爺ヶ岳の白沢天狗山の下の方だけ
- GPS
- 04:45
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 800m
- 下り
- 800m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
行動時間 5時間 合計登行 700m 気温 朝−18度 昼は−5度 山で会った人 0人、トレース一本、カモシカトレース5匹 森林限界 森林 積雪の状態 スキー場で140センチ、下はまあまあ、モナカは相当なもの 山の快適さ 爺は上が急だけど、下はまあ楽しい お勧め度 普通 日帰り温泉 大町薬師の湯は久しぶりだけど、露天から鹿島槍が見えた 温泉の味 薄味 コンビニ この一帯はセブンの王国 帰りの渋滞 中央道は渋滞なし 笹子の工事も終わった |
写真
感想
グレートサミッツ国内編NO49 冬の爺ヶ岳
爺ヶ岳なんて何度いったら気が済むんだ。分からん、百回くらいまで行ってみたいが。今回は爺ヶ岳スキー場からだ。ほとんど廃業寸前のファリミースキー場。夜中に通ると寂しい感じがするが、今日は快晴で、改めて田舎っぽく好きになった。
長野市方面から、峠越えて大町に入る辺りで、−18度。先週に続いて今日も寒い。スキー場駐車場で−16度。大いに結構じゃないか。今日も薄でのダウン着ますよ。ちょっとしたマイナスで「寒い」言う人は、「ボロ着しか持ってないんですか」って、馬鹿にしたくなる。−50度まで平気です。
朝6時暗いうちにでるけど、スキー場の端っこ歩いているだけなのに、圧雪車が迫ってくるとは嫌がらせか。ほんの10分程度で、スキー場トップへ(もうちょっとかかったけどね)、小さなスキー場だ。
さらに上がって、尾根を行く。「白沢天狗岳へ」と地元限定の道標があるけど、夏に登る人いるのかなあ。なんと前日登下降したスキーヤーがいるようで、有難い。
目の前の尾根行くと、1400mでまた道標、「矢沢尾根合流」そうだけど、親切。さらにドンドン行くが、なんと1600mでストップ。雪質いきなりモナカでどうしようもないです。
強烈なモナカ雪。そもそもモナカ雪って何だ。暖かくてみぞれみたいのが降った後に冷え込んで、積雪の表面だけが凍っている感じになる。ウサギなら乗っかれるが、人間だとスキーを履いても、ズボッと割れて踏み抜いて、下がグズグズに柔らかくて不安定だ。どうして下がグズグズかといえば、氷にパックされた下とは雪洞のようなもので地熱で暖かい。冷たい降りたての雪でも、妙に暖かければ水っぽくなって、雪印マークの角が取れて、ただの丸い水っぽいグラニュー糖雪になるだけで、ザラザラして、雪同士の結合がなくて、実に不安定だ。それを一般的にモナカというが。急斜面のモナカはけっこう危ない。
しかし状況が違うのだ。爺ヶ岳1600m地点から、強烈なモナカになった。それまでは実に2月っぽい上等な雪質だった。
スキーで平気でモナカに乗り上げられる。一瞬風でパックされてガチガチのイメージだ。クトーがわずかしか効かなくて、しかもだんだん急斜面になる。凍った上にサラサラが数センチ乗っていて、それがズリズリいう。こりゃもう登れないと、アイゼンに履き替えると、アイゼンの爪が有効な気がするが、それは一瞬だけ。
坪足はズボッと凍った雪面割って下に潜る。明らかにモナカだ。じゃ、静かに乗って、雪面が割れないように思うが、それは無理というもの。潜るとは膝上までズボズボ入る。アイゼンなんて効きようがない。登れない。いったいどうしてこんな雪質になっているんだ。
夜明けには下の駐車場で、−16度。相当冷え込んだ。昨日はほとんど積雪がない。なぜなら、昨日のスキートレースが一人分ある。登下降していた。それがしっかり残っていて助かった。だがモナカ周辺では、まずトレースが風でほとんど埋まっていた。それでいて、ウサギのトレースが、盛り上がっているのである。新雪にウサギのトレースは数センチへこむのだが、それが快晴の半日を過ぎると、周囲の積雪が太陽光で沈み込んで、圧雪された動物やスキーのトレースは、逆に盛り上がるときがある。一般的には春の晴れた日に多いのだが、2月のこんなときにもあったか。それら総合して、じゃなぜ、モナカができたのか。分からん。
下りスキーを履くと、モナカの上では沈むことがなく、ガリガリいいながら、春の朝の、凍ったシャーベットをガリガリ横滑りで降りて行くだけ。たまにターンでモナカがズボッと割れると、凍った雪面が少しまとめて雪崩れる。厚さはわずかに7センチくらいだから、表層にはならないが、奇妙な現象なのだ。時刻はまだ朝の8時45分。
大町は昨日は積雪もなく、相当に晴れた。風も強い。積雪に直射が当たって表面が溶けた、直射の沈み込みもある。そこに強風でクラストした。みぞれも降らないのに、モナカになった原因はそれしかないか。こんな奇妙な積雪は、覚えていないくらいに初めてだ。未だに初めてなんてことがあるもんだ。
で、諦めて下山。まあパウダーといっても、さすがに重い季節になって、でもガンガン行きますよ。先の「矢沢合流」で、来た道行かずに「矢沢」いく。なんか広くてゆったり感でね。そのままずっと下へ。下で尾根から本当の矢沢に入ったら、毎度のお邪魔虫堰堤の嫌がらせで、登り返しで困ったけど、こんなの全部撤廃したらって。
今日は下りが面白かったかな。また矢沢いくざんす。
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