中越/荒沢山
- GPS
- 06:03
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 717m
- 下り
- 708m
コースタイム
天候 | 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
当初は土樽駅と考えたが5時には除雪前であったため断念した。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山ポスト 登山ポストは見当たらなかったので林道終点に停めたクルマのダッシュボードに提示。 ◆トイレ 土樽駅が最寄りの公衆トイレと思われる。 ◆コース状況 カドナミ尾根は南側に雪庇を形成している所が見られた。 荒沢山山頂では西側に雪庇が出ているのが観察された。 |
写真
感想
「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国であった」
久しぶりに関越トンネルをくぐった。月夜野から雪が舞いだして下牧PAから先はチェーン規制が掛かっていた。でもトンネルの南側では積雪はさほどではない。それがトンネルを抜けると景色は本当に一変する。
湘南を午前1時に出発し、湯沢ICを降りたのが4:14。カーナビの指示に従いながら土樽駅に向かうが、降り続く雪にまだ除雪は始まったばかりで、除雪されていない路面には10cmを超える積雪があった。県道541号を土樽駅に向かう所であろうか、2台の除雪車を追い越したらその先は未除雪の道が伸びていた。土樽駅に向かうもののどこが線路か道路かも判別できない状態で、スタック仕掛けながらも四輪駆動の強みを活かして何とか駅前の広場まで進んだ。後から除雪車も来て漸く安心して動けるようになったが、不案内な土地にこの雪では暗いうちに動き出すのはちょっとと話し合い、湯沢まで戻ってコンビニの駐車場で夜が明けるのを車中で待った。
明るくなって土樽に戻りカドナミ尾根取り付き近くの林道を目指すが、今年の豪雪により林道部分の除雪は毛渡橋を東側に渡った交差点から車1台分に過ぎなかった。ここに車を停めて行くことにしたが、この雪で荒沢山から足拍子岳の尾根を行くのはリスクが高いと考え、足拍子岳を目指すのは止めて荒沢山をカドナミ尾根から往復する計画に変更した。なのでロープ、登攀用具はあらかた車に残していくことにした。
A木CLとI坂SLはワカン、僕はスノーシューを着けて7:45に出発した。雪は降り続いているものの気温は-2℃と寒くない。車を停めた所から2m近い雪の壁を超えて行くが雪が深い。ここも夏は林道なんだろうが、まったく面影が無い。膝位まで埋まる中、300m位川沿いに進むとちょうど尾根の末端にある小屋が見えてきた。南側の雪原は南カドナミ沢か。小屋を北側から巻くようにして尾根に取り付いて行くとのっけから急登だ。A木CLが先頭に立ってラッセルして行くが腰まで雪に埋もれる。僕のスノーシューは15年位前にREIの通販で購入したものだが、ストラップが老朽化してパキパキに折れて使い物になってなかったのだが、原始的だが紐に置き換えて持って来たものだ。でも後から考えるとこれが無かったら相当に苦労していただろう。にしても急登はスノーシューが得意にするシチュエーションではなく、かなりキツい。MSRのスノーシューは裏面の歯が多いので幾分はましではあるが。
この深雪の急登では最初の100mの登高に1時間を要した。どうなることやら、やれやれと口には出さないものの思った。急登は標高で200m続き、それから少し傾斜が落ちて楽になった。
900mで雪質が変り雪の量もそこまで深くは無くなった。2時間で960m地点に達し、朝食とした。距離も高度も丁度中間地点に当る。傾斜が落ちて来ると今度は尾根が痩せて来た。南カドナミ沢の方にやや雪庇も形成されているので北カドナミ沢寄りにルートを取って行く。
1000mを超えるとクラストした雪面になって来てかなり登りやすくなった。1100m地点でワカン、スノーシューをそれぞれ取り去って替わりにアイゼンを装着した。が風も弱く、アイゼン無しでもそれ程危険を感じるコンディションでも無い。ここから上では海老の尻尾が現れ出した。
痩せた危険箇所を超えて行くと頂上直下に3m余りの雪壁が待ち構えており、これを超えると頂上域になる。A木CLは10年位前に荒沢山から足拍子岳のルートを歩いていて山頂はもう少し北側だと言ったが、どうもここよりも高い所には見えないと言うことで何も無いが荒沢山山頂と勝手に認定して折り返すこととした。北側ははっきりとはガスで見えなかったが一旦降りてまた登るように見えたが、先述のように高さは少し低く見えたし、ちょっとロープ無しでは剣呑な印象もあった。しかし、帰宅してGPSのログを地図に表示させてみると40m程山頂に届いていないではないか。ちょっと後悔が残るジャッジだったかも?
下りは途中でランチタイムを15分取ったけど1時間半で降りて来た。下りの方こそ勾配を感じるものだが、降りながらよくもこんな急登を登って来たものと思った。13:24に無事帰着した。
行きも帰りも誰にも人に会わなかった。今日の入山者は我々だけだったようだ。この山は昔の山と高原地図にはかろうじて破線のルートがあったが、先日最新版を見たら全く線が無かった。つまり夏道は薮に阻まれて開かれいないのか。それがひとたび冬になるとどこでもルートを取って登ることができる。自分だけのルートがそこここに開けるのだから堪らない。地元の方々はこのような豪雪には大変苦労しているとは思うが、雪の越後の里山プレイグラウンドを満喫した一日だった。
展望が皆無だったことが残念な所だったが、車で土樽を後にしつつあったときに一瞬晴間があり、足拍子岳の純白のピラミダルな姿を見ることができた。今日は登れなかったがいずれは荒沢山から足拍子の縦走を果たしたいと思った。
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