大武川一ノ沢大滝


- GPS
- 32:00
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 1,164m
- 下り
- 1,160m
コースタイム
1/27 C1発(7:40)→・1393ポコ(8:20)→車戻り(10:00)
天候 | 1/26 曇り −5℃〜8℃ 1/27 ハレ −5℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
釜無川の支流、大武川右岸の支沢のひとつ、一ノ沢へ。今回の目的は、支沢の奥深くひっそりと眠る170mの氷瀑。
車は大武川左岸林道のゲート手前まで(施錠中)。今シーズンは例年と比べて積雪多く、気温は低め。ゲートから少し汗ばむ程度に歩けば、対岸のはるか奥に目指す大滝が見えてくる。アプローチは最近ネットで見た記録から、支沢(一ノ沢)の左岸の尾根を高捲いて直下の沢筋へ降りるルート。巨大な砂防ダムの直下の河原を渡渉し、鹿道を辿って尾根に取付く。途中からアイゼン装着。登りやすい尾根。バリズボのラッセルには閉口するが、沢を忠実に詰めるよりは確実に早い。・1393のポコを確認して一ノ沢へ落ちる東尾根を下降。末端は岩尾根となっていて、途中から南側のルンゼへ入り、河床へ降り立つ。まずは、すぐの平らなところに天場を決める。この先は時間との戦い。そそくさと登攀道具を身に纏い、大滝までの沢筋を詰めていく。途中50mの氷瀑あり。準備運動に軽く1p。標高1450mで目的の大滝。近くで見ると迫力が違う。時間短縮のため、下段はフリーで抜け、30mで雪のバンドまで。
1p目はバンド上から滝の中央を直上、最後は右岸側ミックス壁のほうへトラバースしてピッチを切る。50m。
2p目は粉雪のシャワーを浴びながら中央正面を突破。途中でギアが足りなくなり、ピッチを切ることに。30m。
3p目は最後のピッチ。傾斜の立った最上部を左岸側から抜け、半分枯れ気味の潅木まで。40m。
終盤から小雪が舞いはじめ、日没も迫ってきた。完登の握手の後、即座に下降に移る。ゆっくりと周囲の景色を眺める余裕はなかったが、この辺りの水系には100m以上の大滝が未だ人知れず眠っているのだろう。下りの懸垂支点は左岸の潅木を2回、下段は油コフ。大滝下から天場に戻る途中、50m滝の懸垂からヘッデン行動となる。
天場に戻って沢水を沸かし、地元サントリーのウィスキーをお湯で割って飲む(白州を持ち込むべきだったが、誤って山崎を買ってしまった!後悔)。まあどちらにしても冷えた身体には美味い。氷瀑にはウィスキー。
翌朝、気持ち良すぎるくらい晴れる。昨日は視界に入らなかった甲斐駒、魔利支天、八ヶ岳を樹間に眺めながら、行きのトレースを辿り、半分凍った尾根を下る。大滝登攀の余韻に浸りつつ、大武川の河原に降り立った。
いずれまた、ウヰスキーを片手に氷結した沢筋を遡り、人知れず眠る巨瀑を登ってみたい。できればすぐに取り付けるようなところではなく、静謐な沢の奥深く分け入っていくのが良い。
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