ウバガ岩-赤鞍ヶ岳 〜一瞬の煌めき〜


- GPS
- 05:39
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,375m
- 下り
- 1,371m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
都心から1時間半、道志村役場に駐車させていただいた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道中、急勾配、岩場、やぶこぎ個所などあり、初心者でも十分楽しめる。 ウバガ岩からの眺望は評判どおり秀逸。 |
その他周辺情報 | 道志の湯 一般700円。公共施設なのに仕切りのある洗い場が良い。 道の駅どうし 道志みちがツーリングに適したロードであることを考えると駐車可能台数は少ないかもしれない。 |
写真
感想
初心者を誘って日帰り登山に出かけた。クマに出遭っても人とは出会わない場所がいいとの要望に応え、交通不便な道志山塊を選んだ。予報は晴天、眺望に恵まれた目的地に向け、夜明け前の首都高に乗った。
相模湖インターから県道76号を南下する。なかなかのワインディング、隣に乗客がいなければSレンジを多用した運転に集中するところだった。1時間半で道志村に着く。標高600メートル、吐息は白く、動かずにはいられない。タバコ1本分の時間を経て、国道を歩き始めた。
10分と少しで国道を離れる。登山口には予定どおり8時過ぎに到着した。いきなり藪漕ぎが待っていた。後ろを気遣いながら進むとあっ気ないほどすぐに抜けた。傾斜は瞬く間に増し、早くも文句が出始めた。車降りてすぐ頂上じゃ面白くないだろ、30分くらいで稜線に乗るから、だまされません、なかなか楽しい。
鉄塔下で休む。既に30分が経過していた。富士山を見つめると、雲たちは未だまとわりついていない。その前に目的地に到達せねば。重い腰を持ち上げさせる。
急登を経て、9時30分、稜線に乗った。一つ目の「赤鞍ヶ岳」を目指すが、山頂手前、見事に道を失った。完全にけものみち。先刻の比ではない。低姿勢でかき分けながら進む。やがて少し不安を感じ始めた頃、登山道に飛び出た。振り返ると、童心に帰ったのか何やら嬉しそうである。
赤鞍ヶ岳(ワラビタタキ)は見通しが利かないが、ほどなく現れるウバガ岩は富士山の眺望で名高い。今日の目的地であり、大休止ポイントだった。どうにか間に合った。重たそうな雲を載せ、美しく微笑んでいる。日差しは柔らかく、風は感じられる程度、ゆったりと時間は流れていた。
これ以上は無いほど美味いカップヌードルを食す。コーヒーも上出来だった。50分が経過し、次なる赤鞍ヶ岳を目指し出発する。多少のアップダウンは有ったが、それほど苦労なく赤鞍ヶ岳、別名朝日山に到達した。ここも眺望には恵まれない。ほどなく秋山峠に引き返した。
下りはじめはロープのある急坂。昨日の雨で少し滑るが、難なく下り始めた。既に勘は掴んでいるようだった。いつもなら退屈な下りも、今日は終わるのが惜しいほど楽しい時間を過ごせた。今こうして思い出そうにも、話に夢中で道を覚えていない。
村役場に戻った。彼女は満足げに8本目のタバコに火を灯している。何年かぶりに充実した二人旅を楽しめた。そろそろ次のメニューを発表しようかな。
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