二子山 ー奥秩父のクレイジーマウンテンー
- GPS
- 05:31
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 904m
- 下り
- 897m
コースタイム
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:31
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
快晴のハロウィンの日に山友と奥秩父の二子山へ。
通称クレイジーマウンテン。奥秩父のジャンダルム。クライミングのメッカ。さまざまな異名を持つこの山は存在を知っていたものの万年初心者を標榜する自分にはハイグレードだろうと敬遠してきた。そこに山友がぜひ登ってみたい山があると二子山の名前が出て、あれよあれよと計画がすすむ。気がついたら西武秩父駅にいた。
西武秩父駅からバスを乗り継ぎ坂本BSへ。マイナーな山だし車内はは閑散としているだろうと思いきや十数人のハイカーを乗せていた。半分は二子山、もう半分のグループはどうやら両神山へ向かったようだ。
車道からみえる二子山の雄々しい姿に、緊張と同時にワクワク感を覚える。なに、手に負えないと感じたら撤退すればいいんだ。無理はしない。自分のレベルを弁えろ。そう言い聞かせて登山道に取りつく。東岳と西岳の間の、まさに「股」にあたる股峠までは1時間ほど。ここからクレイジーマウンテンへの旅がはじまる。
まずは東岳を攻略。岩に取りつき、足場のない場所をトラバースし、着々と登ってゆく。鎖のあるところは足場に金具が打たれているため慎重に。これを踏み外すとたいへん危険。
やがて東岳山頂に飛び出る。ほっと一息。達成感でいっぱい。しかして今回の核心部は西岳。東岳で危険を感じたら西岳はあきらめるのがよいと書かれている記事をみかけたが、まったくそのとおりと思う。いわば東岳は西岳に挑戦できるかの試金石だろう。
東岳の展望台あたりでお昼をとっていると、ひっきりなしに救急車の音が下界から聞こえてくる。なにか大きな事故でもあったのだろうか。やがて股峠に戻り休憩中のハイカーに話を聞くと、つい先ほど滑落事故が起きたとのこと。救急車はそのための出動だった。緊張が走る。しかし峠に佇んでいても仕方ないため歩きだす。するとすぐに十数人のレスキュー隊員が駆け上がってきたため道を譲る。上空ではヘリコプターが待機していた。
事故のこともあり上級者コースは見送り一般コースを歩くことに決定。滑落事故自体は一般コースだったようだが、それでも事故が起きるなら上級者コースはなおさら危険だろうとの判断。一般コースとはいえ破線なことに変わりないのだから。
外からみるとどうやって登るのかわからない道は痩せた岩場の稜線歩きだった。両端は切れ落ちており、滑落=死。単に痩せ尾根を歩くだけでなく岩を乗り越え下降しながら進む。高度感も抜群。しかしてそこまで恐怖を感ずるほどの狭さではないため慎重に歩みを進める。そしてこれがなんとも楽しい! ひさしぶりに緊張感を楽しみながらの山行となった。
やがて鎖場の垂直下降をこなし岩場歩きを終える。あとは坂本に下山するのみ。……なのだが、道標がほとんどなくピンクテープもなかなかみつからず、スマホアプリの山と高原地図を頼りに行きつ戻りつ迷いながらなんとか広い道に出る。稜線歩きよりも難易度が高い気がした。ここはもう少しなんとかならないのかなあ。
バス停に着くと朝に一緒に乗り込んだハイカーたちがいる。16:28のバスを逃すと次は2時間後までやってこないためしっかり下りてきたのだろう。両神山組は途中の尾ノ内渓谷から乗り込んできた。朝と同じ面々を乗せてバスは往く。
西武秩父駅に到着して駅近の焼き鳥屋で乾杯。天気もよく、これまで避けていた山を攻略でき、あの稜線を歩いたのかと感慨に耽りながら話は弾む。本日もたいへんいい山行ができた。奥秩父いいね! また来よう。
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