旧日電歩道(下の廊下・水平歩道)
- GPS
- 11:22
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 3,868m
- 下り
- 4,739m
コースタイム
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 7:24
- 山行
- 3:59
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:59
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
バス:信濃大町〜扇沢 電気バス:扇沢〜黒部ダム ロッジくろよんテン場前泊 |
コース状況/ 危険箇所等 |
白竜峡手前は足場がもろくなってきています。 数年後には下の廊下は通れなくなると思います。 |
写真
感想
240回目の山行となりました、ゆみひとです。
阿曽原温泉小屋の主人は言う。「下の廊下は逃げません」これは嘘だ。
山や川は自然災害により簡単に無くなる。いわんや登山道をや、だ。
今年はコロナ禍で下の廊下も人が少ない。
これらを勘案して今行かぬ手はない。行くならば紅葉の綺麗な時。そして晴れているとき。今しかない。
下の廊下の感想は人によってまちまちだ。
”命がけの場所””高低差が少ないので体力技術不要” どっちやねん。
私の感想はこう。
どんな登山道でもある”危険個所”。ちょっと危ないな、でも気を付けて歩けば滑落することはないよ(例:比良山脈の貴船滝手前の濡れた岩場をへつる所)。そんな”危険個所”が、延々6時間くらい続く。歩き始めこそ肝試しみたいなもんだ。体幹の訓練だ、なんて考えているが、そんな場所が何時間も続くと精神が疲弊してくる。もう黒部峡谷から抜け出したい・・・そんな精神状態になってくる。そんな精神状態でちゃんと足を置く場所を見極めながらテン泊装備を背負ってすたすた歩くということができないといけない。なお、転んだりつまずいたりしたら黒部峡谷に放り出される。
極端な危険個所はない。ただ、よくある”危険個所”がずっと続く。だから人によって、”怖い場所だ””普通””簡単”などと感想に違いが出てくるのだろう。
かく言う私も白竜峡の手前で「どこに足を置いても岩が崩れそうだ・・・」という箇所で案の定足を置いた岩が崩れて、両足が崖から落ちた。ワイヤーを両手で握って事なきを得たが、あれは「死んだ」と思った。
ゴールデンウィーク中は宿も電車も観光地もほぼ貸し切り状態、後藤トラベルなんてもので宿代も安い、そして下の廊下は例年より人が少なく歩きやすい。
飯の種を稼がねばならぬ方々はコロナ災であろうし気の毒だが、退職金で食いつないでいる身としてはコロナ益ばかりである。しわよせはそのうち来るだろうが今はこの益を享受しておく。
今日も無事下山しました。ありがとうございました。
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