昼闇山、鉢山
コースタイム
焼山温泉の上(450m) 10:55
12:05 休憩 (615m) 12:20
12:55 昼闇谷と吉尾谷の出合(750m)
5月4日(金)
昼闇谷と吉尾谷の出合(750m) 8:15
8:50 休憩 (850m) 9:05
9:30 カールの鞍部 (940m) 9:40
10:35 休憩 (1,295m) 11:05
12:05 小ピーク (1,610m) 13:40
13:50 休憩 (1,435m) 14:30
15:20 昼闇谷と吉尾谷の出合(750m)
5月5日(土)
昼闇谷と吉尾谷の出合(750m) 7:35
8:30 休憩 (785m) 8:35
9:30 休憩 (1,010m) 10:00
11:00 鉢山の鞍部 (1,405m) 12:10
12:50 沢を越えた地点 (765m)
13:15 昼闇谷と吉尾谷の出合(750m) 14:15
15:25 焼山温泉の上 (440m)
天候 | 5月3日(木) 曇り一時雨 5月4日(金) 晴れのち曇り 5月5日(土) 晴れ |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
焼山温泉で入浴 入浴料500円 あさひ楼(糸魚川市、旧能生町)で、ラーメン(480円)を食べた。 |
感想
ゴールデンウィークに、昼闇谷と吉尾谷の出合(750m)にベースキャンプを張り、昼闇山と鉢山に出かけた。
比較的近くで行ったことのない山域に山スキー行こうということで昼闇山に登ることとした。
インターネットで検索した山行記録によると、カールの滑り出しの斜度は45度を超えているとのことである。
5月3日(木)
焼山温泉から少しうえに登った除雪終了地点(450m)に車を駐車する。
火打山、焼山、そして昼闇山のカールがよく見える。昼闇山からのダウンヒルが楽しみである。
荷物をパッキングして出発する。
スキーザックにサイドポケットを付け、スキーを着けて歩く。
5分ほど歩くと雪があり、そこからスキーを履いて歩く。
途中沢をわたるが、帰るときは雪がなくなっているかもしれない。アケビ平は杉林である。
歩き始めて2時間弱で幕営地である昼闇谷と吉尾谷の出合に到着した。
杉林の終点が昼闇谷と吉尾谷の出合である。
飯豊の石転び雪渓と門内沢の出合のような地形をイメージしていたが、沢は谷底にあり、アケビ平は高台となっている。
幕営する。
水が流れている沢は近くになく、雪を溶かして水を作る。
他に4人組のパーティが幕営している。このパーティは昼闇谷を偵察に行くとのこと。
昼食を食べる。
しばらくすると先ほどのパーティが帰ってくる。上まで雪がついているようである。
21時30分就寝。
5月4日(金)
6時15分起床。
8時15分出発。
沢は緩い登りで、シール登行する。
まもなく、尾根にとりつく。尾根に出るまで急な登りであるため、スキーを担いで歩く。
登りきると、カールの鞍部(標高940m)までは緩やかな登りとなる。
途中、ルートファインディングしながらシール登行する。
カールの鞍部から昼闇山を見ると、黒部五郎岳のカールのような雄大な眺めである。1,800m程度の山ではあるが、滑りは楽しめそうである。
尾根にとりつく(急斜面)。
スキーを担いだり、はいたりを繰り返しながら登る。
急斜面を2時間30分ほど登ると、小ピーク(1,610m)に到着する。
昼闇山の山頂、金山、雨飾山、鋸ヶ岳、鬼ヶ面山、駒ヶ岳、鉢山が雲の合間に見える。
頂上まであと1時間くらいと思われるが、疲れてきたので頂上まで登らないこととし、カールに滑り出すところまで登って下ることとする。
しかし、ガスが出てきたので、登ってきた尾根を滑ることとする。
滑り出しは40度くらいの急斜面であり、緊張しながら慎重に滑る(斜面の幅はある。)。
いったんなだらかになり、また、30度以上の急斜面である。
標高1,435mまで滑ったところで、ガスで視界がきかないため、腰を下ろしてガスがはれるのを待つ。
このあたりからカールに滑り込もうと考えていたが、ガスがはれないので、尾根を滑ることとする。
途中、滑る沢を間違えそうになるが、軌道修正して、幕営地の下まで滑り込む。登り返すつもりなら、どの沢を滑ってもよいほど雪が豊富である。
22時就寝。
5月5日(土)
5時30分起床。
7時35分出発。
気温9度
沢を越え、対岸の台地に渡る。
台地を10分ほど歩いてから、再び沢があり、危険なため、スキーを担いで渡る。
沢を渡ったところで、休憩する。
おとといの4人組のパーティが追いついてきた。昨日は鉢山の鞍部を経由して昼闇山に登ったとのことである。今日は烏帽子岳方面に向かうとのことである。
吉尾平の脇の沢(緩い登り)をシールをきかせながら登る。
鉢山が見えてきたところで、台地にとりつく。
休憩1,010mで休憩する。
鉢山の鞍部と思って目指していたところは、小鉢の鞍部だったようである。
鉢山、小鉢がよく見える。鉢山はちょうど鉢を逆さにしたような形である。頂上付近は幅が広い。
写真を撮る。
トラバース気味に鉢山と小鉢の間を目指す。トラバースが終わると、広い沢に出る。
下から見るよりかなり奥が深く、雄大な沢である。
11時に鉢山の鞍部に到着し、1時間ほど休憩する。
携帯電話は可能(昨日登った小ピークは圏外だった。距離が近いことから、天候が受信状態に影響を与えているようである。)
鉢山はやせ尾根で、藪になっており、登るのは大変そうである。
金山、雨飾山、鋸ヶ岳、鬼ヶ面山、駒ヶ岳が昨日以上によく見える。
焼山の頂上付近も見える(水蒸気があがっている。)。
昨日登った小ピークも見える。あと30分くらいで上れそうである。昼闇山に登るには昨日登ったコースよりも、鉢山の鞍部を経由して登った方が楽なようである。
写真を撮る。
単独行の人が登ってくる。ショートスキーをザックに着けている。昨日もここまできたとのことである。今日は小ピークまで登ってから下るとのことである。
スキーで滑降開始する。
広い緩やかな斜面を滑る。少々スキーが重く、ターンがしにくい。登ってきたときとは違い、沢の中を滑っていく。登るときも沢沿いに詰めればよいようである。
登る時にスキーを担いだ沢からスキーを担ぐ。
沢を越えた地点(標高765m)からはスキーを担いだまま、幕営地まで歩く。
幕営地でテント撤収していると、小鉢山のピークであった単独行の人が帰ってきた。
スキーで杉の木の間を滑って下る。
上の方で登ったときにわたった沢の大河にとりつこうとしたが、途中で別の沢があり渡ることができないため、登り返し、登ったときと同じ地点で沢を渡る。
沢のスノーブリッジは今にも割れそうな状態であり、対岸は急斜面をトラバースしなければならないので、スキーを担いで渡り、そのまま安全な地点まで登る。
そこから再びスキーで林道沿いに滑る。
途中で、雪が切れていたため、そこを避けようとしたら、下るルートを見失う。結局、元の地点まで戻り、しばらくスキーを持って歩く。最初から、スキーを雪がある地点まで持って歩いた方が早かったようである。
幕営地から1時間ほどで車を駐車した地点に到着し、今回の山行は終了した。
焼山温泉で入浴してから、帰路についた。
標高1,800m程度の山であるが、スケールが雄大でスキーでの滑りを存分に楽しむことができた。いつか昼闇山の頂上に登り、カールからスキー滑降をしてみたいものである。また、昼闇山からの妙高山、火打山、焼山などの眺めもすばらしいのではないかと想像できるので、景色を眺めるのも楽しみである。
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