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記録ID: 2755069
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無雪期ピークハント/縦走
飯豊山

【薮山レコ】権六ノ峰〜カモス峰

2020年11月22日(日) [日帰り]
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GPS
09:54
距離
14.5km
登り
939m
下り
946m

コースタイム

日帰り
山行
8:58
休憩
0:56
合計
9:54
6:40
57
7:37
7:38
217
11:15
12:00
21
12:21
12:21
22
犬カケ上部
12:43
12:49
88
権六ノ峰
14:17
14:21
94
15:55
15:55
39
16:34
東俣彫刻公園
先入観にとらわれず印象に残る薮山山行にするため、情報収集はあまり行わず資料は地形図(紙とアプリ)のみ携行した。
天候 晴れ後曇り
過去天気図(気象庁) 2020年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
彫刻公園から林道終点付近までは自転車で移動。
コース状況/
危険箇所等
東俣林道〜権六ノ峰〜カモス峰は登山道のない沢、薮尾根区間
カモス峰〜朳差岳東俣登山口は登山道
大石ダムのダム湖、この浮橋は岸から離れているので渡れない
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大石ダムのダム湖、この浮橋は岸から離れているので渡れない
ひと気のない東俣彫刻公園。すぐ先にゲートと登山届ポストがある。林道終点まで自転車で進む。
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ひと気のない東俣彫刻公園。すぐ先にゲートと登山届ポストがある。林道終点まで自転車で進む。
落ち葉に覆われた東俣林道
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落ち葉に覆われた東俣林道
水位観測所 透き通る東俣ブルー!
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水位観測所 透き通る東俣ブルー!
林道終点まで様子を見に行く
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林道終点まで様子を見に行く
権六ノ峰に端を発する権六沢。残雪期は大量のデブリ(雪崩)が押し出して林道が通行不能となる。
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権六ノ峰に端を発する権六沢。残雪期は大量のデブリ(雪崩)が押し出して林道が通行不能となる。
林道終点から少し戻りワキノクラ沢へ。この沢を遡行して稜線を目指した
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林道終点から少し戻りワキノクラ沢へ。この沢を遡行して稜線を目指した
いきなりの5m滝、ぎりぎり直登不能で右岸から巻く
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いきなりの5m滝、ぎりぎり直登不能で右岸から巻く
水量は少なめだが急勾配で滝の多い沢だ
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水量は少なめだが急勾配で滝の多い沢だ
滝を登り振り返る
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滝を登り振り返る
遡行まもなく二股が現れる。こちらは右俣(滝)。
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遡行まもなく二股が現れる。こちらは右俣(滝)。
こちらの左俣を進む
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こちらの左俣を進む
少し進むと壁のような滝が。この先も滝が次々と現れる。
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少し進むと壁のような滝が。この先も滝が次々と現れる。
高巻いた後に落ち口をのぞき込む。この辺り(標高450〜500m)が最も等高線の込んでいる区間
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高巻いた後に落ち口をのぞき込む。この辺り(標高450〜500m)が最も等高線の込んでいる区間
連瀑区間を抜けると水流は涸れ源頭部の雰囲気
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連瀑区間を抜けると水流は涸れ源頭部の雰囲気
薮がうるさくなると稜線まで近い
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薮がうるさくなると稜線まで近い
あとひと登りで稜線へ
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あとひと登りで稜線へ
ユズリハの多い稜線
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ユズリハの多い稜線
西側には黒手ノ峰(中央やや右の三角の峰)が望まれる。その左の台形の山は小川ノ頭。
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西側には黒手ノ峰(中央やや右の三角の峰)が望まれる。その左の台形の山は小川ノ頭。
足元を確認すると薮の中にうっすらと踏み跡が続いていた
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足元を確認すると薮の中にうっすらと踏み跡が続いていた
北東方向には朝日連峰を望む
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北東方向には朝日連峰を望む
東方向には大境山〜枯松山のパノラマ(元サイズ)
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東方向には大境山〜枯松山のパノラマ(元サイズ)
時々厳しい薮が現れると踏み跡は不明瞭になる
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時々厳しい薮が現れると踏み跡は不明瞭になる
東斜面の潅木薮は雪庇の影響で真横に倒れている、横切って通過するのは困難。
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東斜面の潅木薮は雪庇の影響で真横に倒れている、横切って通過するのは困難。
東俣川の上流方向、ゴルジュ帯が続く
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東俣川の上流方向、ゴルジュ帯が続く
踏み跡は稜線の中央より、やや西側を絡みながら進んでいることが多い
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踏み跡は稜線の中央より、やや西側を絡みながら進んでいることが多い
ようやく前方に権六ノ峰が見えてくる
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ようやく前方に権六ノ峰が見えてくる
飯豊山を拡大
北方向パノラマ、左の台形の峰は葡萄鼻山(元サイズ)
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北方向パノラマ、左の台形の峰は葡萄鼻山(元サイズ)
葡萄鼻山を拡大
晩秋の風情漂う、大境山〜枯松山(元サイズ)
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晩秋の風情漂う、大境山〜枯松山(元サイズ)
中俣川に沿って下流方向の展望が良い。中央奥は櫛形山脈、日本海。
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中俣川に沿って下流方向の展望が良い。中央奥は櫛形山脈、日本海。
高坪山と粟島を拡大
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高坪山と粟島を拡大
朳差岳の西俣コースのイツグチ沢迂回区間を拡大、手前の小屋は雨量計
朳差岳の西俣コースのイツグチ沢迂回区間を拡大、手前の小屋は雨量計
権六ノ峰が近づくと薮が濃くなる
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権六ノ峰が近づくと薮が濃くなる
それでも時々踏み跡が助けてくれる
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それでも時々踏み跡が助けてくれる
薮に囲まれた権六ノ峰の山頂(三角点)
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薮に囲まれた権六ノ峰の山頂(三角点)
傾いた三角点、無雪期に登頂する者は希だろう
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傾いた三角点、無雪期に登頂する者は希だろう
山頂からの北側パノラマ(元サイズ)
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山頂からの北側パノラマ(元サイズ)
西朝日岳〜大朝日岳 拡大
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西朝日岳〜大朝日岳 拡大
化穴山〜以東岳 拡大
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化穴山〜以東岳 拡大
山頂からの南側パノラマ、逆光の朳差岳(元サイズ)
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山頂からの南側パノラマ、逆光の朳差岳(元サイズ)
当初、予定していた下山ルートである権六沢右岸尾根を下る。下まで尾根がつながっているように見えるのだが...
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当初、予定していた下山ルートである権六沢右岸尾根を下る。下まで尾根がつながっているように見えるのだが...
カモス橋(2号橋)が小さく見える
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カモス橋(2号橋)が小さく見える
薮の状況。残雪の影響で下向きの倒れているので、すり抜けるように通過。
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薮の状況。残雪の影響で下向きの倒れているので、すり抜けるように通過。
下るにほどに急になってくる傾斜。50度...最後は60度近くになり異変を感じる。ついに下が見えなくなり急崖(犬カケ)の上にいることに気づく。急いで稜線まで引き返す。
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下るにほどに急になってくる傾斜。50度...最後は60度近くになり異変を感じる。ついに下が見えなくなり急崖(犬カケ)の上にいることに気づく。急いで稜線まで引き返す。
稜線に上がりカモス峰を目指し、朳差岳東俣コースを下ることにした。鞍部付近よりブナが現れ比較的薮が薄く踏み跡を歩きやすい。
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稜線に上がりカモス峰を目指し、朳差岳東俣コースを下ることにした。鞍部付近よりブナが現れ比較的薮が薄く踏み跡を歩きやすい。
カモス峰方向を見上げる。
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カモス峰方向を見上げる。
カモス峰を目指してブナ林を縫うように登る。
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カモス峰を目指してブナ林を縫うように登る。
権六ノ峰を振り返る
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権六ノ峰を振り返る
カモス峰の直下は蔓混じりの椿薮
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カモス峰の直下は蔓混じりの椿薮
カモス峰(頭)で朳差岳登山道に出てほっとする。後は登山道を下るのみ。
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カモス峰(頭)で朳差岳登山道に出てほっとする。後は登山道を下るのみ。
黄金に輝く日本海と粟島
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黄金に輝く日本海と粟島
カモス峰を少し下った場所から望む「権六ノ峰の素顔」
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カモス峰を少し下った場所から望む「権六ノ峰の素顔」
山頂直下は豪雪による急峻な浸食地形(矢印は撤退地点)
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山頂直下は豪雪による急峻な浸食地形(矢印は撤退地点)
大境山に正面に見て登山道を
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大境山に正面に見て登山道を
どんどん下降
カモス橋(2号橋)で東俣川を渡る。
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カモス橋(2号橋)で東俣川を渡る。
手すりが無い上に足元が透けて見えるので恐怖感あり
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手すりが無い上に足元が透けて見えるので恐怖感あり
橋の上より上流方向、幅が狭まった廊下状で水流激しい。
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橋の上より上流方向、幅が狭まった廊下状で水流激しい。
橋を渡った対岸より、荒々しい権六ノ峰を見上げる
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橋を渡った対岸より、荒々しい権六ノ峰を見上げる
枯松山方面へ続く尾根(右上方)と朳差岳登山道(右下方)の分岐点
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枯松山方面へ続く尾根(右上方)と朳差岳登山道(右下方)の分岐点
ブナ林に囲まれた平坦地、月夜平を通過
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ブナ林に囲まれた平坦地、月夜平を通過
薄暗くなった彫刻公園に無事到着
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薄暗くなった彫刻公園に無事到着

感想

今回は東俣川沿いにあるマイナーな薮山、権六ノ峰を登ってみた。登りは薮こぎ区間を少なくするためワキノクラ沢を遡行して、下りは当初、権六沢右岸尾根を下降するつもりだった。ひっそりと薮に囲まれた三角点のある山頂からは、晩秋の雰囲気ただよう大境山〜枯松山や重厚に聳える朳差岳を静かに望むことができた。当初は山頂からの下山ルートとして最短で林道に降りれる、権六沢右岸尾根を予定していた。ところが事態は急展開することになった。

山頂を後に薮をかきわけながら斜面を下っていく。下れば下るほど勾配は急になり、ついに下が見えなくなってしまった。薮につかまり恐る恐る下を覗いてみると急崖の上にいることが分かった。下まで30mくらいはありそうな雪崩に浸食された垂直な崖。「犬カケ」と呼ばれ、犬が駆け上がらなければ登れないほど急なことからその名が付いた。一気に緊張感が高まり無心になって薮の急斜面を登り返す。稜線に戻ってからはとにかくカモス峰を目指しリスクの少ない朳差岳登山道から下ることにした。薄暗くなった頃、彫刻公園に無事到着できた。

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