オコジョが踊る蝶ヶ岳

2020年09月15日(火) 〜 2020年09月16日(水)

• GPS: 09:44
• 距離: 17.3km
• 登り: 1,657m
• 下り: 1,673m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:39
• 休憩: 1:36
• 合計: 7:15

8:25 森の広場 駐車場
8:34 8:41 三股駐車場
8:52 8:54 三股登山口
9:20 9:20 ゴジラみたいな木
10:22 10:23 まめうち平
11:02 11:02 蝶沢
11:46 11:52 第二ベンチ
12:15 12:15 最終ベンチ
12:32 12:37 大滝山分岐
12:39 12:54 蝶ヶ岳
13:03 13:04 蝶ヶ池
13:06 13:59 蝶ヶ岳ヒュッテ
13:59 14:02 蝶ヶ池
14:05 14:05 瞑想の丘
14:27 14:27 蝶ヶ岳・蝶槍間分岐
14:34 14:34 蝶ヶ岳三角点
15:01 15:02 蝶槍
15:06 15:07 蝶ヶ岳三角点
15:14 15:14 蝶ヶ岳・蝶槍間分岐
15:35 15:36 瞑想の丘
15:40 蝶ヶ池

2日目

• 山行: 2:50
• 休憩: 0:20
• 合計: 3:10

6:51 蝶ヶ池
6:58 7:02 蝶ヶ岳
7:04 7:04 蝶ヶ池
7:08 7:08 蝶ヶ岳
7:13 7:13 大滝山分岐
7:23 7:24 最終ベンチ
7:34 7:38 第二ベンチ
8:06 8:07 蝶沢
8:37 8:45 まめうち平
9:19 9:20 ゴジラみたいな木
9:40 9:41 三股登山口
9:52 9:52 三股駐車場
10:01 10:01 森の広場 駐車場
10:01 ゴール地点

天候

晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

三股登山口駐車場利用。
平日だからと侮っていました。初日8:00過ぎの段階では第一駐車場は満車。第二駐車場に停めました。日曜祝日ならどんだけあふれるか、更に紅葉シーズンだったらどうなってしまうのか想像もつかない。北アルプスの人気度を思い知りました。

コース状況／危険箇所等

整備が行き届いた登山道。技術は不要と思われる。黙々と歩けば頂上に着く。ペース配分は当然考えないと疲労はする。階段はしっかりしたものが数多く設置されているので一応つまづかないようには注意。稜線上は基本強風。

その他周辺情報

登山後温泉はほりでーゆ四季の郷。蝶ヶ岳ヒュッテに宿泊すると料金550円が100円引きになる券がいただけます。駐車場も施設も広い。この料金でいいのかと申し訳なく思う。快適でした。
登山後昼ご飯は須砂渡食堂。鶏もつ定食が激しく旨かった。

写真

第二駐車場から林道を歩いてくると登山口。登山届はここで出せます。

大きなつり橋。歩くと揺れる。

水の流れで和みます

おお、これが有名なゴジラみたいな木か！ゴジラってこんなんでしたっけね？？

前半は易しい道が続きます。じりじり登っていく感じ。

出ました階段。頂上に至るまで朽ちてる階段がなくて（正確には朽ちたところは補修が全てしてある）、たいへん歩きやすいです。

初日は辺りがガスでした

ん？何か小さい茶色がこちらを伺っている！

かわいい💕オコジョです。

金具をかじりそう

ここ、登山道ですよ？

こっちに何かいるかねえ

この方、しばらく周りをぴょんぴょこしながらこちらの様子を伺っていました。私たちにとって登山道でも、このヒトにとっては自分の庭なのかもしれない場所なので静かに通り過ぎます。おじゃましました。

最終ベンチをしばらく上がると景色が開けた！

ザ、北アルプスな風景に感激！頂上を忘れて写真撮影。

パノラマ！

槍がいるよ

穂高だよ

登ってくる道の中盤で「今日は槍も穂高もきれいに見えますよ」と通りすがりの方が教えてくれました。ありがとうございます。無事見れた。

そんなわけで蝶ヶ岳頂上！

本日お世話になる蝶ヶ岳ヒュッテ

何はともあれ昼ご飯。ぺこぺこです。蝶ヶ岳ヒュッテでカルボナーラ。ホントはカレーライスにしたかったんだけど、お米炊きあがり待ち中だったので早く仕上がるパスタにしたのでした。でも、これも旨し。手を抜いてない味がしました。

ヒュッテ内相部屋は二段ベッド方式です。今日は上段。最近2階を配されることが多いなあ。

今日の巣。新型コロナに配慮してかなり間隔を広くとった配置になっています。下は畳張りで和みます。およそ4名分を1人で使うくらいのスペースです。こんな状況でもきちんと対策を取って泊まらせていただける。ありがたいです。

外に出ると山の神様ホシガラスが忙しそうに何かをついばんでいた。

まだ明るい時間があるので常念方面に散歩に出ます。

向こうの丘は緑が多いなあ

ちらほらと紅葉が

やや雲は多めだけど晴れて良かった

規模は小さくても紅葉の始まり

蝶槍が見えた

奥には大天井岳も見えてますね

蝶槍に着きました

やっほう

地面が凸凹してる地形を見てるだけなのにわくわくが止まらん。

蝶槍から見た常念岳。いつかそちらにも行きますよー。

上高地方面

稜線が二重だね

安曇野方面はガスガスでした

空青い〜

くっきりとしたブロッケン

小屋に戻りました。氷結でおつかれさん！

疾走感のある雲

常念側も晴れてきました

夕ご飯。こじんまりして見えるんだけど丁度良いボリューム。

落日

雲の頭に夕日が当たって一列に赤くなっている

今日のテント場はこんくらい。いつかテント背負って来るぞ。

夕方の常念岳

夕景

輪郭がくっきりと浮かぶ

明けて9月16日5:16の空。八ヶ岳の稜線がくっきり。まだ街の灯りがちらちら。

遠く富士山が見えます

富士さんこんな感じ

一瞬も同じ色をしていない

その姿はさながら海に浮かぶ孤島のようでも空母のようでもある

常念

パノラマでどうぞ

御嶽山、乗鞍岳の頂上が赤い。

日の出です

毎日太陽は昇ってるのに貴重な瞬間に思えてしまいます

鮮やかなモルゲンロートに感動

穂高連峰

槍ヶ岳

朝ごはん。玉子焼きがとても美味しかった。
ごはんとお味噌汁はおかわり自由。

さあ、見納めです。また必ず来よう。

今度は向こうからこちらを見たいね

焼岳は来年かなぁ

すっきりとした朝の槍ヶ岳

涸沢はもうすぐ紅葉なのだろうなあ

帰ろうっと

登りでは利用しなかった各ベンチ。帰りに写真だけいただきました。

しかし整った階段たちだねえ

ゴゼンタチバナ。お花が少なくなったこの時期に目を引く赤色がきれいでした。

まめうち平でひと区切り

ゴジラの裏の姿。サイに見える。

林道にて。急ぎ足の猿。

車でほりでーゆ四季の郷に来ました。行政の指導があって、とのことで自宅の都道府県名を提出しました。検温もあり。コロナ対策はどこもしっかり。全体にゆったり広い施設で快適でした。

須佐度食堂で昼ごはん。

鶏もつ定食。激うま。鶏もつとビールがあったらエンドレスになりそう。このお店は地元の方も含めて賑わっていました。こういう場所が元気なのって大事。ごちそうさまでした！

北アルプス牧場

牧場といえばソフトクリーム！乳の味はしっかり、後味はさっぱりで旨い！

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック サブザック 行動食 非常食 飲料 地図（地形図） 計画書 ヘッドランプ ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック カメラ

備考

今回久しぶりにコンプレッションタイツを下りにのみ使用。あるとなしでの効果の差は大きく感じられませんでした。

感想

yashihiro

ここのところ蝶ヶ岳を日帰りで登った記録を動画などで見る機会が数回あった。北アルプスなのに日帰りできちゃうなんて魅力的。もしかして一泊すれば常念岳まで行けたりするんじゃなかろうか、という甘い考えで当初は三股登山口起点の蝶ヶ岳常念岳周回を計画しようとしていました。蝶ヶ岳までは無理なく歩けるように感じられたものの、常念から三股に下山するコースに対する感想を見ると「疲れた」「もう行かない」「道に不明瞭な部分がある」などやる気をなくすものばかりが目について。。さらに今年は熊の目撃情報が多いとも。

そういう嫌な予感の時は、楽しておいしい方向に乗り換えるに限る。

というわけで、こんな計画になりました。
蝶ヶ岳ヒュッテで北アルプスの名峰を正面に、安曇野の街を眼下に、日の入り・日の出・満天の星空を満喫。噂の強風テン場を下見。いや、期待以上に有意義でおいしい山旅になりました。小屋の環境も快適でしたがテント泊も魅力的。一点不安要素があるとすると、テン泊装備の方々が登りで結構しんどそうにしていたことでしょうか。

オコジョ出没には驚きましたが、写真の場所と別の地点でも忙し気に走り回るオコジョを目撃したので出会いやすい環境なのかもしれません。おっそろしく可愛かったです。熊じゃなくて良かったよ。

蝶ヶ岳山頂からのあんな景色見たら、常念だって槍ヶ岳だって奥穂だって行ってみたいと思ってしまいます。それらをじっくり味わえて、日帰りにしなくてホント正解でした。