奥の畑谷から展望の雨乞岳周回


- GPS
- --:--
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,087m
- 下り
- 1,078m
コースタイム
〜谷が東に向きを変える(8:50/9:00)〜窯跡(9:30/9:40)〜稜線の鞍部(10:00)〜清水頭(10:05/10:25)
〜東雨乞岳(11:25/11:30)〜雨乞岳:昼食(11:45/12:20)〜杉峠上部台地(12:50/13:05)
〜東近江市避難小屋(14:05/14:15)〜岩ヶ谷林道登山口(15:00)
天候 | 終日晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
藤切川に架かる鳴野橋手前の路肩に駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
奥の畑谷を抜けて稜線に出るまで指標もテープ類も有りません。 決まったルートも無いためか、踏み跡も殆ど見つけられませんでした。 流れに沿って遡り、西尾根の崩壊地へ上がる二股では右股に沿います。 地形図と磁石で方向を確認しながら歩きました。 この天気と人気の山域を考えると今日は人が少なく、イブネ・雨乞岳を含めて入山者は10名程度と思われます。 (多くは福寿草を訪ねて北部の山へ行かれたのかな?) 気温は登山口で3℃、午後は12℃まで上昇。 |
写真
感想
以前から気になっていた奥の畑谷から雨乞岳へ至るコース。
雪も完全に消えたであろう。陽も長くなったので思い切って出かけてみる。
芽吹き始めた木々を見ながら林道を行く。眺める山肌から完全に雪も消え季節も春本番に。(3℃)
陽の射さないフジキリ谷の右岸から石積み跡を過ぎ、雪解け水を集めて激しく右から合流する谷(奥の畑谷)を見て、
丸木橋を左岸へ移ると指標は無いが、杉峠と奥の畑分岐になる。
今日は空も青く良い天気になった。初めて歩く奥の畑コースなので、視界が良いと安心だ。
苔むした岩に腰を降ろして小休止の後、地形図と磁石を準備して出発する。
左は杉峠、目指す奥の畑は右の踏み跡(直進)に従ってフジキリ谷左岸へ向かう。
よく踏まれた山腹に絡んだ道をしばらく行くと、いつしか奥の畑谷右岸に変わる。
やがて谷筋へ下り岩を踏んで左岸へ移り、かすかな踏み跡について行くと信じられない程の広い平原に出る。
これが記事で見た奥の畑か。その昔はここで、焼畑作りが行われていたらしい。
山に囲まれた草原はテントでも張ってゆっくりしたい場所だ。
やがて踏み跡は消えるので、紛らわしい谷に出る度、地形図で方向を確認しながら進む。
徒渉を繰り返して谷に沿うと再び右岸の広い平原に出る。(下の平原ほどの広さは無く、傾斜もわずかに有るように見えるが・・。)
慎重にルートを選んで進むが、決まったルートが無いせいだろうか、踏み跡が全く無い。テープの類も見当たらない。
(見つけられないのかも知れないが。)
全体的に谷の傾斜は緩く体力的には楽なので、ルート確認に集中する。
やがて谷の向きが東へ変わり、苔むした岩や、バイケイソウが多く見られる場所で着衣の調整も兼ねて小休止とする。
向きが東に変わった事で、源流部に近づいた事が分かる。
やがて二股になるので周囲を観察すると、左股は尾根の崩壊地(西尾根の崩壊地と思われる)へ突き上げているので、
右股を選んで進む。
次第に谷が狭まり源流らしくなるので、ここで谷を右へ離れ山腹を横切ると窯跡を発見。横から南へ上がる
小尾根が有るので、ここが尾根への直登ポイントで間違いないようだ。
(西内氏の「地図で歩く鈴鹿の山」で案内の窯跡はこの場所らしい。)
やっと、緊張感から解放され、ゆっくりと行動食をほうばり小休止とする。
急な尾根筋を忠実に登る。時期になればコイワカガミや石楠花がきれいに見られそうな尾根だ。
木の根を踏んでしばらく登ると、尾根が曖昧になるので左手笹の斜面へトラバースし、ジグザザグ登りで青空を目指して
急傾斜を高身へ上がると気持ちの良い稜線に出た。
計画どうり奥の畑谷を抜け、清水頭(しょうずのかしら)と南雨乞岳の鞍部に到着できた。
稜線の素晴らしい展望と重なって、達成感に満たされながら清水頭へ向かう。
鈴鹿のほぼ中央に位置するため、主要なピークは殆ど眺められ、
足元のまろやかな稜線は、笹に覆われ解放感に溢れている。
ゆっくり休んだので、再び鞍部へ戻り雨乞岳へ向かう。
岩が集まる小ピークを越えると、深い笹のブッシュの南雨乞岳のピークに出る。目前の雨乞岳〜東雨乞岳の緑の尾根を
見ながら大きく北へ向きを変え、更に深くなる笹をくぐると雨乞岳山頂に飛び出る。(気温も急上昇して12℃)
珍しく誰も居ない静かな山頂だが、展望の良い東雨乞岳を往復してから昼食にしよう。
「大峠の澤」を見下ろす場所で風を避け、ゆっくり食事タイムを過ごしたので下る事にする。
うららかな春の陽を浴びて、イブネを眺めながらのんびりと杉峠に下る。
時計はもうすぐ13:00だ。イブネまではつらいので杉峠上部の台地で展望を楽しんでから下山しよう。
桜不動尊から林道を戻る途中で釣りに向かう人とすれ違う。
フジキリ谷の支流へイワナを釣りに来たらしい。本流よりも谷が狭くて釣り易いとの話だ。
この標高でもイワナが釣れるのだな。
今日は少し距離も長かったが、好天に恵まれたおかげもあって、気になっていたコースも無事通過できた。
更に銚子ヶ口の「神崎川林道」が3月からゲートが出来て「車両通行禁止」の情報も得られて、充足感に満ち溢れた一日だった。
ササの稜線がきれいですね。
お天気も、バッチリで、いい日和
でしたね。
16KMのロングコース、歩ききられて
お見事です。
天気も良く、稜線歩きはまるで陽だまりハイクのようで、岩の上で昼寝でもしたくなるような
一日でした。
今日のコースは花は見られませんが、雪が消え緑が戻った山は人も少なく、
何故か新鮮な感じがしました。
onetotaniさん こんばんは
なかなかマニアックなコースですね。
鈴鹿でも滋賀県側は踏み跡も少ないので、よほど自信がないと「道迷い」に陥るというイメージが強くて単独行では行きづらいコースです。
onetotaniさんのしっかりした地図読み力とルートファンディング力に敬服。
sugi-chanさん 今晩は。
実は以前から読図の訓練には今回のコースが良いと思っていました。
いよいよ迷ったら谷を詰め切って、南雨乞岳側へ直登する覚悟でした。
幸いうまくいって内心ホッとしました。
もっと訓練を重ねて読図力を高めたいと思っています。
onetotaniさん。こんにちは
私も同じ日に奥の畑谷を通りました。下山に使いました。
いい道ですね!もう少し後の方が花が咲きそうですが。
3/30は甲津畑〜カクレグラ〜ダイジョウ〜イブネ、クラシ〜雨乞岳〜奥の畑谷〜千種街道〜甲津畑のルートでした。何処かですれ違っているかも知れませんね!
カクレグラ〜タイジョウ〜アゲンギョの尾根は歩き甲斐が有りそうですね。いつか歩きたいと思っているコースです。
石楠花の頃はどうでしょうか?
奥の畑谷もなかなか魅力的でした。でも、谷筋を下りに使う方が多少は分かり易そうですね。
鈴鹿の奥地、素敵な稜線に草原に…
北部のカルスト台地も好きですが、この辺の奥深さ…
私も経験は少ないですが、大好きなエリアです
ん〜…
奥の畑でテン泊したいなぁ…
雨乞やイブネから向かいの尾根見るのもイイなぁ…
妄想膨らむコースです
utaotoさん、今晩は。
歴史を感じる千種街道の更に奥に、昔を忍ばせるこんな場所が有るんですね。
地形図に頼って少し緊張しながらの奥の畑谷山行は充実したものでした。
しっとりした林の谷から、明るさが溢れる稜線への周回は山への魅力を一層深くしてくれました。
カクレグラ〜アゲンギョもまだまだ咲きそうにですね。
大峠経由も石楠花が多いですね!
雨乞岳もこれからの時期は笹が被るので大変。。。
私は鈴鹿の人の少なそうな尾根を好んで歩いてます。
また何処かでお会い出来れば!
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