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Yamareco

記録ID: 289944
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
京都・北摂

比叡山 御生山尾根

2013年04月29日(月) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 滋賀県 京都府
 - 拍手
GPS
05:25
距離
8.4km
登り
777m
下り
754m

コースタイム

八瀬駅8:50-9:05御蔭神社9:10-石垣9:19-9:40標高360m9:48-11:03千種忠顕碑西南登山道-11:08京都一周トレイル73-111:15-スキー場跡11:46-ガーデンミュージアム12:00-12:10つつじヶ丘12:45-鎮護国家碑分岐12:50-ロープウェー駅跡12:57-西山峠への分岐13:17-13:20西山峠13:25-浄刹結界13:45-精華女子中学・高校グラウンド14:00-14:15八瀬駅
天候 晴、やや暑いくらい
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
往路は叡山電車で八瀬駅へ、帰りも八瀬駅から叡山電車で
コース状況/
危険箇所等
 御生山尾根は、標高360mの広場あたりまでは、踏み跡は明瞭。しかし、そのあと標高380mくらいから先がわかりにくい。尾根の南側斜面をトラバースしていきづまり、谷側急斜面を尾根の稜線にむかって標高差100m以上を登らなければならない。この斜面はかなり急で滑落のおそれあり。
 尾根の稜線にのったあとしばらくすると傾斜が緩み、ケーブルの南尾根とのジャンクションあたりに出ると、テープなども再びあらわれる。そのあと杉林の中を登り切ると、千種忠顕碑の北側をとおる旧道に出る。
 それからあとは、よく踏まれた登山道で問題はない。分岐点である国家鎮護碑での左折、八丁谷林道から西山峠に登る道の分岐(林道に車止めが置いてあるのが目印)をまちがえなければよい。
御蔭神社にいく途中、しゃがが満開
御蔭神社にいく途中、しゃがが満開
御蔭神社の由緒書
御蔭神社の由緒書
御蔭神社社殿
御蔭神社の南、東山36峰第2峰御生山の石垣
御蔭神社の南、東山36峰第2峰御生山の石垣
御生山尾根の山藤がきれい
御生山尾根の山藤がきれい
御生山尾根標高360mあたりの平坦地、これ以降は急登の連続のため、写真をとる余裕なし。
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御生山尾根標高360mあたりの平坦地、これ以降は急登の連続のため、写真をとる余裕なし。
京都東山トレイルに合流後、ケーブル駅にいかずにスキー場あとへ。途中の石仏
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京都東山トレイルに合流後、ケーブル駅にいかずにスキー場あとへ。途中の石仏
ロープウェーの下を通過したあと、散り始めの山桜
ロープウェーの下を通過したあと、散り始めの山桜
スキー場跡にでる。白と紅の木蓮
スキー場跡にでる。白と紅の木蓮
スキー場跡の木蓮
スキー場跡の木蓮
2種類の山桜
ガーデンミュージアムには入らずに、外からシャクナゲをみる
ガーデンミュージアムには入らずに、外からシャクナゲをみる
ガーデンミュージアムのシャクナゲ
ガーデンミュージアムのシャクナゲ
同じくシャクナゲ
同じくシャクナゲ
つつじヶ丘の石仏群
つつじヶ丘の石仏群
つつじヶ丘で昼食。横高山のむこうに、蓬莱山(右)と皆子山(左)。横高山の下の盆地は大原
つつじヶ丘で昼食。横高山のむこうに、蓬莱山(右)と皆子山(左)。横高山の下の盆地は大原
つつじヶ丘から桟敷岳方面をみる。
つつじヶ丘から桟敷岳方面をみる。
鎮護国家碑、ここで京都一周北山トレールとわかれて左折する。
鎮護国家碑、ここで京都一周北山トレールとわかれて左折する。
鎮護国家碑の横の標識、一周トレールの標識も
鎮護国家碑の横の標識、一周トレールの標識も
同じ場所に古い道標
同じ場所に古い道標
同じ場所の道標。林道出合とある矢印の方向に進む。
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同じ場所の道標。林道出合とある矢印の方向に進む。
ここにも道標。八瀬方面はこちら
ここにも道標。八瀬方面はこちら
しばらくいくと、昔のロープウェーの施設跡にでる。
しばらくいくと、昔のロープウェーの施設跡にでる。
ロープウェーの廃墟のすぐそばに八瀬から横川へいく参拝路の道標が。
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ロープウェーの廃墟のすぐそばに八瀬から横川へいく参拝路の道標が。
ドライブウェーを右にみて降りてくると、また石仏に出会う。
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ドライブウェーを右にみて降りてくると、また石仏に出会う。
八丁谷の上部をいく林道をたどり、車止めまでやってくる。左に西山峠にあがる道。左をとる。
八丁谷の上部をいく林道をたどり、車止めまでやってくる。左に西山峠にあがる道。左をとる。
すぐに西山峠に着く。
すぐに西山峠に着く。
1月に来たときは、この道をたどってスキー場跡へ出た。今日はこのまま松尾坂をたどって八瀬へ下山
1月に来たときは、この道をたどってスキー場跡へ出た。今日はこのまま松尾坂をたどって八瀬へ下山

感想

 夏の白馬三山のトレーニングの第2弾は、やはり近場の比叡山。ある程度傾斜のあるルートがよいので、比叡山に登るルートとしては、バリエーションルートに入る御生山尾根を選択した。

 比叡山の四明ヶ岳から高野川にむかって何本かの尾根が出ている。音羽川方面に伸びる尾根でいちばん長いのが、雲母坂ルートの走る尾根である。京都側から比叡山に歩いて登る場合、現在ではこのルートがメインルートであり、今日も多数の登山者をみかけた。子供連れの家族登山も多い。

 雲母坂ルートの走る尾根と梅谷をはさんでひとつ北の尾根(名前は知らない)にも登山路が走っている。2010年7月に下山路としてこのルートをとったことがある。道はしっかりしているが、現在ではほとんど利用されていないようである。山麓の赤山禅院からの登路としては、梅谷沿いの谷道のほうがよく登られている。

 梅谷の北尾根から谷をひとつ隔てて北の尾根が、今回登路にとった御生山尾根である。御生山は、京都の産土神である賀茂神が降りたったとされる山であり、このルートの取り付きにある御蔭神社は、毎年5月に祭神である賀茂健角身命と玉依比売命の荒魂を葵祭のために迎える神儀がおこなわれることで有名である。
 比叡山に京都側から登る場合、八瀬から登るのがいちばん平均斜度が高い。ケーブルのレールをはさんで、その南北に走る二つの尾根がいちばん傾斜がきつそうだが、ルートがはっきりしない(数少ないが登った人の記録はネットで読むことができるが)。
 その南にある御生山尾根も地図には道のないバリエーションルートであるが、しかしネットをさがすと、いくつかの記録があるので、今回はこの尾根を登ることにした。
 御蔭神社から標高370mくらいまでは、途中古城の石垣らしきものもあり、踏み跡ははっきりしていた。もちろん通行者が少ないので(この日このルートをたどったのはわれわれ二人だけ)、踏み跡はかなりうすいし、尾根のトラバースは傾斜がきついので気をつかう。しかし、360mあたりの尾根上の平坦部をすぎて、尾根の南側急斜面をトラバースする途中で踏み跡がまったくわからなくなった。
 このままトラバースをつづけると谷の奥にはいりそうなので、斜面を登って尾根の稜線に出ることにした。かなりの傾斜である。ここへ来るまでの間、連れあいの動きをみていると、トラバース時に身体が大きく山側にかたむいてしまっている。見るからに危なっかしくて、足をすべらすとそのまま斜面をすべって落ちそう。足下は落ち葉まじりの腐葉土で、クッションはいいが、必ずしも安定しているとはいえない。疎林の急斜面を標高差で数十m登るので、念のためザイルを出してつなぐことにした。ところどころに生えている立木を支点にして、連れあいがずり落ちないようにして登っていく。
 高さで100mくらい登ったところで、尾根の稜線に出て、傾斜がゆるむ。しばらくいくとケーブルのレールの南側の尾根とのジャンクションに出て、途中で消えていたテープ類も再び目にするようになる。しかし、杉林の中の踏み跡ははっきりしない。ともかく上を目指してのぼっていくと、単独行の男性に出会う。これでメインルートに近いことがわかって、一安心。単独の男性は、下山せずに逆もどりしたので、そのあとをたどっていくと、千種忠顕碑の西側の登山路に出た。この道は京都一周トレイルではないが、少し歩くと京都一周トレイルに合流する。
 予想以上に御生山尾根は傾斜が急であったが、よい訓練にはなった。比叡山に登るバリエーション・ルートとしてなかなか趣があるルートであった。
 
 シャクナゲを見たいので、ガーデンミュージアムをめざした四明岳にむかう。15分ほど登ったところで、休憩した京都一周トレイル73−1番ポストの場所に帽子を忘れたことに気付き、あわててとりにもどる。これで20分くらいのタイムロスをしてしまった。山桜やシャクナゲを楽しみつつ、ガーデンミュージアムからつつじヶ丘に出てランチタイム。多くの登山者が展望を楽しみつつ昼食をとっていた。
 昼食後は八丁谷林道をめざして下る。昔のロープウェーの廃墟の横をとおって、立派な林道に入り、西山峠にむかう。西山峠は1月に登った時に通過。あとは松尾坂をたどって八瀬におりた。八瀬駅に14時15分着。出発してから5時間半。
 
 再手術したボルトとワイヤーを外したので、かなり膝は楽になった。しかし、それでも手術後40日なので、くだりはやはりこたえる。

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