認できないのも怖い。
Sさんの話しだと、ここをロープを利用して下りて行き、石尊沢に出る計画だそうだ。
まずは10mほど足で斜面を下りる。
こんなところは誰も下りないだろう。枯葉が堆積し非常に滑る。
手頃な木により、ロープを垂らす。長さは30m程度のもの。
今回のSさんのロープの使い方の解説。
�‐紊量擇�ら手頃な下の木にロープを使って下りていく。
��30mの長さのロープなので上の木を支点に下りれる距離は15m（ロープを木に均等に垂らす）。
��次の木に移る時にロープを引っぱって回収。
�い修虜檗▲蹇璽廚離吋弔縫咼法璽詆海魴襪屐�
ロープを回収できるところまで引っぱると先程のロープと同じ状態（30m＝15m×2）のビニール紐が残る。
�イ修離咼法璽詆海鬚錣辰�にして残しておく。
�Δ發慧个衒屬垢箸�は、ビニール紐のケツにロープを結び、引っぱるとロープが木にかかる。
一応書いてみたけど分かりづらいですね。ちなみにビニール紐は次回の山行時に回収する予定だそうだ。
まあ、そんな感じで下に下に下りていく。Sさんが先行し自分が後から。
木から木へ、1本…2本…3本と。
傾斜は徐々にきつく、足元もどんどん滑りやすくなっていく。
Sさん、次の木へ移り先のルートに思いを馳せる。
「う〜ん、この先は厳しいな…」とつぶやきつつロープ回収。
おい。まだ俺残ってんだけど。
まあ良い、自力で行くか。
ダダダっ。斜面を蹴り上げ、何とか次の木に移れた。
しかし次のルートに目を遣ると、確かにこれは厳しい。うっかりロープ回収するわ。
2人で相談し、Sさんが一人で先を見てくることに。
今まではロープを半々に垂らして15mにして下りていたが、今回は先端を木に括り30m一本で下りる。
先は深く落ち込み、右に折れ曲がっている。
ズボっ。途中で枯葉が溜まっている箇所にSさんの身体が沈む。
さらに先に進むとSさんの姿が岩陰に消える。
しばらくするとまた姿を現し、戻ってきた。
「いや〜、行けそうな気はするんだけど。行っちゃうと戻れないしなぁ。まあ、見てきな」
今度は自分がロープをつたい下りる。ズボっ。案の定はまる。
その先を折れ曲がると石尊沢らしき河原が見える。確かに行けそうだ。
但し15m間隔だと無理だ。途中に引っかけられる木がない。
30mなら行けるのだが、何かあったときに戻り返せない。
それに木に結んだロープも回収できないので、そのまま置いていくことになる。
ロープを登り返しSさんと相談。
「今回はロープの長さが足りなかった。諦めて引き返そう」
と言う訳で、近くの尾根に移りP893まで戻る。ちなみにビニール紐は回収しました。
【P893〜唐沢峠〜石尊沢〜唐沢峠】
最初の方に書いたが、地下足袋を履いている。
急斜面を下りるときは一本一本の木を移動するのに時間がかかり、一箇所に留まる時間が多かった。
地面も柔らかく、埋もれる足と地面との接地面積が大きくなり、足の体温を奪う。
地下足袋は足を動かしている分には良いが、止まっていると冷える。
失った体温を取り戻す為にせこせこと歩を進め、唐沢峠の東屋に到着。
ここでロープなどの荷物の整理をする為にザックを下ろす。
自分は隙を見ておにぎり2個目。梅干し。
やはり冷たい。カイロは何をやっているんだ。
荷物をまとめ、石尊沢に向かう。
東屋の先、左側にロープが張ってある。そこをくぐり抜け、下に下りていく。
特に道は険しくないが、ここは石が落ちやすいようだ。
前後に人がいるようなら注意が必要である。
堰堤近くの河原まで来た。
Sさんはバーナーを取り出し、昼飯の用意。
お湯が沸くのを待ちつつ、カップ麺を準備。
10分、20分…。沸かない。
何か火が弱くない？
「やっぱり燃料が少なかったか。予備買ってくれば良かったな」
いやいや。そこは買っておこうよ。お湯用意するからってわざわざカップ麺買ってきたのに。
しょうがないのでおにぎり3個目。具は筑前煮。
冷たい。だめだ、こりゃ。
使い物にならなかったカイロ、投げ捨てたい衝動を抑えズボンのポケットにつっこむ。
何とかお湯が沸いたようだ。カップにお湯を注ぎラーメンを食べる。
気がつけば、もう14時。休憩に1時間も費やしてしまった。
山に囲まれた意外と広いこの河原で、寒空を見上げしみじみと…してる場合ではない。
冬の山は夜の訪れが早い。急がねば。
そそくさと荷物をまとめ、再び唐沢峠に戻る。
【唐沢峠〜不動尻〜七沢温泉方面へ】
後は大した所はないです。一応、道の説明。
唐沢峠から北に少し行くと二股の分岐がある。ここは東へ。
不動尻に向かうこの道は整備され歩きやすく、えんえんと下りが続く。
不動尻あたりは材木置き場や駐車場になっている。林業の拠点になっているのだろうか。
ここで登山道は尽き、舗装された道になる。
舗装道を道なりに行くと山神隧道（Sさんはおばけトンネルと呼んでいた）。
わりと長いトンネルだが照明はなく真っ暗。
人によっては気味の悪さを感じるでしょうが気にせず突っ切りましょう。
またしばらく道なりに行くと車用のゲート（二の足林道ゲート）がある。
ここをちょっと行くと左手に水汲み場あり。Sさん曰く、名水だそうだ。
この先は一般道。広沢寺温泉を過ぎ、七沢温泉の旅館・盛楽苑に着いたところで今回の山行は終了。
空を見上げると、青さはまだ残っていたが陽は山陰に落ちていた。
ちなみに盛楽苑は日帰り入浴（900円）を利用。温泉で汗を流しました。
しかし温泉の脱衣場でズボンのポケットに手をつっこんだ時にホカホカだったのには苦笑いしてしまった。
もう。お前はなんなんだ、カイロの野郎。
【今回の反省点など】
・おにぎりは冬向きではない。次回からサンドウィッチなど別のものを試す。
・大山の東側の山域は面白い。また来よう、ヒルがいない内に。
・読図の技術はまだまだ甘い。引き続き修練せねば。
・ヤマレコの山行記録を書くのに時間がかかる。工夫の余地あり。
以上。
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