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記録ID: 2604057
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沢登り
東海

川浦渓谷銚子滝

2020年09月27日(日) [日帰り]
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天候 曇り時々時雨
過去天気図(気象庁) 2020年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
岐阜市内から川浦渓谷車止めまで60キロ1時間20分。
コース状況/
危険箇所等
 カテゴリーを沢登りとしたが、渡渉は2か所のみ。コースの大半は舗装された林道を歩くから、滝見物だけなら危険個所等とくに無し。
 但し、銚子滝があまりにも素晴らしかったので、ついつい落ち口まで登ってみたくなって、滝左岸を50メートルぐらい巻いてみた。当初は予定になかった行動だが、念のためにロープと8リングを準備していたから決行した。登りは残置ロープと木の根っ子を掴めたが、アップザイレンは自前のものを使った。50メートルの単独懸垂は命がけで、30メートルのロープだから2ピッチでお釜に降りたが、他人にはあまり薦められない。
 なお、車止めからは一応「関係者以外進入禁止」となっているが、沢を歩くとなると半日以上の行程だから、その表示を見なかったことにして、林道を1時間歩いた。地理院地図ではところどころ道路が寸断されているが、吊り橋が落ちている一か所を除いて、銚子滝までは問題なく普通の登山靴で歩けるだらう。
美濃平家への登山口。きょうは誰も登っていないようだ。このモミジが真っ赤に色ずいた頃にまた登ってみたいものだ。
2020年09月27日 09:33撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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美濃平家への登山口。きょうは誰も登っていないようだ。このモミジが真っ赤に色ずいた頃にまた登ってみたいものだ。
車止め。駐車中の車は登山者のもので、下山中の5人グループに銚子滝直下で出くわした。沢の又と大平の分岐付近でテントを張って、その帰りだったそうだ。
2020年09月27日 09:45撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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車止め。駐車中の車は登山者のもので、下山中の5人グループに銚子滝直下で出くわした。沢の又と大平の分岐付近でテントを張って、その帰りだったそうだ。
2020年09月27日 09:52撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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川浦の淵はどこでもエメラルドグリーン。
2020年09月27日 09:56撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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川浦の淵はどこでもエメラルドグリーン。
何の花かな?
2020年09月27日 10:00撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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何の花かな?
ドウの天井から落ちている小ツゲ谷。
2020年09月27日 10:08撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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ドウの天井から落ちている小ツゲ谷。
黄色い襟巻はヤマカガシ。木の棒きれで道の脇に寄ってもらったが、うっかり踏んずけていたら、ただごとではなかった。マムシ以上の猛毒を持っているそうだから。
2020年09月27日 10:10撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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黄色い襟巻はヤマカガシ。木の棒きれで道の脇に寄ってもらったが、うっかり踏んずけていたら、ただごとではなかった。マムシ以上の猛毒を持っているそうだから。
内バミ洞への橋。この先は草茫々の藪になっている。
岐阜大学の学長だった今西錦司がここから美濃平家へ登った時、途中のビバーク地点で焚火を囲みながら、同行の者や学生達に、一杯機嫌でアマゴとイワナの「棲み分け論」を講義したそうだ。
2020年09月27日 10:25撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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9/27 10:25
内バミ洞への橋。この先は草茫々の藪になっている。
岐阜大学の学長だった今西錦司がここから美濃平家へ登った時、途中のビバーク地点で焚火を囲みながら、同行の者や学生達に、一杯機嫌でアマゴとイワナの「棲み分け論」を講義したそうだ。
銚子滝トンネル。300メートルだが、真っ暗。ヘッデンを装着して通過。
2020年09月27日 10:25撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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9/27 10:25
銚子滝トンネル。300メートルだが、真っ暗。ヘッデンを装着して通過。
トンネルの中。自分の足音だけ反響しているのは薄気味悪いものだ。
2020年09月27日 10:35撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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トンネルの中。自分の足音だけ反響しているのは薄気味悪いものだ。
300メートルだから数分だったのだらうが、1時間以上歩いていたような気がした。怖いものは時間の経つのも遅いやうだ。
2020年09月27日 10:37撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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9/27 10:37
300メートルだから数分だったのだらうが、1時間以上歩いていたような気がした。怖いものは時間の経つのも遅いやうだ。
トンネル出口に遊歩道案内板があった。銚子滝まで30分とあるが、吊り橋が落ちていたり、倒木が道を塞いでいたりで実際は1時間ぐらい掛かるだらう。多少のやぶ漕ぎもある。
2020年09月27日 10:38撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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トンネル出口に遊歩道案内板があった。銚子滝まで30分とあるが、吊り橋が落ちていたり、倒木が道を塞いでいたりで実際は1時間ぐらい掛かるだらう。多少のやぶ漕ぎもある。
Toiletteの文字さえなかったら、どこかのホテルのロビーかと間違えそうだ。恐らく、これほど立派で綺麗なトイレは岐阜中捜したとしても、そうそうないだらう。鍵が掛かっていて使用禁止だが、心配には及ばない。花摘み、キジ打ちどころか、周りすべてが水洗仕様になっている。
それにしても、深山のさらに奥の奥の、めったに人が来ないだらう場所に、ポツンと一軒家(超豪華便所)が。。
2020年09月27日 10:38撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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Toiletteの文字さえなかったら、どこかのホテルのロビーかと間違えそうだ。恐らく、これほど立派で綺麗なトイレは岐阜中捜したとしても、そうそうないだらう。鍵が掛かっていて使用禁止だが、心配には及ばない。花摘み、キジ打ちどころか、周りすべてが水洗仕様になっている。
それにしても、深山のさらに奥の奥の、めったに人が来ないだらう場所に、ポツンと一軒家(超豪華便所)が。。
日河原洞は根尾明神から落ちてきている。ここから山道。
2020年09月27日 10:39撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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9/27 10:39
日河原洞は根尾明神から落ちてきている。ここから山道。
これが、その遊歩道。かすかな踏み跡があり、迷うことはない。
2020年09月27日 10:39撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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9/27 10:39
これが、その遊歩道。かすかな踏み跡があり、迷うことはない。
沢沿いのブナ林。
2020年09月27日 10:41撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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沢沿いのブナ林。
2020年09月27日 10:42撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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一の滝。ただのチョックストーン。
2020年09月27日 10:46撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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9/27 10:46
一の滝。ただのチョックストーン。
ここまでがアマゴ域だらうか。魚影は見えない。
2020年09月27日 10:50撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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9/27 10:50
ここまでがアマゴ域だらうか。魚影は見えない。
遊歩道に設けられた鎖。
2020年09月27日 10:50撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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遊歩道に設けられた鎖。
ニの滝。10メートルぐらい。
2020年09月27日 10:51撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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9/27 10:51
ニの滝。10メートルぐらい。
芸術的な割れ方。
2020年09月27日 10:55撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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9/27 10:55
芸術的な割れ方。
ここに架かっていた吊り橋が落ちていて、膝上までの深さの沢を歩く。水量が多く、水流もハンパではないが、踏ん張って渡る。
2020年09月27日 10:55撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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ここに架かっていた吊り橋が落ちていて、膝上までの深さの沢を歩く。水量が多く、水流もハンパではないが、踏ん張って渡る。
爆音、水しぶきとともに姿を現した銚子滝。
2020年09月27日 11:14撮影 by  F-41A, FUJITSU
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9/27 11:14
爆音、水しぶきとともに姿を現した銚子滝。
横綱の名に恥じないド迫力。養老の滝が「日本の滝百選」に名を連ねているが、この瀑布の前では十両クラスだらうか。
 画像手前に腐りかけた麻ロープとトラロープが残されているが、この滝を登ろうとする登山者はそんなロープは使わないし、残しはしない。釣り師のものだとしたら、相当気合の入った人物だったのだらう。
2020年09月27日 11:15撮影 by  F-41A, FUJITSU
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横綱の名に恥じないド迫力。養老の滝が「日本の滝百選」に名を連ねているが、この瀑布の前では十両クラスだらうか。
 画像手前に腐りかけた麻ロープとトラロープが残されているが、この滝を登ろうとする登山者はそんなロープは使わないし、残しはしない。釣り師のものだとしたら、相当気合の入った人物だったのだらう。
銚子滝の右を50メートル高巻いて、その上の滝を臨む。これもかなり上位にランクさせたいところだ。
ここから銚子の落ち口まで懸垂するには、きょうの装備と気力では「無理!」。ここまでとする。
頼りない根っ子の上で踏ん張った足が震えている。

*「百山百渓」の銚子滝の写真にこの滝も紹介されている。
2020年09月27日 11:30撮影 by  F-41A, FUJITSU
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銚子滝の右を50メートル高巻いて、その上の滝を臨む。これもかなり上位にランクさせたいところだ。
ここから銚子の落ち口まで懸垂するには、きょうの装備と気力では「無理!」。ここまでとする。
頼りない根っ子の上で踏ん張った足が震えている。

*「百山百渓」の銚子滝の写真にこの滝も紹介されている。
山之神神社に無事下山のお参り。
2020年09月27日 13:41撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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山之神神社に無事下山のお参り。
撮影機器:

感想

 先月のヤマレコ日記に、まーすけが選ぶ「奥美濃瀑布番付表」を作ってみたのだが、川浦銚子滝のものだけ画像が見つからなかった。最高位東の横綱のものが無いのは如何にも間が抜けている。
 銚子をよじ登って、大平洞から左門へ登ったのは25年も前のことで、確かカメラをもって行ったはずなのだが、写真いちまい残っていない。当時は記録をどこかに残しておこうという気など、さらさら無くて、そのフィルムを現像したかどうかさえ定かではない。記憶に残った山だったかどうかだけが、重要だったのだろう。
 川浦銚子はどうだったかと云うと、奥美濃で数百本は見て来た滝のなかで、最高位に挙げたぐらいだから、つまらなかった訳がない。25年経った今でも、初めてお釜の淵に立って見上げた時の感動は鮮明に記憶している。圧倒的な水量と高さ、堂々とした姿形は正に横綱だった。
 そしてきょう、再びお釜の淵に立ったが、感動が色褪せることはなかった。40代で見たものと、還暦をすぎてからの感動がまったく同じだったことに、嬉しくなってしまった。番付けは間違っていなかったのだ。

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