大月/滝子山
- GPS
- 04:59
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,242m
- 下り
- 1,386m
コースタイム
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 4:57
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
相模線から中央線に乗り継いで8:36 笹子駅着。笹子駅は無人駅でSUICAのターミナルが改札にあるだけ。 ◆復路 14:42 初狩駅発の中央線で相模線に乗り継いで帰着。 13:27発には乗れず1時間待ち。まさか中央線が1時間に1本とは…。 初狩駅も無人駅で2020/1/27から券売機も無くなったとのこと。乗車駅証明書発行機で時刻スタンプが入った乗車駅証明書を発行して到着駅で清算して、とのことだ。SUICAは使える。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・笹子駅〜道証地蔵:林道だが結構勾配がある。曲り角には必ず道標が設置されている。 ・道証地蔵〜滝子山:歩きやすい登山道だが1140m分岐からの沢沿いルートはザレていて時間短縮だけを考えるのであれば避けた方が良い感じ。大谷ヶ丸への径を分ける辺りも道標が無く支尾根にも入り込みそう。 ・滝子山〜初狩駅:男坂を下りたが落ち葉で登山道が隠されており解りにくかった。また水場以降の沢沿いルートでは何回か渡渉する必要がある。 ◆登山ポスト 周囲には登山ポストは見られなかった。 |
写真
感想
2年前に大菩薩嶺南嶺を歩いたけれど湯ノ沢峠で時間切れでそこから先は未踏となり少々心残り。その稜線の終点は中央線からも良く展望できる滝子山。快晴の日曜日に富士山と紅葉を楽しみに滝子山に登って来た。
電車に乗るのは3週間ぶりだけど高尾からの中央本線鈍行列車はこれから山に向かう人達で満席だった。流石東京は人が多い。相模湖、藤野、猿橋とそれぞれ目的の駅で降りて行く。笹子駅でも20人位は降車しただろうか。初狩までは目指す滝子山が中央線の脇に高く見えるが笹子まで来ると前に立つ入道山の尾根で隠されてしまう。15分程国道20号線に沿って歩くと吉久保入口の辻がありここを左折するが、曲がり角には必ず滝子山を指す道標があり迷うことはない。中央線を潜って稲村神社に出合う。1327年創建と言うことで大変な古刹だ。稲村神社から径はまた北に向いて行くが家々が少なくなると眼前に滝子山が見えてきた。大月辺りからは鋭いピラミッドに見える滝子山だがここから望むといくつかのピークがあるように見える。途中に大きな手描きの山岳画の道標が置いてあるがここにもそのように描かれていた。
中央自動車道を越える跨線橋の端がちょうどベンチ状になっていたので歩いて暑くなってきたので長袖シャツを脱ぎ、滝子山を眺めながらおにぎりを1個頬張った。桜公園には10台位駐車できる駐車場があり、他府県ナンバーのクルマで埋まっていた。帰路に下った藤沢には駐車スペースが無かったのでクルマで来るとなると桜公園出発が定番ルートなのだろう。ここから林道も山道並みに勾配が増して行き、25分で道証地蔵だ。途中には田通乃姥神と記されたお地蔵さんらしきものもあった。道証地蔵には計数機が置いてあったのでそれをポチッと一回押して登山道に入る。最初は暗い杉林の中を登るがやがて沢沿いに出て明るくなる。沢の右岸に渡るところから三丈の滝が見える。ここまで来ると分岐まですぐかと思いきやたっぷり1km程の距離だった。沢から少し離れて九十九折りになった径を登って行くと大鹿山方面への分岐に出た。
分岐では左に大鹿山、左右に滝子山と書かれており左に「迂回コース」、右に「注 難路」と赤字で追記されている。元々沢沿いに進むつもりであったが決めていなかった人もわざわざ迂回ルートを登る気にはならないんじゃないだろうか?せめて一般コース程度にしておけばと思う。実際に前後を歩いていた人達は全て難路を取っていた。もっとも沢沿いのルートは楽しみも多い。眼下に見るすみ沢はいくつかの滝が懸かり、ナメがありと遡行しても面白いかもと思わせる。やがてザレ場のトラバースが続く所に出るがそこから入道のような黒いヌメッとしたナメ滝が見えてきた。これが地図に記載のあるモチガ滝かもしれない。その上もナメが続いていた。曲り沢峠からの径に合流してからは黄色い紅葉が目立ってきて、青空に紅葉が映えて気分も高揚する。大谷ヶ丸への分岐からは明るい広い尾根を登って行くが、どんどんと展望が広がって行き、紅葉越しに周囲の山々が望める。再び大谷ヶ丸からの径と合流すると滝子山の稜線に北側から登って行く。やや暗い森の径だが稜線に飛び出ると急に明るくなりそして前方にはこんな真正面にと思う姿で富士山が現れる。絶景なり。そこから滝子山山頂はひと登りだった。
滝子山山頂に出ると既に10数人が集っていた。南北には狭い山頂だが稜線に沿っては広い幅があり、それぞれのパーティが好展望と休息を楽しんでいた。展望も全周に広がっており素晴らしい。流石に大月市が謳う秀麗富嶽十二景の一峰で三つ峠を前衛峰に見る富士の眺めは素晴らしいが、反対方向に目を移すと大菩薩嶺は見えないもののその南嶺の黒岳から南側の山々が良く展望できる。丹沢も見えると言うことは蛭ヶ岳からも滝子山が見えると言うことだな。一頻り展望を楽しみ補給をして下ることにする。下りは初狩駅に向かうことにし、藤沢に出るルートがロードが短そうで良いかなと思っていたが、その場で再考しようと思っていた。最初に男坂と女坂の分岐があるがここは男坂を下る。落ち葉が多くて径路が解りにくいけれどまあ尾根沿いに降りていけば檜平に出るので余り心配も要らない。檜木平から藤沢方面に進み1100mでルートは尾根を左側に降りて行くが、ここで尾根通しに下っても良いのではと少し考えた。が手元の山と高原地図(2015年版)では何も線が入っていないし初めての山なのでオーソドックスなルートで行こうと藤沢へ向かった。けれどずっと暗い森の径が続き、少し気持ちも暗くなる。決して悪い径では無いのだが。径はまた沢沿いになるが雰囲気は湯ノ沢峠から真木湖金沢林道までの下り道に似ていた。何回か渡渉があり林道の終点に出合う。しばらくは廃道のような林道が続くがもう一方の道路と出合うともう山村。明るく開けていて正面にはまた富士山が展望できる。初狩駅までもう2km足らずだ。
初狩駅に向かう道を歩きながら乗り換え検索をすると13:27発と言うのがあったが、これには間に合わない。次はと見るとなんと14:42発だった。特急の方が本数多いようだ。ともあれ一旦駅まで行き、国道沿いのコンビニに戻ってビールとおつまみを仕入れて待ち時間をホームの待合室から滝子山を観ながら過ごした。駅からは尾根筋も良く見える。やっぱり1100mで尾根を下りずにそのまま尾根通しに下ったら明るくて富士山も展望できてより楽しかったかも、と少しの後悔。でもまあ最高の一日でした。
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