毛無山〜十二ヶ岳。雪の難路は慎重に


- GPS
- 06:42
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 873m
- 下り
- 877m
コースタイム
- 山行
- 5:51
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 6:34
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
ザック冬R
ダブルストックL
ズボン冬
シューズ冬
帽子(耳)
登山シャツ青
チェーンスパイク
サングラス
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感想
早朝、河口湖インターで高速道を降りると、一般道にはところどころ雪が残っていた。氷点下と冷え込んで、日陰の雪はツルツル状態。奥河口湖へと進むほどに、道路上に雪がべっとりと貼りつく箇所が多くなる。少々心配になるが、慎重に運転して無事駐車場に到着。思えば、最初から慎重を強いられていたようだ。
風は冷たいが、毛無山までは、とても快適。陽だまりでは暖かくも感じられた。山頂到着後、あとは快適な尾根歩きだろうと呑気に考えていたが、少し進んで、一ヶ岳なる表示板が出て、あやしい気配が漂う。アップダウンの繰り返しも、雪があると少々やっかいに感じられる。遅まきながら、難路の登山道と自覚し、気を引き締めて、進むことに。
最大の難所は、十一ヶ岳の下りと十二ヶ岳への登り返しだった。その下りは、雪のある岩場の絶壁で、長いロープがなければ降りられなかったにちがいない。また、最後の登り、直登急斜面も、ずいぶんとロープに助けられた。あるものは使えと、安全優先で。
何とか登りきった十二ヶ岳の山頂では、富士山はもちろんのこと、南アルプスの展望もこの上なく鮮明で驚きが。また、眼下の西湖は、湖面がキラキラと光り輝きとてもきれいだった。
余談:松の匂い
十二ヶ岳からの下り、里に近づくと、松の高木群が、広い林を形成していた。
W・ウェストンの本には、この松の木の下を通るとき、「甘い香り」と概ね同じ表現が幾度か出て来るのだが、それを実感したことがないから記述内容を覚えているのだが、その「甘い香り」がよくわからない。何となく違った香気が感じられるような気もしないではないが。イギリス人の嗅覚は、日本人のそれとは異なっているのだろうか。あるいは現代は、人工香気に満ち溢れるあまり、微妙な匂いの差異を把捉できなくなってしまったのだろうか。松林に入るとよく浮かびあがる想念だが、なかなかに満足がいかない。きっと鈍感なのだろう。
こんなにも立派な松林というのに今日もその「甘い香り」に出会えた気がしない。匂いから松がわかる、はたしてそんな日が来るのだろうか。
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