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Yamareco

記録ID: 262876
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

奥多摩縦走(日原〜稲村岩尾根〜鷹ノ巣山〜石尾根〜奥多摩駅)

2013年01月20日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
06:44
距離
14.7km
登り
1,410m
下り
1,652m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

9:15中日原登山口 10:20稲村岩分岐 11:40ヒルメシクイノタワ
12:20鷹ノ巣山山頂(15分の小休止)
12:35鷹ノ巣山から石尾根経由で下山開始
14:30六石山山頂下分岐 15:30奥多摩林道登山口
16:23ホリデー快速奥多摩号に無事乗車
天候 基本どぴーかん!!
稲村岩尾根の開けた稜線ではかなりの強風で、体感温度はマイナスでした。
石尾根は風も無く穏やかです。
過去天気図(気象庁) 2013年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
予想通りというか期待通りというか、、奥多摩でまさかの雪山山行を満喫してきました。
アイゼンは日原の登山口で装着して、奥多摩の林道登山口まで着けっ放し。唯一雪の無いのは奥多摩登山口から50mくらいです。
日原登山口から橋までの下りは凍結していて要注意です。躊躇無くアイゼンを着けたほうがいいでしょう。
稲村岩ふもとから尾根分岐までは基本トレースが付いていますが、そもそも道がやせているので、谷に滑落しないように気を付けてください。
稜線に出ると雪の量もさらに多くなります。ただ基本トレースは付いていますが、昨日までに登山者の数はそうは多くないようで、ところどころラッセル気味の歩行になります。稜線沿いは少ない場所で積雪30cmほど、多い場所で70cm程度です。
ヒルメシクイノタワ辺りが北側では一番積雪があり1m以上。南側(左側)には雪屁が出来つつありますので、かならず標識近辺を歩いて下さい。
山頂までの最後の取付きがいちばんキツイですね。半分心が折れそうでした。雪の量も多く、ホールドできる所が雪で隠れてなかなか進めませんでした。ここでは唯一ピッケルが欲しくなりました。
山頂も完全に雪で覆われています。昨日は4,5名程の方がランチをしていました。自分は電車の時間が気になっていたので、おにぎり1個で小休止。その後は石尾根を下りました。
石尾根は南側で日当りが良く、逆に所々で雪がシャーベット状のシャリシャリ状態。ここでは下りも上りもアイゼンは効きません。滑りながらバランス良く降りるしかない状態ですね。
南側を巻いている道は快適ですが、六ツ石山や絹笠分岐の北側巻道へ入ると一気に雪の量が増えます。特に絹笠:三ノ木戸分岐を過ぎた北側巻道にはトレースが殆ど無い場所も多く、腰近くまでのもがきラッセルで進みました。ただ、左側を踏み抜くとそのまま谷に滑落しますので、ここは一番疲れてかつ神経を使いました。
その後も雪道ですが、奥多摩林道の登山口までは危険箇所はありません。
先週は同じコースを4本爪の軽アイゼンで登りましたが、昨日は軽アイゼンでは厳しいでしょう。自分は10本爪のアイゼンでしたが、つま先側にも爪が無いと下りでは間違い無く転倒するかと思います。それと、雪が深いのでストックもあまり役には立たなかった気がします。それよりは、きちんとバランス良く雪道を登れる脚の筋力と、いざという時の為のピッケルがこの積雪での雪山には必要だと痛感しました。
東日原バス停を降りると、、、雪国でした。
東日原バス停を降りると、、、雪国でした。
稲村岩も真っ白です。
稲村岩も真っ白です。
もしやと思い、登山口の階段をそろそろ下ってその先を偵察すると、、真っ白でした。なのでここでアイゼン装着。登山口からのアイゼン歩行は自分も初めての経験。
もしやと思い、登山口の階段をそろそろ下ってその先を偵察すると、、真っ白でした。なのでここでアイゼン装着。登山口からのアイゼン歩行は自分も初めての経験。
稲村岩のふもと。じつはここで熊らしき動物の大きな足跡を見つけ、なるべく前後の人と距離を開けずに上ろうと思いました。
ですが、ここの沢伝いは雪と大岩によって荘厳な雰囲気でしたね。
稲村岩のふもと。じつはここで熊らしき動物の大きな足跡を見つけ、なるべく前後の人と距離を開けずに上ろうと思いました。
ですが、ここの沢伝いは雪と大岩によって荘厳な雰囲気でしたね。
分岐までの急登をトラバースします。道がやせているので滑落注意です。トレースはしっかり付いています。
分岐までの急登をトラバースします。道がやせているので滑落注意です。トレースはしっかり付いています。
稜線に出ると雪の量がさらに。最初に上った方の苦労に頭が下がります。。
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稜線に出ると雪の量がさらに。最初に上った方の苦労に頭が下がります。。
気持ちの良い稜線です。
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気持ちの良い稜線です。
もう、サイコーですね。こんな贅沢な雪山登山をまさか奥多摩でできるとは。。
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もう、サイコーですね。こんな贅沢な雪山登山をまさか奥多摩でできるとは。。
ヒルメシクイノタワ付近。ここが一番雪が深い。ヒルメシが食えるような状態ではないです。。
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ヒルメシクイノタワ付近。ここが一番雪が深い。ヒルメシが食えるような状態ではないです。。
最後の取付き。アップアップ状態。
最後の取付き。アップアップ状態。
写真だと伝わりませんが高度感もそれなり。滑らせたらそのまま下まで落ちます。
写真だと伝わりませんが高度感もそれなり。滑らせたらそのまま下まで落ちます。
木々の合間からみえる山々。ここ、、いちおう東京都ですから。
木々の合間からみえる山々。ここ、、いちおう東京都ですから。
頂上までのビクトリーロード。はぁ、、やっと着いた!先週よりも30分オーバー。やっぱり時間がかかりますね。
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頂上までのビクトリーロード。はぁ、、やっと着いた!先週よりも30分オーバー。やっぱり時間がかかりますね。
先週とは全く違った山頂。山頂で積雪が30cm弱といった感じです。
先週とは全く違った山頂。山頂で積雪が30cm弱といった感じです。
雪と白樺に青空。ホント最高です。
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雪と白樺に青空。ホント最高です。
石尾根方面もご覧の通り
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石尾根方面もご覧の通り
珍しく自分の写真を撮って頂きました。
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珍しく自分の写真を撮って頂きました。
白樺と青空。
昨日は雲ひとつ無いピーカンでした。
白樺と青空。
昨日は雲ひとつ無いピーカンでした。
石尾根に向かう斜面。正直、、ここはスキーで降りたい!
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石尾根に向かう斜面。正直、、ここはスキーで降りたい!
八ヶ岳に南アルプスもくっきり。
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八ヶ岳に南アルプスもくっきり。
はぁ、、気持ちいいなぁ・・・
はぁ、、気持ちいいなぁ・・・
石尾根側も雪たっぷり。
石尾根側も雪たっぷり。
ここは六ツ石山北側の巻道。頑張ってラッセルしましたよ。。
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ここは六ツ石山北側の巻道。頑張ってラッセルしましたよ。。
下ってきての六ツ石。雪山ですね。
下ってきての六ツ石。雪山ですね。
奥多摩林道出合まですぐの標識。こんなに下っても吹き溜まりはこんな感じです。
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奥多摩林道出合まですぐの標識。こんなに下っても吹き溜まりはこんな感じです。
で、ようやく下山。ここでアイゼンを外しましたが、林道のあちこちは凍結。ショートカットの近道はまだ雪が付いていました。気を付けて駅まで下りましょう。
で、ようやく下山。ここでアイゼンを外しましたが、林道のあちこちは凍結。ショートカットの近道はまだ雪が付いていました。気を付けて駅まで下りましょう。
コンビニで買ったビールでようやく一息。。
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コンビニで買ったビールでようやく一息。。
昨日も無事ホリデー快速に乗れました。。はぁ、楽しかった!
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昨日も無事ホリデー快速に乗れました。。はぁ、楽しかった!

感想

コース概要でいろいろと不安になるような事を書きましたが、基本的な雪山装備をしていれば実に快適な雪山登山を楽しめます。
そんな中でも昨日は、雪の量、比較的温暖な気温、雲ひとつ無い青空、概ね弱めな風と、おそらく1年のうちでもそうそう無い絶好のコンディションだったと思います。
昨日は車が使える日だったので、金峰山、大菩薩辺りまで脚を伸ばそうかと思っていたのですが、奥多摩にして正解でした。なにより東京から電車日帰りでこれだけの雪山を楽しめる機会はそうそう無いですからね。とにかく最高な一日でした。。
最後に、レポートした雪の状態はあくまで昨日限りです。明日火曜はまた関東でも雪の予報ですので、今週末に行かれる方はそれなりの装備で出掛けたほうがいいですね。それと、土曜に登る方はトレースが殆ど付いていないと思いますので、長めのスパッツでラッセル覚悟で頑張ってください。

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