蓑毛から大人気の丹沢大山−弘法山へ
- GPS
- 06:30
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,346m
- 下り
- 1,552m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 6:43
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
▽復路:秦野駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★ヤマレコさんへ改善要請★(10/6修正) トップページ左下「登録メニュー」の「山行計画を書く(らくルート)」で計画を作ると、柏木林道とイタツミ尾根の標準タイムが異様に長く出ます。速度の倍率1.0で蓑毛〜ヤビツ峠2.9kmが133分、ヤビツ峠〜25丁目(表参道合流)1.8kmが100分。昭文社山と高原地図に基づく「山プラ」による山行計画では同75分と55分です。後者の方が歩いた実態に近く、ヤマレコさんに改善をお願いしました。当面この区間の計画作成では、手動で所要時間を修正しないと大幅にタイムを誤ります。皆さんご注意ください。 ところで、一見よく似た制作画面の山プラとらくルートについて、これまで私は同じシステムの一部だと混同しており、所要時間のデータはどちらも山と高原地図に基づくと思っていました。ヤマレコさんによると、らくルートはヤマレコ独自のデータに基づく所要時間を採用しているそうで、通常、山プラよりやや余裕を持たせたタイムになるとのことです。 ・大山南稜(南尾根)は指導標も増えて分かりやすくなりました。不動越手前の下り坂と高取山の先、聖峰分岐の先の下り坂はスリップ注意。また、後者の坂を下った先、左に指導標が立つ尾根は直進せず、鋭角に左折です。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
コンパス
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
緊急保温シート
着替え
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
GPS
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感想
朝8時、秦野駅前。24分発ヤビツ峠行きには既に40人くらいが並んでいた。相変わらずの人気ぶりだ。一方、5分発の蓑毛行きバスは7,8人を乗せただけで出発した。
ヤビツ行きがすぐ後に出るのに蓑毛行きに乗るのは地元民か、蓑毛越経由で大山に登る人くらい。当方のように柏木林道でヤビツ峠経由大山に登る物好きが少ないのは当たり前だ。ただ、今日は大山南稜を弘法山まで下るので、イタツミ尾根だけでは登りが少な過ぎると思ったのと、緩くて歩きやすいこのルートを楽しみたかったからだ。
空は白っぽい薄曇りで、稜線はもくもくした量感のある雲に覆われている。このところの涼しさと異なり、いささか湿気のある残暑の気候だ。
蓑毛から舗装路の登りを詰めて沢を渡り、少し登るとまっすぐ伸びるガードレール?沿いの道の途中で右に登る道が分かれる。急坂だ、と思うのも一瞬で5mで左に曲がると再び緩やかな坂に戻る。何度かジグザグを繰り返しつつも植林帯の緩勾配の基調は変わらず、やがて左上に峠上の空が覗くとヤビツ峠バス停への道を分ける。階段を少し登ればバス停からイタツミ尾根に直接つながる道と合流・・・のはずが、柵ができていた。何か施設を作るという話を聞いたことがある。
ベンチの広場を過ぎ、すぐにイタツミ尾根最初の登りが始まった。峠の標高761mから計算して100mほど登ると勾配が緩む。山慣れない方は一休みしている。再び登り坂となって小ピークを軽く下ると、ささやかな「鎖場」から急登が始まる。標高950mで再び平坦となり、息を整えてさらに100m余り標高を稼ぐと、やがて木道が現れる。ここまでくれば表参道合流の25丁目は近い。徐々に勾配が緩み、パッと左の視界が開けた。
本来なら表尾根越しに富士山がバッチリ見える見晴らしなのだが、今日は一番手前の二ノ塔、三ノ塔すら雲の中。学生らしい集団が休んでいるのを横目に、表参道に合流した。
岩のごつごつした険しい急坂に老若男女が挑んでいる。コロナ前に戻ったかのような人出だ。山頂の鳥居をくぐった先でハイカーがスマホを構えていたので、見てみると、二頭の雌シカが登山道わきでお食事中だった。1mくらいまで近づいても逃げない。山を裸にし、蛭をまき散らす張本人の害獣なのだが、面と向かえば「かわいい」存在であることには抗えない。
無風で寒さもない山頂はベンチがすべて埋まるほどの賑わいぶり。登山道の人の多さといい、屋外とはいえ言わば「密」の状態に近い。汗を拭き、トイレに寄って早々に退散することにした。頂上がガスに包まれているわけではないが、下界は雲に遮られてほとんど眺望も利かず、あえて長居する理由もない。
行列する登山道にも長居はご免なので、すみっこを通って駆け下りた。南稜と表参道が分岐する標高1000m弱の16丁目まで20分。ようやく雑踏に別れを告げてまず蓑毛越方面へ急降下する。初めは下社から西の峠経由で来たらしい若者らとすれ違ったが、そこを過ぎればぱったりと人影が薄れ、たまにランナーが通るくらいになった。ここにも真新しい木道ができている。
緩い尾根が傾斜を増して蓑毛への短絡路を分け、ちょっと腿がきつくなったころにベンチが見えて蓑毛越着。ここで昼食とする。ほかにもランナー含め2,3人が休憩していった。すでに標高700mを切り、下りでも汗が出る気温だ。
浅間山を巻いた南側から林道風の道となり、立派な電波施設わきを通って坦々と下る。登り返した所が千畳敷山だそうで、その先の送電鉄塔下から建設中の第2東名が見えた。滑りやすい赤土の急坂を下れば不動越。高取山へは100mほどの登り返しとなる。一気に登った後、長い尾根を伝って再度40mほど登ると頂上に着く。
聖峰方面から来たという女性2人と言葉を交わして一休み。千葉県からよく来ると話すと「遠いのに」と驚いていた。確かに地元神奈川に住む人はうらやましい。
さて、まだ弘法山は遠い。聖峰への道を左に分けたらロープ場を急降下し、直進しそうな尾根を指導標に従い左折。前に見えるのが次の念仏山であってほしいが、これは二つ手前の454mピークだ。頂上を左に見て巻いて、右手の鹿柵に沿って登り返すピークも頂上直前で左に巻く。再び急降下し、登り返した所がようやく念仏山となる。高齢者主体のグループを中心に狭い山頂は十数人でごった返していた。
奥の地蔵のそばで汗を拭き、早々に進発。予定より30分近く早いが、今日の弘法山訪問の理由が今度ハイキングに来る会社の歩く会のコース下見なので、時間があるに越したことはない。送電鉄塔を潜り、国道246号の上を通れば間もなくホテル街が見え、ちょっと怪しい雰囲気の善波峠。左にその手のホテルを見ながら少し行くと、弘法山のハイキング道に合流した。
軽装のハイカーとすれ違いながら右へひと登りして少し下ると、自販機と車道が見えた。車道ではなく左上へ山道を登り返すと弘法山山頂だ。井戸やら新しいお堂やらを観察し、舗装された緩い階段を下って権現山方面へ。車道も近く、すれ違うのはハイカーというより観光客だ。
下見は切り上げ、女坂、男坂という案内に従って山を下り、名水はだの冨士見の湯を目指す。オープンちょうど3周年ということでくじ引きがあり、「9等」を引き当てた。ごみ焼却場の余熱利用の施設らしいが、焼却場ともども新しくて大変きれいだった。
いい湯に浸かって外に出て、さて最大の難点を思い出した。駅までの距離が約2キロ。秋だから大丈夫と思ったのだが、この残暑では、また一汗かくことになってしまう。グーグル地図の経路案内に従ったら妙な裏道を通ることになったが、川沿いで教材田なのか、刈りたての稲が昔のようにハサ掛けされているのを目にした。あぜ道には真っ赤なヒガンバナ。季節を感じて、ちょっとだけ得をした気分になった。
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