小川山
天候 | 三日間を通して晴れときどき曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
感想
初心者の記録なので、あてにしないでくださいねー。
▼初日
・大貧民5.7 マルチピッチ
このルートを経験したことのあるTZさんとパーティーを組んでいざ出発。
いきなりアプローチを間違えてしまい、とんだ遠回りをしてようやく取り付きに到着すると、先行したmfさん、ONさんパーティーが登攀準備を整えているところだった。
100岩場の概念図だとクジラ岩から左に進むように思ってしまうが、そのまま真っ直ぐ進めばよいのだった(目印の黄色テープがたくさんある)。
出発時点でちゃんと遠景を見ていれば、正面にお殿様岩が見えていたみたい。まだまだ初心者ですな。
アプローチは100岩場より、小川山便りを参考にした方がいいようです。
1P目クラック geraniumリード
4級+で下からは簡単そうに見えたが意外に侮れず。クラックの終了点から立木に短くトラバースするところもちょっと怖い。
2P目トラバース TZさんリード。
スラブに入る前に立木でピッチを切っていた。
そのままスラブを登ってしまうこともできたが、声の届くところでピッチを切った方がいいというTZさんの判断。結果的に助かった。
フォローの自分が登り始めてから回収した支点のスリングを落としてしまい、クライムダウンして取りに行ったのだが、声が聞こえなければテンション解除してもらえないところだった。
3P目スラブ TZさんリード
プロテクションが全く取れないスラブで、ラインを間違えたら上級者でも落ちるかもしれない恐ろしいパート。自分は右端に逃げてカンテを使って登った。
4P目 トンネル入口までgeraniumが空身で偵察
入口に立木があったので、そのままそこで支点を取ろうとしたら、ギアとアタックザックを取りに戻りなさいというTZさんの鬼の指示。
下が切れ落ちている恐ろしげなところを岩から岩へ乗り移ってきたのに、戻る羽目になるとは!
帰りは行きよりもっと怖かった。
一旦戻って再度自分が先行してトンネル入口へ。改めて木で支点を取り、TZさんもやって来た。
トンネル入口に乗り移るとき、カムを決めてA0したように見えましたが、気のせいでしょうか?
それはさておき、トンネルくぐりに向けてTZさんリードに交代。前回来たときにトンネルを抜けられず敗退したTZさんのリベンジです。
しかし30分ぐらい粘るも、トンネル出口のスクイーズチムニーを抜けられず。
あまりにも寒かったので、耐えきれず自分に交代させてもらった(あとから聞いたらまだまだ粘るつもりだったそうで、言ってよかった!)。
自分は痩せていてリーチもあるので、あっさり抜けられた。
終了点で確保し、ザックやギアをロープで引き上げてからTZさんもさらに30分ぐらい格闘し、悲願のチムニー脱出。
このまま岩に挟まったまま抜け出せなかったらどうしよう?強引に引きずり上げるか、足で押して戻らなければならない?と思っていたので、ほっと一安心。
そのとき丁度、懸垂ロープが引き抜けず登り返してきたONさんとばったり遭遇。決定的写真を撮っていただきました。
このあと少し上にある隣の岩に乗り移る短いパートが残っていたが、TZさんはもうお腹一杯で行きたくないということだったので、そのまま懸垂で下りて終了。
リードもできたし、自分たちの力でオールナチュラルプロテクションのマルチピッチを完登できて(できたのか?)嬉しかった。
▼二日目
・小川山レイバック5.9+
TRでノーテンTO
出だしはシンハンドで、レイバック気味に登ったが、右足フットジャムを決めたあとはハンドジャムがずっときまった。
出だしのシンハンドを触った感触と5.9+というグレードに尻込みしてしまい、トップロープにしてしまったが、リードできたかも?
少なくとも半グレード下5.9の城ヶ崎フラッシュダンスよりはずっと易しかった。
同じようなサイズが続くクラックで、最小限のカムをセットする戦略が必要なので、カムセットが下手な自分は無駄な消耗をして駄目だった可能性が高いが。
とても美しい凹角クラックで、フットジャムやステミングなど色々な登り方ができそうなので、初心者のクラック練習には最適かも。
ぜひまた来て、次回はリードしたい。
あとから来たベテランクライマーの登り方を見ていたら、右足をフットジャム、左足は左壁のスタンスを使い、右壁に肩や背中を押し付けて登るのが一番安定するように感じた。
さて次にスラブ状岩壁へ向かったものの、アプローチで迷ってしまい、プチ藪こぎなどもあり、このところ山に登っていないつけでヘロヘロになりながら何とか到着。
・小川山ショートストーリー5.9
再登。
出だしで右に逃げてしまったので、実質5.7ぐらいかな?
・穴があったら出たい10a/b
1本目クリップした後に敗退。
1本目と2本目の間がかなりランナウトしており、ホールドが見つけられず、一旦登り始めたら敗退不可能になると判断し、やむなくここで敗退。
小川山のスラブは厳しい。
そのほとんどはランナウトの厳しさなので、このエリアはトップロープで登っても何の意味もないでしょうね。修行して出直しです。
・かわいい女5.8?(オリジナルルートではないと思う)
テンションかけてTO。
去年の講習でフォールしたのと同じ箇所で、またしても左足スメアが滑ってフォール。進歩なし。
1本目のボルトが抜かれてしまったらしく、ルートの半分ぐらいはプロテクションなしで登らなければならない。簡単なセクションとはいえ危ないなー。
▼三日目
・小川山物語5.9 RP
1本目のボルトが遠く、離陸が怖かった。
やはりトップロープとリードは全然別物。トップロープで登ったときとは全く違う緊張感を感じた。
ジリジリと登るだけで、難しいパートはないが、長いので達成感がある。
きちんとホールドを見てオブザベしながら登らなければならないのだが、あまりノンビリしていると爪先立ちした足がミシンを踏んでしまうので、終盤は結構見切り発車だったかもなー。
小川山物語は長いので、50mロープでは少し足りない。
最後はビレイヤーに左の棚に乗り移ってもらって、ぎりぎり下りられた。
・サドンストーリー10a
テンションかけてTO。
1本目クリップした後のムーブに迷ってフォール。左足をスメアして右手に足で乗り込めばよいと分かったが、左足スメアが滑ってしまった。
スメアリングは中々練習できないし、難しい。
グレードはこの一手だけのものという感じで、あとは5.7以下。
このルートは去年トップロープでノーテンで登っているはずだが、当時はきっとロープをビンビンに張られて、核心部は引っ張り上げられたようなものだったのでしょう。下部で落ちたら危ないし。
・パンピー10b
テンションかけてTO。
1本目クリップした後のムーブが分からずテンション。ハングドッグしてようやく解明。
左足を外傾したスタンスに上げるために一旦右足に体重を移さなければならないのだが、右手は縦長で外側にしか効かないカチで、左手のホールドがないのでバランスが悪い。
結局左足を乗せようとしているスタンスを左手でプッシュして右足に体重を移し、手に足で左足を上げればよいと分かった(左手でプッシュするとき、左足を乗せる余地を残しておくよう注意!当たり前か)。
その後は終了点までスムーズに行けただけに残念。
核心と思っていた1本目クリップするまでの離陸は、左足スメア、右足スタンス乗り込みから、左手に足でOK。
終了点前のハング越えはレイバックですんなり行けたので、オブザベの失敗。
テンションした箇所は下からよく見えていたので、よく考えてから登り始めるべきだった。
とはいえバリエーションに富んだ面白いルートだし、個々のシーケンスはできているので、次回はつなげてぜひレッドポイントしたい。
小川山のルートはほとんどが初心者にとって1本目のボルトが遠く、フリーソロ状態で細かいスタンスに乗り、ある程度登ってから1本目クリップなので緊張する。
ここで落ちるかもしれないような人は挑戦する資格がありませんよと言われているようで、ある意味親切かも。
安全のためプリクリの是非について迷ったこともあったが、一旦やってしまうと、それなしでは登れなくなってしまうような気がするので、やはり禁じ手にしようと思った。
まだまだシーズン始めで、夜はダウンを着て厳冬期用シュラフにくるまっても寒かったが、やはり小川山はいい。
仲間と焚き火を囲むのも楽しいし、バリエーションに富んだルートが山ほどあり、毎週でも通いたいぐらい。
それにしても、もっと外岩に強くなりたいなー。
グレードや完登という意味ではあまり成果はなかったけれど、充実した三日間だった。
こんにちは。
喉が痛かったのはやっぱり風邪で、昨日・今日とダウンしてます(-o-;)。
それはともかく、楽しかったですね〜。
3日間、長いかと思っていましたがあっという間でした。
いろいろと宿題や、やり残したルートもあるのでぜひまた行きましょう。
講習のない週末はご一緒していただけると幸いです。
ちなみに3日目に父岩から母岩へ懸垂で降りたのは、「エイトマン」という
5.8、2Pのマルチピッチルートみたいですね。
事前にI塾長から「小川山で行けるとしたら大貧民かエイトマン」と
教えていただいた記憶がありますが、結構難しそうでしたよね・・・。
ホント楽しかったですねー♪
ぜひぜひまた行きましょう! こちらこそよろしくお願いします。
エイトマンは塾長のオススメ候補に入っていましたか。
ちょっと難しそうだし荒れていましたけれど、1ピッチ目の終了点以外に残置はなかったし、立木が豊富にあって中間支点や敗退支点を取れそうだったので、そういう意味で初心者の自主トレに向いているのかもしれませんね。
鉄の男mfさんが風邪でダウンとは意外ですねー。
ゆっくり養生してください。
暇だったら、たまにはクライミングのレコでも書いてみたらいかがでしょうか?
こんにちは。
エイトマンはお勧めというより、グレード×ピッチ数的に「行けるとしたら」
って感じでしょうか。
あまり人気がないようなことをおっしゃっていました(笑)。
大貧民のいいところは、チムニーの面白さと、岩峰の頂上までトップアウト
できることでしょうかね!
レコを書くのは面倒なので、養生に努めま〜す(笑)。
まだまだ素人ですから、積極的に勧められることはありませんよね。
塾長に相談しながら、またマルチにも行きましょう!
昨日ジムでONさんがムーブ講習6時間コースを受けていましたよ。タフな人です。
かなりいい登り方になっていて、最後は10dをオンサイトしていました。
私もまた受けようかなーと思いました。
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