仙酔峡〜楢尾岳〜中岳〜高岳〜仙酔峡(阿蘇山)
- GPS
- 05:33
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 892m
- 下り
- 886m
コースタイム
- 山行
- 4:48
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 5:33
天候 | 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
南側の有料道路手前の阿蘇山火口西駅から、30分程度。 仙酔峡道路は車がぎりぎりすれ違える程度の幅の、舗装された道で、終点の仙酔峡に、大きい駐車場とトイレが有る。 9:45位に到着して、10台程度で、ガラガラというイメージだった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
整備されている。 仙水尾根ルートは、下山後に気づいたが、山と高原の地図に「危険個所があるため通行不可」とあるように、意外と本格的な岩登り(ロープ無しでも注意すれば行けるが)が尾根の直前に有るので、使わない方が無難。但し、特に立ち入り禁止の看板や、注意喚起の看板は無い。 仙酔峡から楢尾岳までは、目立った危険個所も無く、標高差も余り無いので、気楽に登れる。初めは、ロープウェイ跡に沿って、ゆるやかな登りが続く。分かりにくいのは、ロープウェイ山頂側の火口東駅跡から楢尾岳に向かう道で、駅前の平地を通過して、これまで右手に見えていた丘に向かう形になる。丘は、登頂口に印があるものの、その後、明確な踏み跡やルートの目印が無く、登り易いところを適当に登っていく形になる。木が無く、ゆるやかな登りなので、ガレ場ではあるが、大回りしながら一番高そうなところを目指すと、楢尾岳山頂の看板に着く。 火口東駅跡から中岳は、山と高原の地図を見ると、中岳直登ルートが有るようだが、火口東駅跡から内輪山に直接向かうルートを使った。火口東駅跡の前に、ルート入口のような木の目印が有り、上を見ると、何となく道のようなものが内輪山の避難豪に向かっているので、ここを登っていく。このルートも、ザレ場で少し滑りやすいものの、目立った危険個所も無く、傾斜も比較的緩やかで、すんなり内輪山に着く。 内輪山に登ると、第1火口からの噴煙が良く見える。 内輪山は、傾斜は無いが、高度感の有る、幅1m程度の尾根のような道なので、落ちないように注意が必要。そのまま反時計回りに歩くと、火口東駅跡を通らずに火口東展望所に向かう道と合流し、火口東展望所に着く。 火口東展望所から中岳は、幅60cm位の滑りやすそうな尾根を越えて、山の麓に着き、そこから急な岩場を登っていく。どちらも滑りやすいので、注意が必要。尾根は、横に落ちると捕まるところも無く、そのまま下まで落ちそう。余り人とすれ違いたくないような道。その後の急登も、岩につかまりながら登った方が安心な程度には、高度感が有る。稜線に出てからしばらく歩くと中岳手前に出るので、滑りやすい比較的急な土の坂道を直登すると、中岳に着く。ここは、一旦中岳を左に巻いて、高岳方面の道と合流してから中岳に折り返す方が、多分安全。 中岳から高岳方面に歩くと、高岳方面と月見小屋方面の分岐に着く。月見小屋方面に、斜面のトラバースをしばらく進むと、高岳が出来た時の火口原に入る。火口原は、平坦だが、ザレ場のようなところで、歩きにくい。ただ、高岳の稜線を含めた火口原の風景は壮観で、ちょっとした砂漠の荒野を思わせる。しばらく歩き、右手に見える丘に、月見小屋がある。月見小屋は、ドアが無く、入口から向かって左右側面にベンチ代わりの段差が付いている避難小屋。ここからさらに先に進むと、藪に入り、1人しか通れないような幅の狭い登山等を登ると、高岳の稜線に出る。 ここから高岳方面へは、良く見える小高い丘の上に進むと、高岳東峰と天狗の舞台だが、その先は絶壁で行き止まりになる。高岳に向かうには、この丘を左に巻いて進む必要が有る。丘の周辺は、崖の下の狭い道になる。ただ、一旦稜線に戻れば、多少の上り下りは有るものの、幅の広い道になり、特に危険個所は無く、仙酔峡分岐と高岳に着く。ただ、仙酔峡分岐から1つ丘を越えた先が、高岳になる。 仙酔峡分岐から仙酔峡へは、いきなり超急傾斜の岩場を降りることになる。余り目印のペイントは無いが、ある間隔で木の棒が立っているので、そこを目指して降りやすいルートを適当に降りていく。しかしながら、意外と本格的な岩場の下山になるので、きちんと3点支持を取って、降りて行かないといけない個所も多い。以前、モンベルの登山靴で登る岩登り講習を受けていたので、強い高度感は感じたものの、余り戸惑うことなく降りていけたが、岩登りの経験が無いと、相当注意深く進むか、引き返して別のルートで降りる方が賢明。滑って滑落したら、命が無い。正直言って、こういうルートには、ロープや鎖、梯子が付いているのが普通だと思うが、ここには無かった。 かなり危険な岩場を降りると、傾斜は多少緩むものの、ガレ場の急坂の尾根道を延々と降りていく。油断すると滑落する恐怖の中、1時間かけて、分岐から駐車場までの3分の1しか進めず、結構精神的に参った。残りの3分の2は、1時間で降りれたので、分岐手前の3分の1の降りにくさが目立つ。 延々と仙水尾根を下り、鷲見平に着くと、舗装された遊歩道になる。鷲見平には、仙水尾根の左手にある鷲ヶ峰で遭難した方々の慰霊碑がある。遊歩道を降りていくと、途中で分岐が有るが、左に行くと、渡渉後にロープウェイ跡に沿った登山道に合流する。右に行くと、すんなり駐車場に出れるようだが、分岐に左、と書いてあったので、左に行ってしまった。多分、右に行く方が楽なルート。 |
写真
装備
個人装備 |
手袋
リュックサック
ウエストポーチ
帽子
登山靴
飲料
行動食
スマホ(地図・GPS・コンパス)
時計
カメラ
折畳椅子
スリング
カラビナ
ストック
目出帽
防寒着
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感想
百名山の一つ、阿蘇山に登頂。
高岳、中岳へは、仙酔峡から登るより、北側の火口西方面から登るのが、多分、おすすめ。
仙酔峡からなら、中岳直登ルートが良さそう。
また、仙酔峡〜楢尾岳〜火口東展望所は、気楽に登れる良いルート。
比較的ルートが短い、阿蘇山南側の阿蘇山火口西から登頂する予定だったが、風の影響で有料道路が閉鎖中だったため、急遽、仙酔峡から登頂するルートに変更した。
楢尾岳から火口東展望所までは、難所も無く、楢尾岳山頂や、内輪山から見る第1火口の噴煙は、非常に印象的だった。また、九重連山も良く見えた。
展望所から中岳に向かう尾根と急登が意外と難所で、一瞬、心が折れかけたが、何とか中岳までたどり着いた。
このまま高岳に向かおうかと思ったが、月見小屋経由で反時計回りが面白そうだったので、月見小屋方面に向かったが、最近の運動不足も有り、小屋から稜線への再登頂で、足がつりそうになった。
しかしながら、小屋のある火口原は、荒野の砂漠を思わせる、非常に壮大な風景が広がっていて、非常に良かった。
ただ、仙水尾根ルートは、何とか無事に降りれたが、滑落したら即死というようなルートが続くとともに、意外と本格的な岩登りのテクニックを必要とする個所が有り、知っていたら来なかったし、これからもやむを得ない事情が無い限り、通る事は無いだろう。とはいえ、年取ってから知らずに来るよりも、今来れて良かった。
標高差の割には、精神的に強い疲労感を伴い、見かけ以上に疲れた。
噴火口や火口原、九重連山の壮大な風景を見ることが出来、一方で岩壁(のような印象)のルートもあり、バラエティに富んだ登山だった。
※但し、仙酔尾根からの下山では、ルートファインディングに失敗して、盛大にルートを外して岩壁に飛び込んだ可能性は有る。
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