大荒れの燕岳、日帰りならず、燕山荘まで 北アの女王の逆鱗に触れる


- GPS
- --:--
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 2,144m
- 下り
- 2,144m
コースタイム
天候 | 宮城ゲート-合戦小屋:雪 合戦小屋-燕山荘:吹雪(燕山荘の稜線沿いは強烈!) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
1月2日深夜0時時点で40台ほど停車していましたが、まだまだ停められそう。 満車になることは無いと思います(多分・・・) |
コース状況/ 危険箇所等 |
中房温泉まで約12キロの車道です。凍結していて滑る。往路、復路ともに1回ずつこけました >< 中房温泉から燕山荘は難所はありませんが、急登です。第3ベンチより上はその日の最初だとラッセルとなる可能性も。(深いところでふとももくらいです) 今年はこれからも毎日雪予報なのでワカンがあってもいいかも。 私はピッケルを使いませんでしたが、9割以上の方が使用されていました。 燕山荘に入るには一度稜線にでなければならない。本日みたいに大荒れの日はかなり厳しい環境となるので顔面、手足の対策を万全に。 |
写真
感想
僕はマゾヒストなんだ。目標を設定して苦しい思いをしていれば楽しい。by 三浦知良
1/2の天気予報を眺めていて、燕岳は猛吹雪。年末から降り続く雪でトレースも消え、ラッセルも予想される。。
奥秩父なら間違いなく晴れて、絶景でしょう。猛吹雪@燕岳<<晴天@奥秩父でしょう。
でも。それでも燕岳にどうしても行きたかったのです、2年前に果たせなかった目標を達成するために。
深夜、宮城ゲートを出発します。雪が降っていますが、雲越しの月明かりのせいか、ヘッデン無しでも歩けるほど明るいです。
今年は雪が多いらしく、ゲートから雪があり、さらには凍っています。転ばないように気をつけて、中房温泉へ。(約12キロの車道歩き、中間地点にトンネルがあるので休憩をとるとよいでしょう。)
中房温泉についても登山者は私一人、昨日からの降雪で、純白の登山道が待っています♪
第3ベンチを過ぎると雪が徐々に深くなり、ラッセルが始まります。深いところでは太ももまで(泣)。
また、ステップもすべて埋まっていますので自分で雪を踏み固めてよじ登らなければいけない箇所もあり、なかなか進みません。
合戦小屋までもうすぐというところで燕山荘からの下山者とすれ違い、ようやくラッセルから開放されます。
お互い声を出して喜びあってしまいました〜。
合戦小屋ではりんごを丸かじり♪(ワイルド^^)。歯茎から血がでず、CMに出れないかな、吹雪の中でりんごにかじりつく山男子。
ここでモンベルの手袋(アウトドライアルパイングローブ)では手が冷たくなってしまったので、ブラックダイヤモンドの手袋に交換。
さすがに値段が倍するだけあってこのあと手が冷えることはありませんでした。
合戦小屋から上は尾根へ直登する冬ルートであり、トレースが無い場合はラッセルでひどい目にあうところです。
今回は燕山荘からの下山者のおかげで助かりました。
ただし、強風にさらされるため要注意です。燕山荘のツアーのグループの方は何名か強風にあおられて転倒していました。
燕山荘までの尾根は広くて、強風にさらされても安心間がありますね。私も一度、耐風姿勢をとれずに、ふらふらっと1mくらいあおられましたが、滑落の心配はありません。
赤旗も頻繁にあり、吹雪いてもルートロスの心配はほとんどないと思われます。
燕山荘直下は急斜面で若干クラストをしていました。ピッケルがなくても安全に通過できるレベルですのが、ここでは強風にあおられないように注意をしたいですね。
強風の中、やっとの思いで燕山荘に到着。ところが、入口が稜線側なんですね。で、風が恐ろしく強い。
入口までいったら、きっともう帰りたくなくなって燕山荘に一泊しちゃうだろうなと思い、
燕山荘にはよらず下山を決意しました。燕山荘に泊まられるかたも距離は短いですが、稜線側を通って、入口なので、凍傷には要注意です。
本日の風は半端なく強く、完全防備でないと一瞬で凍傷でしょう。。。
実は私もこの直前に不注意からゴーグルを濡らして凍らしてしまい(予備はザックにありましたが)、それも山荘への寄り道をあきらめた理由です。
(今日の風で山頂まで行くのは自殺行為と思います。西穂の遭難の救助隊ですら、西穂に行くのを断念した天気でした)
燕山荘付近の写真がほとんど残っていないのは写真をとろうと手袋を外すと凍傷になりそうだったからです。
みなさん、写真とるときはどうされているんですかね?
私は作業用手袋に履き替えたりしていますが、その後、手が冷たくなり困ります。。。
下山後、パンが凍り付いておりましたので、お腹(ベースレイヤーとミドルレイヤーの間)にはさみ、解凍します。
へそで茶を沸かすことはできませんが、パンを溶かすことはできるんですよ〜。
これ、子供のころに知っていたら、間違いなく自由研究にしてたな(笑)そして、親が学校に呼び出されたでしょう(爆)
夕方予定通りに下山です。今回は数々の悪条件(ラッセル、暴風雪など)の中で、燕山荘までピストンができました。
条件がよければ、私の体力でも十分に燕岳までのピストンが可能だと思いました。
それにしても、稜線の風はひどかった。予報を見て覚悟はしていましたが、これが冬山なんですね。
実は今回はこれを体験したかったので、大満足です。
北アの女王、燕岳からは2回連続で手荒い仕打ちをうけましたが、普段女性から受けている仕打ちに比べれば優しいもんです(嘘)(私のまわりの女性は良い方ばかりです)
カズの気持ちにはなれない私は、さすがに次回は天気予報が良いときに行こうかなと思いますが(笑)。
冬山の厳しさを体験した良い山行でした★☆★
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