根子岳
- GPS
- 03:21
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 771m
- 下り
- 765m
コースタイム
- 山行
- 2:46
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 3:17
天候 | 曇り後晴れ 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪豊富。藪はほとんど気にならない。トレースはばっちりだったが、風の通るところでは消えていた。今日の時点では雪質も良く、パウダー。ゲレンデはちょっとガリガリ。 |
写真
感想
今シーズンの山スキー第一弾は、例によって根子岳にした。天気はいまいちだったが、標高を上げるとスノーモンスターが出迎えてくれたし、何より雪質がパウダーなのが良かった。
奥ダボスの駐車場には6:50に到着。午前6時の菅平のアメダスはマイナス16℃と極寒の様子だったが、スキー場の駐車場はマイナス9℃と比較的穏やかだった。準備をモタモタしていると手足の先の感覚がなくなるので、今回はスキーのシール貼りやパッキングも含めて下界で済ませてきた。さすがに兼用靴を履いた状態でクルマの運転はできないので、ブーツを履くのはスキー場で行い7:02に出発。駐車場からシールで歩けたがそれはまずいので、板を持って1分歩きゲレンデに到達。昨年4月以来のシール登降開始。例によってゲレンデ整備の邪魔にならぬよう端を歩く。久々のシール登降なので何だか楽しい。気温はマイナス10℃程度で寒いはずだが、ペースが良かったのか、歩き始めて10分ほどで暑くてたまらない状態に。ジャケットの下に来ていた化繊のベストを脱ぐ。これでちょうど良くなった。天気は曇りだが、左手側には青空も少し見える。が、ゲレンデを登り詰めて先を見ると見事な曇天。根子岳の山頂方向はすっかりガスに覆われていた。ちょっとテンションが下がるが行くしかない。ゲレンデを歩き終えると例年ならスノーキャット乗り場があるし、キャットもあるのだが、今年は何もなかった。今年は運行しないのかもしれない。ゲレンデの外に出ると無数のトレース。正月も多くの人がこの山を訪れたようだが、リフトを使わずに登る変わり者はいないらしく、今日は今のところ自分以外に登山者は見られない。でもリフトが動きだしたら様相は変わるだろう。それまでに山頂まで到達しておきたい。
展望もないのでとにかく黙々と歩くしかない。ゲレンデとゲレンデの外になっても風は全くなくて、厳冬期なのに歩いていると暑いくらい。グローブは、今日は低温に耐えるべく、インナーを二重にしてきたが、暑くて手に汗をかくので、アウターのみで十分だった。これで晴れていたら、日射と照り返しでジャケットは着ていられなかっただろう。標高を上げると下から見ていたガスの中に入ったようで、視界は更に悪くなってきた。トレースがばっちりあるし、何度も来ている根子岳なので、視界不良程度なら敗退はないが、天気的にはもう帰りたい気分。それでもツアーコースの脇にはぼちぼち太りだしたスノーモンスターが林立していて、それを見ながら歩を進める。しかし天気は更に悪化し、小雪まで舞い始めた。シーズン最初の山スキーだが、天気は味方してくれなかったようだ。ただ気温が低いため、雪質はパウダーだし、周囲の樹木は益々太ってモンスターらしくなってきた。展望がないから、スノーモンスターくらいしか見るものがなかった。トレースを利用させてもらったので、それほど疲労することもなく進む。山頂付近になると例によって樹林帯の中を少し歩く。ここは晴れた時に来たかった。丸々と太ったスノーモンスターの下を歩く。運が悪いと樹木の雪がドサッと落ちてくるが、今日は日射もなく気温も低かったので、樹木に着いた雪は全然落ちてこなかった。
出発から2時間15分で根子岳の山頂に到着。ついに山頂まで展望は全くないままだった。残念だが天気には敵わないので仕方ない。山頂付近だけ少し風が吹いていて寒いので、写真を撮ったら近くの木に隠れて風を凌ぎ、帰りの準備をする。山頂から数メートル離れただけだったが、風が全然なかったので助かった。今シーズンからヘルメットを新調したが、被った後の調整に手間取る。家で何度か練習はしたが、それでは不足だったようだ。分厚いグローブをしたままでは結局上手くできず、素手で調整する。風の弱い所だからできることだった。スキーで滑るのも昨年4月以来なので、シールを剥いだりしまったり、ゴーグルを付けたり、その他の準備も時間がかかってしまう。今日は色々課題が多い。9:39にようやく準備が整い出発しようとすると、山頂付近が少しだけ明るくなってきた。晴れるのか?と思ったが結局晴れなかったのでそのまま滑り始めることに。結局山頂でも誰とも会わなかった。
山頂から滑り始めると、ガスが濃くて雪に酔ってしまいそうだった。このままだと滑りが楽しめないと思ったが、そのまま続けていると視界が開けてきた。念ずれば通ず、か。雪質はサラサラのパウダーで最高。シーズン最初のスキーがガリガリの氷だったりすると、まともなターンなどできずに明後日の方向に飛ばされそうだが、今日はその点は雪質に大変助けられた。登りは視界が悪くてよく分からなかったが、下りになって天候が回復してきて当りを見ると、あちこちに下りのシュプールが刻まれていた。人の滑ったところはなるべく外して滑る。シーズン最初としては過去最高の雪質かも。積雪も十分で藪に突っ込むこともない。ただ体がまだスキー仕様になっていないので、特に太ももが滑りについてこない。時折止まって休まないと痙攣しそうだった。止まって写真を撮るのでちょうど良いといえば良いのだが。下り始めると予想どおりに多くのスキーヤーやボーダーが登ってきた。正月三が日は終わったが、自分のように今日まで休みの人が多いのかもしれない。天気は回復してきたし、雪質も良いので、ある程度滑ったら登り返したいくらいだったが、時間の都合でそれはできず、とにかく一番下まで滑って下山するしかない。太ももが限界にならないよう、時々止まって様子を見つつ滑る。ゲレンデまでなんとか痙攣せずに降りて来られたのは幸いだった。ここまでくればあとは消化試合。ゲレンデは一部カリカリだったが転ばずに滑り降りる。まだ冬休みのせいか、ゲレンデもそこそも賑わっていた。10:16に駐車場に到着。山スキーエリアも含めて転倒せずに滑って降りてこられた。シーズン最初の山スキーとしては、なかなか楽しかった。今のパウダーがもってくれたら、シーズン中の好天の日を狙って再訪してみたい。
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