宝川ナルミズ沢 天国のツメまで行きたかったけど今年は偵察溯行
- GPS
- 11:54
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 739m
- 下り
- 713m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 宝川温泉汪泉閣 日帰り入浴9月30日までなら1000円 |
写真
装備
MYアイテム |
---|
感想
憧れの宝川ナルミズ沢です。
山と渓谷2011年9月号の谷川岳特集で「天国のツメ」って紹介されていて、
いいところだなーって覚えていたけど沢登りなんて自分には縁遠いと思っていました。
ところがひょんなことから沢登りを始めたのでいつかは行ってみたいなーって思っていたんだけど、Rock08師匠からシルバーウイークに沢遠征するならナルミズ沢でいいんじゃない?ってお声が掛かったのでチャレンジしてみる事に。
当初の計画では
初日 アプローチして大石沢出合まで遡行
2日目 大石沢出合から稜線まで詰め上げてジャンクションピーク経由で野営地まで戻る
3日目 撤収して下山
こんな2泊3日の計画だったのだが連休前半の天気が悪く、
日曜日は広い範囲でまとまった雨って予報だったので計画変更。
初日 アプローチして大石沢出合まで遡行は変わらず
2日目に遡行、撤収、下山までのタイトな計画になりました。
初日、関越道の大渋滞の影響を受けて到着が遅れる。
11時頃には行動開始したいと思っていたのだが宝川温泉に着いたのが12時半・・。
Rock08師匠がツーリングのライダーから情報収集して林道の奥まで車で行く事に、
林道ゲート前に駐車して行動開始が13時半・・、遅いスタートになってしまった。
登山道入口までは荒れた林道、舗装路と未舗装路が断続的に続き、
崩落個所なんかも有って地形図実線だけど破線の道だなこれは。
登山道の道標から先は一般登山道、
沢からは随分標高を上げて並走、枝沢と尾根をいくつも越えて行く。
危ない箇所にはトラロープが有りましたが階段の類は皆無で結構シビアな登山道でした。
そして気になっていた渡渉点、
増水時は渡渉不可って事でしたが今日は問題無いみたいですね。
問題無く渡渉して小休止、ここまで結構時間が掛かっていたので、
この辺りで野営も検討したけどまずは広河原までは行ってみようと。
渡渉点から広河原までは15分くらい、
ウツボギ沢とナルミズ沢の出合にひらけた河原が有るのだが、
幕営適地は既に他パーティーが設営済み、まあ遅い時間だから仕方ないね。
登山道脇に少しスペースが有ったのでここで野営する事にしました、
Rock08師匠はタープ設営、僕とwata-waさんは薪を集める。
連休前半に多少雨が降ったので湿った木ばかりしか無いけどね。
後はRock08師匠の焚火スキルに期待しましょうww
そして豪華な晩ご飯、
サラダ
アヒージョ
塩豚のトンテキ
Rock08師匠の本気を垣間見ました、
量も師匠基準だったので食べきれなかったけどww
焚火を囲んで語らいのひととき、
wata-waさんは早めに就寝、僕と師匠で色んな話しをして夜も更けていく。
10時半頃に就寝、ニーモホーネットのインナーテントのみで蚊帳代わりにしました。
ぐっすり寝ていたら雨が降ってきた、えー!?
しばらく粘っていたけど雨量が増えてきたのでタープに待避します。
野営場所があまり良くないのでタープも大きく張れなかったから、
足を曲げてザックに寄りかかる感じでもう一眠りしました。
4時にアラーム鳴ったんだけど二度寝、雨で起こされたのでもう少し寝たいですw
4時半に起床、目覚めのコーヒーなど沸かして朝食の準備します。
雨は止んだみたいだけど周辺はガスっています、遡行はどうかなー?
明るくならないと何とも言えないな。
Rock08師匠がパスタを茹ででくれたので頂きました、
明るくなってきたので撤収と遡行準備をします。
ドームシェルターに荷物をデポして遡行開始が6時半でした。
夜が明けたばかりの沢はやっぱり水が冷たいです、
濡れたつま先が痺れるくらい、徐々に慣れていきます。
7m滝手前で左岸のヘツリがチョイ難しい、師匠に手を借ります。
7m滝は登攀は厳しそう、トポでは左岸に巻道って書いてあるんだけど何処だろう?
行けそうな右岸から高巻き、師匠が登ってロープ出してくれたので、
僕はアッセンダー確保で追従、アッセンダー初めて使ったけど便利だわー。
ラストはwata-waさん、師匠はエイト環でビレイして無事に高巻きできました。
7m滝以降はそんなに難しい所もなく、とにかく綺麗な癒し沢でした。
少しだけ難儀した所で難しかったと師匠に話したら、
濡れるのを避けなければ簡単だよと諭されてそれもそうかと考え直しました。
突破力が劣るんだからせめて勢いだけはつけないと
みんなの足を引っ張るだけだなーと吹っ切れたので、
そこから先は積極的に水に浸かって正面突破でリードしていきます。
ああなるほど、水は冷たいけど慣れてくればそれほどでもないし、
ジャブジャブ浸かって進めば登攀力無くてもそこそこ進めるぞ。
大石沢出合まで到着、師匠の体調がイマイチっぽいので休憩と協議。
ここまでかなり時間も掛かっているのでツメは無理かな、
ここで引き返す提案もしたけどまだもう少し進もうって結論出たのでもう少し遡行しましょう。
日が高くなってきて、青空も覗いてきたのでナルミズ沢の明るさが引き立つね、
白っぽい岩が多いので水の透明度が半端ない感じ、
釜や淵はエメラルドグリーン、ツメまで行かなくても天国かも。
出合から少し進んだところ、標高1,300m地点で遡行終了、今回は敗退です。
まあ2泊の予定が天候不順で1泊に短縮されたんだから仕方ないかなー、
次回に向けての偵察って事にしておきましょうか。
偵察なので大石沢出合付近の野営候補地を探しながら沢を下って行きます、
沢を下るのってそう言えば初めてで新鮮な感じ。
wata-waさんからウォータースライダーやらない?って誘われたので、
もちろんやってみました!
ザッブーン!
ウッハー!
チョー楽しい!!笑笑
エメラルドグリーンの釜に滑り落ちるスライダー、
なにこれ楽しすぎる、もっと早くやっておけばよかった(笑)
高巻きした7m滝は懸垂で降りてRock08師匠はクライムダウン、
滝の先は左岸をへつって登ってきたけど帰りは泳ぎで突破、これも楽しい。
そして広河原に到着、楽しかったナルミズ沢、また来ますよ。
デポ回収して帰り支度、
渡渉点で転倒してトレッキングポール破損、ありゃやっちまった。
ここから先はシングルストックで進みますかね。
そして辿り着いた登山口、ここから先は一応林道なのでまあ一安心、
黙々と歩いてようやくゲートまで戻ってきました。
帰りに宝川温泉汪泉閣で日帰り入浴、
日帰り入浴の内湯は狭いけど硫黄の匂いがしてなかなかいいお湯でした。
時間も遅かったので露天風呂は一番手前の摩訶の湯だけ入りました、
宝川の流れを眺めながらのんびりと温まっていい気分で家路につきました。
ここから備忘録
レイヤリング
上半身は
ファイントラックL1半袖
ファイントラックラピッドラッシュジップネック
防寒にレインウェア持ってきたけど出番なし
前回の水根沢で試したコールマンのライフジャケットは足上げの邪魔になって
歩き難かったのでちょっと別のジャケットを探してみました。
ヤフオク!で見つけたLifterってメーカーのライフジャケットが良さそうだったので
2,000円で落札、これが凄く良かった。
前後の身頃をつなぐベルトの長さなど各部の調整が出来るので、
足上げの邪魔にならないように高い位置で着られるのが良い。
更に裏面のジッパーを開けると内部の浮力体が取り出せる造り。
浮力体も薄いシート状で10枚重なっているので、
このシートの枚数を減らせば浮力も減るけど着用感も軽快になるのです。
今回は足上げの邪魔にならないように前身頃から4枚抜いて6枚で遡行、
全く邪魔にならずに歩けたので大満足です。
下半身
モンベルジオラインのアンダーウェア
モンベルライトネオプレンのタイツ
モンベルライトネオプレンのソックス
足拵え
シューズはキャラバンKR_3XF
同じくキャラバンの沢用スパッツ
テルモスにホットコーヒー500ml、
途中で遡行終了したのでかなり余った。
開けた沢で陽が当たればそんなに寒さは感じなかった。
シュラフはポリゴンネスト4×3をチョイス、ちょうど良かった。
スリーピングマットはプロライトプラスを持って行ったけど、
タープで焚火だと火の粉が飛ぶ可能性も有るから
Zライトの方が適しているかな。
時期的に鬱陶しい虫が少なかったので、
蚊帳が無くても安眠出来そうに思った。
やっぱり僕らの体力では2泊しないと厳しいかなー、
次回はもっと早く行動開始して良い野営地の確保からですね。
歩き成分が多い山はどうしても皆さんに迷惑かけがちです。
今回も大分アプローチ、デプローチ、遡行と
ブレーキ役になってしまいました。
特に今回は渡渉点から先の下山が非常にきつかったです。
詰め上げた場合朝日岳に向かうのもそこからテン場まで戻るのも
かなりきついのではなかろうかと想像します。
基礎体力をつけて再チャレンジしてみたいと思います。
苦手な食担をしてみましたが、張り切りすぎでした。
食材費、量ともにもう少しダウンサイジングが必要。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する